意味があるのか偶然か、この時期、里も山もオレンジ色の花が咲き競う。里ではノウセンカズラやオニユリ・ほおずきが・・・。野山は本種にコオニユリとクルマユリ・フシグロセンノウが・・・ キツネノカミソリは彼岸花やナツズイセンの仲間で、花の後に葉を伸ばす。もうすぐナツズイセンが、この同じ斜面にピンクの華麗な装いをみせてくれるはずです。
高さ５０ｃｍ±、花径５～６ｃｍ程度の小さなユリです。オニユリやコオニユリと似ていなくもないが違いは明確で、花が可愛らしいほど小さく、花弁に斑点がない。大きな特徴は花びらに厚みがあることと写真のように車輪のような輪生葉を持つこと（名前由来）。他のユリほど光を求めず、林下にぽつりとひっそりと咲く。群落を見たことはなく、孤高さといとしさを感じる花である。
