先週の日曜日(6月23日)第28回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会中国地区予選が開催された。
息子のチームは山口県の予選を免除され、中国地区予選からの出場となった。
初戦の相手は岡山県のチームで、このチームには、この年代で最高級のテクニックをもった選手がいる。
息子とは中国トレセンやナショナルトレセンで一緒にプレーしたり、県別対抗戦で戦ったり、クラブチーム同士でのトレーニングマッチを行ったりして、顔見知りになっていた。
その彼のプレーは”見事”だった。敵ながら彼がボールを持つとワクワクした。サッカー選手としてのあらゆる才能を備えているように思えた。事実、彼がボールを持って前を向いたら、息子のチームは大きく混乱し、彼一人で崩された。
結局、2-3で敗れ、全国への道がいきなり断たれた。
試合が終わってクルールダウンする時に、どんな内容かまでは不明であるが、言葉を掛け合ったようだ。何か通じるものがあったのだろう。
クラブチームのバスで帰ってきたコウスケはとても元気なかった。
大きく分けて理由は3つあったようだ。一つは、自分への苛立ちとチームへ貢献出来ない腹立たしさ。もし自分がいらた、彼とどうやって対峙し、防ぎ、攻めたか?多分、心の中で戦っていたと思う。そしてプレーできることの羨ましさ。思い切り闘って負けたのであれば、諦めがつき、納得できる。しかし、コウスケは何もできない。
もう一つは、自分のチームの”負けたくない気持ち”が、相手のチームより弱かったんじゃないかというモヤモヤ感があったようだ。もちろん手を(足を?)抜いている選手はいないだろう。負けたくない気持ちで闘っているのも間違いない。でも、何かが足りない。
”サッカーが出来る事にもっと感謝して、あふれ出るばかりの情熱を見せてくれ!”
最後に、”全国”にあこがれ続けるコウスケににとって、あまりにもあっさり”全国”が、手からこぼれ落ちた。
それが一番悲しかったんだろう。
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