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~球児たちの あしあと~

東京野球一人旅 vol.2 ~新たな出逢い~

2014-10-26 | 中学野球



東京野球一人旅・・・二日目は千葉船橋中央シニアさんの練習見学をさせて戴きました。

船橋中央シニアは、明治大学で活躍する高山選手の出身チームで、今回六大学野球をご一緒に観戦させて戴いた

段上さんが事務局長さんで、練習を観に来ませんか~とお誘い戴きお邪魔させて戴きました。

当日、高山選手のお父さんも来て下さり、これがまた信じられない夢の空間に

自分が居ることが不思議で嬉しい時間を過ごすことが出来ました。

中学生の練習を観るのは久しぶりで、実は私、練習を見るのが大好き♪

船橋中央シニアのみなさんとの新たな出逢い・・・

どんな選手がいるのかなぁ~と楽しみに見学させて戴きました。







見学は、朝一番から選手の来る前にグラウンドに着き、チームの練習スタートから普段のままの様子が見られました。

まずは、このチームの一日のスタートはグラウンド整備から。






シニアは8月で三年生は卒団して行きますが、高校へ入るまでの間に自主的に練習に参加している選手が居るとのことで

この日、三年生は6名の参加がありました。

その3年生も交えて、それぞれが分担してグラウンドを整備したり、周りの落ち葉の清掃をし、いよいよ練習開始です。



段上さんに色々チームの様子を伺いながら見学させて戴いたのですが、チームの方針の一つには、

子供たちが考える力をつけるために、ヒントは与えるけど自分たちで考え行動することを大事にされているチームで

整備や清掃、練習の準備に指導者は勿論、ご父兄も手と口は出しません。







グラウンドと隣家の間に防護ネットを張るのも全て選手。

こういう準備は大人が手を出しがちですが全て選手たちで行います。

高い所へ登っての作業です・・・怪我しないように気をつけて。



アップにも指導者は付きません。

アップメニューは選手たちが把握して、指導者の指示がなくてもやるべきことを順番に行っていきます。

プロの選手も行っているトレーニングメニューを、コンディショニングコーチが中学生版に改良され

プログラム化されたメニューを主将が全員を引っ張り行います。

アップですが、ランニングの後、柔軟にかなりの時間をかけて丁寧に行われていました。

冬場は特に怪我の予防のためにも柔軟は十分行いたいですよね。

柔軟が終了すると、何やらハシゴのような長いステップ枠が各班毎に並べられて、何種類ものステップを繰り返し行います。

往路はステップ、復路はジャンプに捕球体制で無駄のない動きが見られました。

ビデオを撮りましたのでご覧くださいね。








そして、チームが取り入れられているユニークな道具の一つに「投げドル」という、振りかぶって投げ下ろすとパン!って音がする

張り扇の小さい版のような道具を使い、正しいリリースポイントの確認練習をしてからキャッチボールに入ります。



このおもしろい名前の「投げドル」という道具ですが、国際武道大学の笠原氏が開発した道具だそうで、

リリースポイントの確認だけではなく、この道具を使って練習すると遠投距離が劇的に伸びるといった検証に基づいて開発された道具だそうです。

1ヶ月間、小学生を対象に検証を行ったところ、投げドルを使って練習した選手と、使わずに練習した選手の遠投の距離を比較したら

遠投の距離に大差が出たというデータがあるそうです。

この後、遠投をする様子を見ましたが、送球の後の姿勢もブレることなく整っているフォームで、

伸びのある送球をする選手が多く見られたことが印象に残ります。

投げドルを使った練習の様子をビデオに撮らせて戴きました。

ぜひご覧下さいね。




バッティング練習では「スイートスポット」というバットを使用してペッパー(トスバッティング)を行います。


バットの芯で確実にボールを打つこと練習する「スイートスポットバット」 これも初めて見る道具です。



そして驚いたのは選手の使用しているグローブです。







写真では分かりにくいかもしれないですが、このチームでは全員、投手も捕手も野手も通常のグローブの長さ(指より先の長さ)が

短いというか・・・無い@@! 特注の指より先のないグローブを使用しています。

3年間、練習の時だけじゃなく試合もこのグローブのみを使っているとのことにびっくり。

この短いグローブを使う理由をお聞きすると、ボールを確実にポケットで捕球することを中学生の間に身体に染み込ますためにと。

3年生選手に、高校へ上がると通常の大きさのグローブを使うけど、先が長くなって違和感はないの?と聞くと

それは感じないとのことで、指導者の方もボールをグローブの先で捕る選手はいないですよね~とのこと。

なるほどその通りで理に適ったグローブです。

あんまり真剣に見ている私に「練習見て楽しいですか~^^;?」なんて聞かれたくらい

見たことのない道具や練習方法に私は興味深々でした。

午前中の練習最後は、球を早く持ち替えて正確に送球する練習ハンドリング。

この速い持ち替えの練習は、以前アメリカのELEV8というベースボールアカデミーの指導者の方から指導を受けた時に教わった練習です。

どれだけ早く捕球した球を持ち替えて正確に送球しアウトを取るか・・・

この練習が取り入れられているチームを見るのは初めてです。

練習では、2人ないし3人組に分かれてまず持ち替えの練習をし、次に2人が対面に7メートルの距離から

1分間に決められた送球の往復ができるかを計測します。

学年で往復の数の設定は若干違うようですが、1分間で30回を目安に達成できない組には

腹筋などのペナルティが課せられ選手たちは正確に素早く、かつ楽しく競い合っていました。



ビデオⅠの右端の選手は中2、主将の宇津木捕手





ビデオⅡのYOSHIZAWA選手は中3で、見ていて一番上手いなぁと感じた選手。

ポジションは捕手です。

後ろと前からビデオを撮らせて戴きました。

