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276 毛呂山町が開催した住民説明会が紛糾する

2020-12-22 17:18:33 | 日記
前回ブログでは毛呂山町の川角駅改築事業が想定外の様々な壁に遭遇した為に事業自体が思うように進捗することが出来ずに先行きが見えないという混迷を来しているという残念な状況について具体的な事実を綴りました。

今回ブログでは町が遅々として進まない川角駅改築事業について議員や地域住民から数々の批判を受けている状況を無視することが出来ず急遽住民を対象とする説明会を開催することになりましたのでその経過について綴ります。

この毛呂山町が突如として住民説明会を開催することを決意した直接の契機は下記のような町民有志の活動という事情によるものと判断いたしております。

〇令和2年7月9日に 「毛呂山町の明日を創る会」 が今現在、毛呂山町が抱えている川角駅改築事業を初めとするイオン問題・西坂戸道路・小学校統合・坂下焼却灰の問題等々を指弾した文書を 「新聞折り込み」 によって毛呂山町の住民各位の自宅に配布しました。

〇令和2年8月11日には前記の創る会が毛呂山町の川角駅改築問題について町が当初予定していた事業計画が様々な理由から次第に杜撰なものとなり果て事業の伸展に齟齬を来しているという状況を指摘した書面を多くの有志の人達が手分けをして地域住民の自宅に広く 「手配り」 で配布をしました。

〇この住民説明会は令和2年8月22日・23日に毛呂山町東公民館に於いて開催されました。時間は午前10時から1時間、午後は1:30から1時間にわたり実施されました。この説明会に参加した住民の数は170名程度でした。

〇説明会の形式は出席者を4組に分けて開催(1組30~40人)されました。

〇町側の参加者 井上町長・山口町まちづくり課長・堀越・長峰(川角駅担当)

(註1)説明会開始に当たり町当局から出席者に対し下記の指示がありました。説明会の発言を録音することを禁ずる。説明会は60分であり町当局の説明が30分、出席者の発言が30分であり説明会の延長は認めない。

(註2)こうした町の判断は説明会自体が町の予想に反し住民の町当局に対する行政批判の場と化してしまい町の力では町民を説得し理解を得るなど期待出来ない状況になるかもしれないという危機感から決断されたものであると判断いたしております。

(註3)こうした町の住民説明会に対する対応は川角駅改築事業に対する町の構想を一方的に住民に説明することに止めること、住民からの駅改築事業に対する不満や批判の声は唯単に聞き置くことに止めること、その為に町は明らかに説明会の開催時間を極端に短縮することに終始したものと云えます。

〇この住民説明会に関する記述は直接説明会に出席した複数の住民から説明会の様子をメモに記したものを頂戴しそのメモを参考にして纏め上げたものです。

① 説明会は最初に参加住民に対し町の担当者から下記の説明がありました。

〇A3用紙一枚(整備完成イメージ図)とビデオにより下記の説明がある。
東武鉄道の意向で南口新設工事となる、南口完成後北口からの自由通路工事他は2期に分け完成する。
 Ⅰ期工事 川角駅南口(新設)工事
 2期工事 跨線橋(自由通路)工事 「完成まで3年北入口無し」
 3期整備 北口駅前広場・アウセス道整備工事

〇前記の説明があった後に参加した住民から次のような発言がありました。

① 川角駅改築事業の細部にわたり計画も予算も決まらずデタラメ説明、町は寄附・寄附と言っているが寄附は信じられないことに1校しか決まっていない。

(註)こうした住民からの町当局に対する手厳しい批判の声は住民が町議会の議事録を閲覧することにより川角駅改築事業が危機に面している実情を直に知ったことから住民の怒りに満ちた発言となったものだと判断しております。

② 駅の南側に出入り口を新設する案は全員反対で同意することは出来ない。
駅の北側住民、育心会の関係者、北口の工場関係者の数百人に不便とならないように考えるべきだ。

③ 北口閉鎖は一時的であっても絶対に認めることは出来ない。
北口閉鎖は一時的であっても反対、町は借入れをしてでも橋上駅を作るべきだ。
自由道路形式は絶対にダメである、北口利用者の負担(階段)が多すぎる
 
④ 毛呂山町は坂戸市(城西大学)のためにあるのかとの発言が多数あった。
坂戸市の大学のための工事だ、町は坂戸市から補助をもらえば良い。

(註1)説明会に出席した多くの住民は改札口の北口を閉鎖して南口を新設する件については事前にその経緯(城西大学理事長と毛呂山町長とのトップ会談により本件を決定した)を承知していたことから本件は城西大学の意向に従って町が地域住民の意見も聞かず独断で城西大学と示し合わせて(寄附金)結論を出したという事実に対する不満が爆発したものと受け止めております。

