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274 川角駅改築工事に関する問題点は何か。

2020-12-08 15:05:11 | 日記
前回ブログでは川角駅改築工事に関し毛呂山町が同駅を利用している城西大学を始めとする駅近隣の大学、高校等に対し改築財源の寄附を要請している事実を指摘すると共に、こうした毛呂山町の川角駅の周辺地域に対する寄附金要請は国が定めるルールに違背していないのか、と糾しました。

今回のブログでは毛呂山町が川角駅周辺地域に対して駅改築に伴う財源を確保するための手段として寄附金の要請行動を行っていることは明らかに国が定めるルールに抵触する疑いがあることに加え、同駅の改築内容が地域の住民から問題視され拒絶されているというコトについて詳しく綴ってまいります。

〇令和2年4月頃に川角駅の改築問題に関わっている地域の方からこれまでの町の川角駅改築工事の経過について次のような話を聞くことが出来ました。

①毛呂山町が実施している川角駅の改築計画は平成24年ごろから川角駅周辺地区整備事業の準備が開始され駅の北口改札口及びロータリー新設計画でスタートしたものの、いつの間にか現在使用中の北口改札口を閉鎖して新しく南口改札口を新設する計画へと変わっています。

②この川角駅改築計画については町当局から未だに地元への説明会も実行されず、90%の資金を寄附金に頼っているようですが1大学のみの寄附の決定で、2大学・1高校の寄附は未だ交渉中で決定されていません。こんな状態にある毛呂山町の杜撰で出鱈目な川角駅整備計画を見逃す訳にはいきません。

③川角駅の改築計画に関して地域住民が最も重大視している問題点は川角駅の現状の改札口(北口)を廃止して新しく南口を新設することにあります。
この新しく南口を新設する案は平成31年3月16日に上原城西大学理事長と井上町長が会談を行った際に急遽浮上したものであると承知しております。

(この件について井上町長は町の議会で次のような発言をしております)

平成30年になると思いますけれども(中略)上原理事長さんとお話をして、15億円の橋上駅のお話をさせていただきました。その後なのですけれども(中略)理事長さんがちょっと高いのではないかということで、東武鉄道の社長さんとじきじきに上原理事長がお話になって、そして南口に何とかしてほしいと、改札を変えてほしいということで、東武のほうがその関係で話が進んで、北口の今のいわゆる踏切の遮断機が下がって、学生が動けない状態がずっと続いて、そしてそれをくぐるということで、非常に危険だということで、東武のほうが南口というふうなお話になったと。そして、そのときにいわゆる金額が7億から8億というような金額になりました。

(註1)この井上町長の話からは上原城西大学理事長が井上町長との話し合いを踏まえた上で東武鉄道の社長さんとのトップ会談を行いその席上で川角駅の現状の改札口(北口)を廃止して新しく南口を新設することを合意したという経過を如実に理解することが出来ます。

(註2)それでは上原城西大学理事長が井上毛呂山町長と川角駅整備計画について協議を行い最終的に同理事長が東武鉄道の社長さんとのトップ会談を実行して川角駅の現状の改札口(北口)を廃止して新しく南口を新設することに合意したことが如何なる理由から地元住民から不評を受け拒絶されているのかという事情について地元有力者の説明を次の通り報告いたします。

〇毛呂山町の『東の玄関口』である川角駅は、当時の地域住民の建設的な誘致活動により1934年(昭和9年)の開業以来(86年間)、毛呂山町民並びに坂戸市民、城西大学生など通勤・通学(都心へ)に欠かせない公共交通の拠点として、愛され重要な役割を果たしております。

〇川角駅は昭和40年以降に城西大学や明海大学、新しくは日本医療科学大学や平成中学校・高校等が設置されるまでは専ら地域住民のための唯一の駅として活用され駅の改札口は多くの住民が暮らす駅の北側の出札口(北口)を唯一の駅への出入り口として長い間に亘り利用してきたわけです。

〇ところが前述しましたように同駅の利用者が徐々に激変をしまして一日の駅利用者の数が平均して1万5千人程度となり、その内、約1万4千人程は駅の南側にある大学等の学生さん達であるという形になってまいりました。

〇そこで、前述しましたように上原城西大学理事長が川角駅整備計画に関与するようになり結果的にこれまで通りに多数の学生達が北口を使って駅隣接の狭い踏切で混雑を極める危険性を回避するために北口を閉鎖して大学等が存在する南側に出入り口を新設するという案を提示することになったわけであります。

〇しかしながら同駅の出入り口が南側の一カ所ということになりますと、これまで同駅を利用してきた多くの近隣住民(主に駅北側地域)の人達はこれまで使ってきた目の前の出入り口が撤去され新設の南側出入り口に行く為には駅に隣接する遮断機付き踏切を渡り約80m先(登り勾配)の道路を歩いて新しい改札口(南口)に向かうということになり同駅を利用する近隣住民にとっては極めて危険性を伴う不便極まりないこととなります。

〇この新設をする南口の位置が踏切から電車の進行方向80メートル先に設置されることになった訳は大学方面から駅の南側に至るアクセス道路が直接駅舎に至る所に出入り口を設置したいとの思いがあると聞いております。