捕球から送球後も姿勢が安定しているのがよく分かります。






午後からは走塁や守備練習をするグループとバッティンググループ、投手陣は別メニューで練習が行われました。





守備練習の中で、気持ちの準備が出来ていない選手に対して厳しい言葉も飛びましたが、

練習のための練習じゃないんですよね・・・

試合に勝つための練習ができるか、試合を想定して意識した練習ができるかどうか・・・

ここの意識があるかないかは大きな違いを生むように感じます。

野球が上手くなるため、自分に打ち勝つため、試合に勝つために厳しい練習の中にも、

選手たちが楽しく野球に取り組めるような指導を目指されているチームだなぁと思いました。

また、選手たちは練習中、気付いたことをその場、その場で選手同士が声を掛け合える選手たちなんですよね。

これは凄くいいなぁと思いましたし、指導者の方々も、それができる環境を作られておられるところが凄い!と思いました。

やはり指導者中心の練習になりがちで、選手たちの気付きからの発言を、

練習中に選手同士で確認し合えるチームって少ないんじゃないかなぁと感じます。

だからこのチームに、やらされてる感を感じなかったのだと思います。

この写真の左側の選手(名前が分からない・・・ごめんなさい)は、よくほかの選手の動きを見て声掛けができていました。

掛川ゼネラルマネージャーからも指導がありましたが、人の良いところ見つけて自分に取り入れる・・・とても大事なことですね。

観察力も野球にはとても大事ですよね。







これもできそうで、なかなか実践できないことかなと見ていたのですが、

守備練習時、待機中のランナーたちは横で走塁の練習をしているんですよね。

じっと自分の順番を待つか、その時間を自分の練習に使うか・・・この積み重ねがその選手の大きな力となるんだと思います。

ぜひ選手のみなさんには実践してもらいたい「この時間」です。

また、バッティング練習ではバッティングコーチから、アウトカウントやランナーを置いた想定の中で

どこへ打ち返すか、自分も生きれるバッティングを意識した練習を即す指導を見て、

これには感動で、今まで見ていた練習では、みんなが〇〇~をするから自分もするといった感じを受けていましたが

このチームにはそれがない。

常に試合を意識した練習ができていることに感動しました。


掛川ゼネラルマネージャーの指導の中で、投球と送球の違いについての指導があったのですが、

投球は相手を抑えるために投げる球、送球は受ける側に立って捕球しやすい所、捕球して投げやすい所に投げるのが送球と、

中学生にとって分かりやすく理解しやすい指導をされておられました。

相手の立場にたって考える力や気持ちは必要で大事ですよね。

「想いやりの心」・・・野球をする中で大切な心だと思います。

大人から見れば、そのくらいのことは分かっていて当たり前の世界でも、子供たちにとってこんな風に指導してもらえることで

再確認と意識した練習をするきっかけにもなるなぁと感じました。

会話の中で選手の性格なども見えて、とても楽しい練習風景も見られました。

送球と書いてみよう!では・・・速桃と書く選手が登場@@; ご愛嬌笑ってしまいました^^;




そして午後、3時頃でしょうか・・・

船橋中央シニアには、おやつの時間が設けられています。

練習は7時くらいまで続き、お昼ご飯から2、3時間後、ちょうど集中力の切れるころでしょうか・・・

午後後半の練習に集中するためにも、選手の身体作りのためにも、このおやつ休憩は必要だと感じます。

成長期の選手たちに、ぜひこれは取り入れてもらいたい「おやつタイム」です。


この日、最後は投手陣のピッチングを見させて戴きました。

そこでも、真剣な練習の中に野球をする楽しさが詰まった時間があって、本当に良い雰囲気の中で選手たちは練習ができているなぁと感じました。

おもしろい選手を何人か発見しました。



その中でもダントツおもしろい選手だぁと思ったのが、太田投手のピッチングを受けていた三谷捕手です。

彼のピッチャーへの声かけは、ビデオを撮っておけば良かったと思うくらい絶妙におもしろい^^;

太田投手が「力が抜けていい感じかも~」と、この言葉で分かるようにいいキャラしています。





これはベースにムカデ?を発見! 

掛川ゼネラルマネージャーも大笑いのおもしろ過ぎる三谷捕手でした。笑

現在50人以上居る部員を纏める宇津木主将ですが、一生懸命チームを纏めようとする率先した姿が見られました。

自分の練習とキャプテン業の両立は大変だと思いますが、とても良い経験だと思いますのでがんばって欲しいなぁと思います。



ユニホームを撮らせてもらった松永選手ありがとう^^。



1日では、なかなか選手の性格や特徴を掴むのは難しいですが、印象に残った選手がいっぱい。 

また来年、もし東京野球旅ができたら、もう一度みんなに会いたいなぁと思います。




そして、突然の訪問にも関わらず、指導者方々やご父兄のみなさんも温かく迎えて下さってとても楽しい1日を過ごすことができました。

選手のみなさんには、誰だか分からない私の乱入で普段と違う雰囲気を作ってしまい、練習に気が散ってしまったんじゃないかと思います。

船橋中央シニアのみなさんとの新たな出逢いは、今回の野球旅が更に楽しい物になりました。

掛川ゼネラルマネージャー様、佐々木監督様、指導者の皆様 ありがとうございました。

ご父兄の皆様にも大変お世話になりありがとうございます。

帰りには池田選手のお母さんが遠く離れた駅まで送って下さり本当に助かりました。

感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

そして段上さんには、私が快適に旅ができるようにと、色々お心遣い戴き、本当に楽しい旅をすることができました。

この出逢いに感謝です。ありがとうございます。

また来年、野球旅ができることを楽しみに・・・

2014 東京野球一人旅日記は終了です・・・V^^



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