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ハードバピッシュ&アレグロな日々

CD(主にジャズ・クラシック)の感想を書き留めます

バーニー・ケッセル/トゥ・スウィング・オア・ノット・トゥ・スウィング

2025-06-02 18:30:09 | ジャズ(スイング~中間派)

バーニー・ケッセルについてはリーダー作を取り上げるのは本ブログでは初めてのことと思います。ユダヤ系の白人ギタリストで主に西海岸を拠点に活動したため、ウェストコーストジャズの括りに入れられることもありますが、サウンド的にはスイング~中間派からビバップ、ブルースまで幅広いジャンルをオールマイティにこなす万能型のギタリストです。歌伴にも定評があり、「アラバマに星落ちて」をはじめ晩年のビリー・ホリデイの作品群にあらかた名を連ねています。

今日ご紹介する「トゥ・スウィング・オア・ノット・トゥ・スウィング」は1955年にコンテンポラリー・レコードに吹き込まれたケッセルのリーダー3作目。タイトルは明らかにシェイクスピア「ハムレット」の有名なセリフ"To be or not to be, that is the question(生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ)"をパロったものでしょう。タイトルが示唆するように本作ではスイング風のややオールドスタイルなジャズが演奏されています。

録音は1955年3月28日と同7月26日のセッションに分かれており、3月のセッションがケッセル、ハリー・エディソン(トランペット)、ビル・パーキンス(ピアノ)、ジミー・ロウルズ(ピアノ)、アル・ヘンドリクソン(リズムギター)、レッド・ミッチェル(ベース)、シェリー・マン(ドラム)。6月のセッションがテナーがパーキンスからジョージー・オールドに、ドラムがマンからアーヴ・コットラーに交代しています。”スイーツ"の異名で知られ30~40年代のカウント・ベイシー楽団で名を馳せたハリー・エディソン、アーティ・ショー楽団やベニー・グッドマン楽団らビッグバンドを渡り歩いたジョージー・オールドと、人選もスイングジャズ仕様です。

全11曲。ケッセルのオリジナルが4曲、残りは歌モノスタンダードやスイング時代の名曲です。個人的にはオリジナル曲が良いと思います。1曲目”Begin The Blues”からケッセルの名人芸と呼べるギターソロが堪能できます。ジミー・ロウルズのピアノソロも良いですね。3曲目”Happy Feeling”、5曲目"Wail Street"はスイーツ・エディソンやビル・パーキンスらホーン陣もソロも加わり、より厚みを増した演奏です。9曲目”Contemporary Blues”も同じようにケッセル→パーキンス→ロウルズとブルージーなソロを取り、最後にスイーツが高らかにトランペットを鳴り響かせます。

一方、スタンダードの方はケッセルがバラードをしっとり演奏する"Embraceabln You""Don't Blame Me"、オールドスタイルの”Louisiana””12th Street Rag”等もありますが、個人的には少し物足りない印象。その中でおススメは6曲目”Indiana”。ケッセルのスインギーなギターソロの後、ジョージー・オールド→スイーツ→ロウルズと軽快にソロをリレーします。続くベイシー楽団の重要レパートリー"Moten Swing"ではまずジミー・ロウルズがベイシーを真似たピアノを披露し、オールド→スイーツのミュート→ケッセルのギターソロとまさにオールド・ベイシー風の演奏です。

ケッセルはこの後もレイ・ブラウン、シェリー・マンと組んだ"ポール・ウィナーズ"の諸作品で人気を博し、60年代に入ってからも「レッツ・クック!」「スウィンギング・パーティ」「フィーリング・フリー」等の作品をコンテンポラリー・レコードから発表しますが、それらの作品はなぜかあまり人気がなく、CDも長らく廃盤扱いとなっています。私はyoutubeで聴きましたが、ケッセルのギターはどの作品でも冴え渡っていますし、共演者の演奏もなかなか充実していると思うのですが・・・過小評価されているバーニー・ケッセルの魅力をもっと多くの人にわかってほしいものです。

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ジョニー・ホッジス/ブルース・ア・プレンティ

2025-05-26 19:11:24 | ジャズ(スイング~中間派)

ブルーノート、プレスティッジ、リヴァーサイドと並んでモダンジャズを代表するレーベルであるヴァーヴ・レコードですが、路線的にはかなり異なりますね。上記3レーベルは黒人ハードバップをメインにしているのに対し、ヴァーヴの方はチャーリー・パーカーやソニー・スティット等のビバップこそ扱っているものの、ハードバップはほとんどなく、彼らより一つ上の世代であるスイング~中間派を一つの柱としています。具体的にはカウント・ベイシー、レスター・ヤング、コールマン・ホーキンス、ベン・ウェブスター、ハリー・エディソン、ロイ・エルドリッジ、ライオネル・ハンプトン、ジーン・クルーパ等々です。