〇80数年も前に設けられた川角駅に対する駅北側に暮らす近隣住民の思いは想像以上に愛着心が深く、事前の説明もなく突然の様にして訳も無く、一方的に北口を廃止して新しく出入り口は駅の反対側(南側)にしますと云われても特に高齢者に関しては黙って云われるままに引き下がるとは想定も出来ません。

〇本件につきましては、この後、令和2年8月22・23日の両日に亘り開催されました毛呂山町当局が170名の地域住民を集めて実施した住民説明会の席上で多くの住民から怒号をもって訴えられた北口廃止、南口新設に対する怒りの声を直に綴っていく予定でおります。

〇今回のブログは 「川角駅改築工事に関する問題点は何か」 というタイトルで綴りました。結論から云いますと川角駅改築工事に関する問題点は、まず、第一に駅周辺地域の住民にとっては従来から駅への出入り口として利便性の高かった北口が突然の様にして廃止され新しく南口が開設されることになったという一点に帰着いたします。

〇そして、この北口を廃止して新しく南口を開設するという案は実は上原城西大学理事長の提言に基づいたものであるという悩ましい事実関係が歴然としてきました。上原理事長(城西大学理事会)の責任はどうしたものかという難題について城西大学の真摯な対応を注視してまいりたいと考えております。

(註3)こうした経過を経た後に町の議会では次のような動きがありました。
平成31年3月の第1回定例会の席上で高橋達夫議員が次の様に発言をしております。
 
〇31年度の目玉事業として、川角周辺地区整備事業を挙げています。そして、それに関して、今度の予算では大学からの負担つき寄附3億5000万円が計上されていますが、川角駅周辺整備事業の総額は大体どのぐらいと町は予想しているのでしょうか。

◎この議員からの質問に対する疋田まちづくり整備課長の回答は次の通りです。 
川角駅周辺整備の総額でございますが、現在今議員のおっしゃられた3億5,000万の寄附につきましては、南側の整備をご理解いただいた数字でございまして、現在南側につきましては7億から7億5,000万円を想定しているところでございます。

(註4)この様な経過を見ますと川角駅改築工事について駅を利用する地域の住民から現状の改札口(北口)を廃止して新しく南口を新設することは絶対に認めることが出来ないという不満の声が大きくなっている端緒は上原理事長と井上町長との会談から始まり上原理事長と東武鉄道の社長さんとのトップ会談で合意された南口新設案が浮上してきたことによるものと理解しております。

(註5)付言しますと、前記の高橋議員の発言の中で 「大学からの負担つき寄附3億5000万円」 という語句が示されていますが、この言葉が意味するものとしては次の二通りが考えられます。

① 「負担つき」 という意味は 「条件つき」 とも言えますが、この条件とは云うまでもなく城西大学側が町に対して提示した「南口新設」というものであると理解しております・

(註)この町議会での高橋議員の質疑、疋田まちづくり整備課長の回答から窺えることは、毛呂山町の川角駅改築方針については南口を大学の責任(3.5億円の一部寄附)で行い、北口については町の責任で考えるとしながらも結果的には北口は廃止するという形で放置したということになり、こうした毛呂山町の責任は重大であると理解いたしております。

② 更に追記しますと、毛呂山町は今回の城西大学からの寄附金は国のルールに抵触するものではなく大学自身が駅改築に当たって提示した「南口新設」案の代償であると理解しているのでないのか? と受け止めております。

(註1)毛呂山町は城西大学の寄附行為は大学の自由意志によるものであって国のルールには違反していないと判断しているようですが、官公庁における寄附金等の抑制に関する閣議決定(次官通達)では寄附者の自由意志によると言われる揚合においても、その性質上半強制となる場合が多く、或いは国民に過重の負担を課することとなり、或いは行政措置の公正に疑惑を生ぜしめる恐れなしとしないと定めています。

(註2)このようにして川角駅改築工事の経過を見てきますと毛呂山町は駅改築工事の財源について町当局は1割程度、残りの財源は駅利用者の寄附に頼ると云い、今現在でも城西大学の例を示しながら他の大学、高校等に応分の対応を求めておりますが、こうした町の寄附金要請行動は明らかに国が定める自発的行為による寄附の場合においても、又は寄附の割当の方法を示す方法で要請することも断じて認めないとする法に明らかに違反する行為であると指弾いたします。

(最期に)

このようにして川角駅の改築工事に対する城西大学の関わり方を見ておりますと上原理事長の行動(理事会全体の責任でもありますが)は唯単に駅を利用する城西大学の学生達の身の安全を最優先として対応しているように見えて城西大学が突出して行動をしているように思えて同駅を利用している多くの近隣住民に対する配慮が欠けているように思われますが如何でしょか・・・

又、近隣住民に対する配慮は勿論のこと、川角駅を利用する学生数が最大手である城西大学として同じく同駅を利用している明海大学、日本医療科学大学や平成中学校・高校等とも共に川角駅改築工事についての協議をされているのでしょうか等々・・・再考をされますよう提言をいたしておきます。

次回のブログでは川角駅の改築工事に対する地域住民からの反対運動が徐々に過激さを増幅させている状況について綴ってまいります。




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