「空気」に異議あり!

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最高裁判所裁判官国民審査の参考になる裁判官名簿

2014-12-06 | 権利と空気
衆院選と同時に行われる、最高裁判所裁判官国民審査。
明日7日から期日前投票もはじまりますので(衆院選だけの期日前投票は既に開始されていますが)、それについて。

2013年9月に、婚外子の相続分を、法律婚の子(嫡出子)の半分とする民法の規定を違憲だとする判決を下した最高裁裁判官の名簿を記載します。

竹崎博允(長官)
桜井龍子
金築誠志
千葉勝美
横田尤孝
白木勇
岡部喜代子
大谷剛彦
大橋正春
山浦善樹
小貫芳信
鬼丸かおる ※
木内道祥 ※
山本庸幸 ※

※は今回の国民審査にかけられる裁判官


以下は13年9月の記事です。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0401A_U3A900C1000000/

このリンク先にもある最高裁の主張では、婚外子側の人権に資するものとしてこの判決を下したということですが、故人と長年の関係がある家族から突如その遺産を奪うにあたって、その関係性を無視するということは、家族の基本的人権を軽視していると私は思います。おそらく国連や外国による圧力に屈したのでしょう。



最高裁判所裁判官国民審査は、三権の中の「司法」に対する国民の唯一と言っていいチェック機能です。行政や立法には選挙など様々なチェック機能があるのに、司法を占める人員である法曹に関しては「司法試験に合格し、司法修習を突破した」というだけで、国民からのチェックすらないのが現状です。最高裁判所裁判官国民審査は司法の頂点に君臨する最高裁判事についてだけ、国民審査を設けるという、不十分ながら貴重な制度です。

にもかかわらず、日本国民はこの制度をほとんど利用していない。ろくに説明も読まず、毎回無批判に承認してしまう。
だから裁判官たちも安心して国民を無視することができます。チェックされる心配がないからです。日本国民のチェックより、外国のチェックを恐れる訳です。

日本国民の無関心は、そもそも日本の法律が、欧米の猿真似であり、日本人の文化に根差していないのも理由の1つでしょう。欧米人にとって法律は自分達で作った身近な存在なのに、日本人にとっては法律は上から押し付けられただけのもの。形式上は国民の選挙で選ばれた立法機関によって立法されることになっていますが、大半は欧米の猿真似の法律を、国民が無知無関心でいるうちに勝手に決めてしまったもの。だから国民からするとかなり疑問な規定が数多く存在します。

近年では裁判員裁判も始まっていますが、裁判員を選ぶために司法関係者が洗脳に近いテストをしているのが現状で、意に沿わない国民は裁判員から排除されるため、一体何のための裁判員制度なのか。「国民の感覚を取り入れる」とは口だけのように感じます。

最高裁判所裁判官国民審査を通じて、日本国民ももう少し、司法や法律について考えるきかっけとすべきだと思います。
法律の専門性は必要ありません。全く知らなくても、意見を言っていいのです。弁護士など法曹に「勉強不足なのに偉そうに言うな!」などと脅されても屈してはいけません(そんなことを言う法律家ははっきり言って糞以下です。一般人に分かり易く説明できない法律家は、そもそも法的思考力が欠如しています)。

法律というのは元々、我々が生きていくために、我々自身が作るべきルールなのです。専門家や外国人のものではないのです。


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2 コメント

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違憲訴訟から見えてくる売国奴達 (かず)
2014-12-10 17:56:25
裁判官の名前を覚えられない場合、全て×を付けるのが最善策なんでしょうね。

そう言えば、「この制度・政策は違憲ではないか?」として最高裁で争われる事がある案件の1つに、「一票の格差」というものがあります。
人口が少ない田舎の方が人口が多い都市部よりも、少ない獲得票数で議員に当選出来る。つまり、「一票の価値に差が出てくるのは違憲ではないか?」という提起です。
確か、作曲家で反戦後体制派のすぎやまこういち氏も、一票の格差を是正する為の活動をしていたと思います。今は知りませんが。

正直言って、違憲かどうかは知りませんし、個人的には余り興味がありません。
そもそも、こういう「違憲訴訟」を起こす連中はサヨク系ばかりなので、この一票の格差訴訟もサヨク勢が多分に関与している気がします。マスコミも一票の格差訴訟は他の違憲訴訟と同様に、国や現行制度にマイナスイメージを植え付ける報道しかしません。

で、僕が言いたいのは一票の格差がどうたらではなく、人口の少ない地域に住民票を移し、売国政党や売国系候補を当選させようとする集団が居てもおかしくないだろうなという事です。
これは保守系ブログや、体制批判(サヨク系)、あるいは新興宗教批判をする人々のブログやサイトでも取り上げられている事だと思いますが、もしこの住民票の集団移動が現実に起こっているとするならば、国防上憂慮すべき状態だと思います。
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>かずさん (太一)
2014-12-10 21:56:21
>裁判官の名前を覚えられない場合、全て×を付けるのが最善策

私の場合は名簿をプリントアウトして投票所に持っていきました。
今回は投票できる人数が少なく、確か5人中3人がこの名簿に該当していました。

ただ全て×であっても、しないよりはマシだと思います。裁判官は自分についた×の票数を気にするでしょうから。
「どうせ×はつかないから国民なんて完全に無視していい」と思わせないためにも。少しは危機感を持って欲しいですからね。

>一票の格差

確かにそれも、1人の有権者が持っている票の力の不平等ではあるでしょう。
ただそれだけではなく、同じ党でも選挙区によって候補者が違い、候補者の実力、権力が全く違うので、それも大きな不平等です。自分の選挙区の候補が雑魚で、隣の選挙区の候補が実力者なら、同じ1票の力とは言えないでしょう。
ですから、1票の格差のところだけ是正しても不平等は改善されない訳で、それだけを重視するのは意味がないと思います。

>こういう「違憲訴訟」を起こす連中はサヨク系ばかり

同感です。

2つの理由があって、1つは訴訟、法律の世界は既に左翼に牛耳られていて、左翼ばかりがその知識を持っている点。法律を勉強しようとしても、左翼法学ばかり勉強しなければならないので、左翼が嫌いな人にとっては勉強自体が苦痛であり、法律に詳しい人間が左翼ばかりになるのは必然です(左翼嫌いで法律の知識のある人は、反骨精神だけで一生懸命勉強したと言えるでしょう)。

もう1つは、左翼団体が金持ちであるという点。保守団体は訴訟する金すらありません。

そもそも私は、「人権も金次第」になる現行の訴訟制度では、本当の意味での人権は守れないと思っています。

>人口の少ない地域に住民票を移し、売国政党や売国系候補を当選させようとする集団が居てもおかしくない

沖縄や対馬などでは既にそうなっているのではないでしょうか。北海道ですら怪しいですね。
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