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B型肝炎について■ジェノタイプ■

2012年04月14日 19時53分46秒 | B型肝炎のキャリアについて
★B型肝炎(ジェノタイプ)


感染源は、母子感染と注射器の使い回し(ジェノタイプBとC)
その他、性交渉により感染する欧米に多い遺伝子タイプ(ジェノタイプA)


B型肝炎は遺伝子の構造によって7つの型に分類される。体液や血液で感染し肝臓ガンの原因にもなるが、
これまでB型は免疫が正常な人は慢性化しないと言われてきた。慢性化しないため、
C型に比べて肝臓ガンの発生頻度は少ないと言われていた。最近の調査で、
不特定な人との性交渉により感染し、慢性化して肝硬変や肝ガンに移行する可能性の高い
欧米型B型肝炎(AタイプのB型肝炎)が国内で急増している事が判明した。
母子感染で慢性化するB型肝炎(ワクチンがある)とは別に、AタイプのB型肝炎は
成人で感染して慢性化しても無症状の事が多いだけに今後の対策が注目される。
心当たりのある人や症状のある人は病院での検査を受け、早期治療が必要。
Aタイプのウイルスがなかなか消えない人に対してしては、抗ウイルス剤(ラミブJン)
の投与が有効と言われている。

同じB型肝炎ウイルスでも、ジェノタイプが違うと、効きやすい薬や症状などにも違いが出てくる場合がある。
例えば
(1)ジェノタイプAはインターフェロンが効きやすい。
(2)ジェノタイプAの急性肝炎は慢性化しやすい。
(3)ジェノタイプCは肝臓がんになりやすい。などの特徴がある。

このため、ジェノタイプを調べることで、より適切な治療が受けられる可能性がある。
ジェノタイプを調べる検査は2011年5月に保険適用(診療報酬340点=3400円)になった。
リツマキシブ等一部の免疫抑制剤を使用すると治癒したB型肝炎がウイルス再活性化し
、劇症肝炎になり高率(20-40%)で死亡する事があるので、再活性化の可能性が疑われれば、
速やかに核酸アナログ製剤を使用することが推奨されている。