(註2)この城西大学と町との馴れ合いについては住民の間で城西大学が自ら学生のためというエゴにこだわって改札口の変更を主張したこと、町は寄附金欲しさに大学に同調したという正に泥縄的図式を議員各位も、そして住民も見事に喝破した末のドタバタ劇であると見ることが出来ます。

⑤ 町の川角駅改築案反対者は全町に広がる気配で賛成の声は全く聞こえず。

⑥南口完成後に財政・利用者の状況を見て検討を開始する方針は絶対にダメ。予算計上が明確に示されない以上は納得出来ない。町の中期財政計画では資金不足が継続し令和6年で29億5、700万円資金不足、出生率も低下しており-10%となる、いつになっても検討に入れないではないか。

( 町からの回答 )
不足資金は新工業団地の税収入で補っていく予定である。

⑥ 今まで川角駅改築事業の経過発表がされていない、町のホームページに発表するよう提案する。住民説明を継続し議事録等を公表するよう要請する。

( 町からの回答 )
住民アンケートも実施し説明会も2回ほど実行した。議事録等を公表していく。

⑦ 説明会自体が時間切れで発言者の数も限定され多くの発言が打ち切られた。
時間が短いために数多くの人々が意見を言えず終了。出席者全員が発言できるよう住民から強烈な抗議の発言があったが町はこうした出席者の声を無視して説明会を強引に終了させました。

( 説明会に出席した複数住民の率直な声 )
 
〇改札口の北口閉鎖については反対だと言う事がはっきりして多くの住民の怒りと非難の声は町に通じたものと感じた。

〇参加者のほとんどは意見も言えず、町に対する不信感は高まる一方であった。

〇今回の町の説明会の対応は住民の理解も合意形成も全く出来ていなかった。

(最期に)

このような形で推移した説明会を総括しますと次のようなことが指摘できます。

こうした町の懸念は残念ながら見事に的を射て説明会は結果的に下記に綴りますように住民と町当局のすれ違いの場となり住民は唯単に町に対する怒りの声を挙げるだけという場に終始し何らの収穫も得られない無駄な時間の消費に終わったものなりました。

① この町の説明会に対する住民側の反応は一口で表現しますと町の行政に対する不審感が全面的に表れていると言えます。その最大の理由は多くの住民有志が町の行政に不満や批判を表明していること、こうした状況に対し議員各位も同じように町行政に対して痛烈な非難を繰り返しているが町当局は一向に対応を改めようとしていない実情を住民が知ってしまったということに尽きます。

② こうした住民の町に対する不審感の最たるものは前述しましたように古くから川角駅を利用してきた駅北側に住む地域の人達が日常的に使ってきた北口が住民との事前相談も全く無く突然に閉鎖されたことに対する怒りにあります。
更に、町が城西大学からの寄附金に対する見返りとして大学側の求めに応じて駅の南側(大学側)に南口を新設することにしたという事実が結果的に住民側の拒絶反応を一層強固なものにしたという事実が歴然として見て取れます。

(註1)このようにして毛呂山町と城西大学が川角駅改築事業に関して多数の住民から手厳しい批判を受けている状況について毛呂山町で生まれ成人した後に城西大学に長らく奉職した知人が話してくれた次のようなコメントを紹介いたします。

〇私立大学は高額な国庫補助金を受け、指定寄付金受けの許可も取れ、法人税・県税・町民税等が免除され、国その他より手厚く保護されている法人が地域住民のためにならない行動をして良いのでしょうか? 城西大学の教職員行動指針には地域社会
に対する貢献連携をうたっており 「常に地域社会への貢献や連携を考え、地域社会の一員としての責任を果たします」 と記載されておりますが現状の城西大学は果たしてこの指針を厳守していると云えるでしょうか。

(註2)こうした混沌とした毛呂山町の川角駅改修事業を見ておりますと鴨川市と城西国際大学とのトラブルを想起するまでもなく城西大学も地元毛呂山町とのトラブルを真剣に受け止めて上原理事長を含む理事会全体が一致団結して連帯責任の下に真剣に本件に対応すべきであろうと提言いたしておきます。


次回のブログではこれまで綴って来ましたように毛呂山町の川角駅改修事業が遅々として進展を見せないことから日常的に駅の利用をしている地域住民を代表する人達が町の同駅改修事業に対し全面的に異議を唱える目的の下に組織された 「みんなのための川角駅を造る会 」(代表:松本茂雄さん)が令和2年10月3日に川角駅を利用する大学、高校等は勿論のこと多くの地域住民の代表者も加わった関係者が相集って町や東武鉄道との間で徹底的な議論をするという川角駅周辺整備協議会の設置を求めるための請願書を毛呂山町議会・長瀬衛議長に請願書を提出するという最後の手段に訴えることとなりましたのでその経緯について綴ります。



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