今日取り上げるジョニー・ホッジスもヴァーヴが誇るスターの1人です。ホッジスと言えば何と言ってもデューク・エリントン楽団での活躍が有名。1928年に加入して以降、1950年代前半の一時期を除いて40年近くに渡って花形アルト奏者として同楽団の顔であり続けました。ソロとしても30枚以上のレコードを出しており、そのほとんどをヴァーヴに残しています。今日ご紹介する「ブルース・ア・プレンティ」はそんなホッジスが1958年4月5日に吹き込んだ作品です。

注目はメンバーの年齢の高さ。リーダーのホッジス自身がこの時50歳ですが、その他もロイ・エルドリッジ(トランペット/47歳)、ヴィック・ディッケンソン(トロンボーン/51歳)、ベン・ウェブスター(テナー/49歳)、ビリー・ストレイホーン(ピアノ/42歳)とベテラン揃いです。ベースのジミー・ウッド(31歳)とドラムのサム・ウッドヤード(33歳)だけは比較的若いですが、彼らは当時のエリントン楽団のメンバーだったことから起用されたものと思われます。

全10曲、うちスタンダードが4曲、ホッジスのオリジナルが6曲と言う構成です。スタンダードは全てホッジスのワンホーンによるバラード演奏でエリントン・ナンバーの"I Didn't Know About You"と"Satin Doll"、さらに"Gone With The Wind""Don't Take Your Love From Me"と言った定番スタンダードをじっくり料理します。ホッジスのバラード演奏は本当に独特で、ビブラートを効かせた高い音色のアルトソロは彼にしか出せないワン&オンリーの官能的な世界ですね。

一方、オリジナル曲は全てブルースですが、こちらは他の管楽器奏者も加わった4管編成の重厚なアンサンブルが特徴です。ただ、メンバーが全員中間派と言うこともあってスタイル的には古臭く、若干好みが分かれるところかもしれません。個人的には”Honey Hill”等で見せるロイ・エルドリッジの甲高いトランペットは正直苦手です。ただ、ホッジスとベン・ウェブスターの2人のエリントニアンによるサックスの競演はなかなか聴き応えがあります。"Saturday Afternoon Blues"とラストトラックの"Reeling And Rocking"では、トロンボーンのヴィック・ディッケンソンを含めて4管が代わりばんこにソロを取り、レイジーなブルースをじっくり歌い上げます。ピアニストとしてより"Take The A Train"や"Lush Life"の作曲者として名高いビリー・ストレイホーンも"Don't Take Your Love From Me"では素敵なピアノソロを聴かせてくれます。ポーラ・パワーズと言う画家の描いたジャケットも素敵ですね。

 

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コールマン・ホーキンス/ジェリコの戦い

2025-03-16 18:24:52 | ジャズ(スイング~中間派)

本日はコールマン・ホーキンスです。ホーキンスについては本ブログでもたびたび取り上げていますが、1920年代から活躍する大ベテランで"モダンジャズ・テナーの父”とも呼ばれています。最も影響力がある存在だったのはおそらく30年代後半頃だと思いますが、彼の場合はビバップ期以降も活動ペースが落ちることなく、若い世代のジャズマンを起用して50~60年代も大量の作品を残しています。ディスコグラフィーをあらためて見ましたが、1950年代後半から60年代前半の10年間で何と30枚超!既にホーキンス自身が50歳を超えていたことを考えるとかなりのハイペースだったことがわかります。

さて、ホーキンスが共演した多くのジャズマンの中で最も信頼を得ていたのがトミー・フラナガン。最初の共演はおそらく1958年の「ビーン&バグス」だと思いますが、1960年代前半はほぼ固定メンバーのような形で10枚以上のアルバムに顔を出しています。フラナガンだけでなくベースのメジャー・ホリー、ドラムのエディ・ロックもセットで起用されることが多く、少し前に紹介したインパルス盤「トゥデイ・アンド・ナウ」も全く同じメンバーです。

今日ご紹介するアルバムは日本版では収録曲にちなんで「ジェリコの戦い」と名付けられていますが、原題はHawkins!Alive!At The Villa Gateで、ニューヨークの名門ジャズクラブ、ヴィレッジ・ゲートで1962年8月13日に行われたライブをヴァーヴ・レコードが収録したものです。同クラブは他にホレス・シルヴァー「ドゥーイン・ザ・シング」やレス・マッキャン、ハービー・マンのライブ盤でも有名ですね。

収録曲は4曲しかありませんが、ライブと言うこともあり全て8~10分の演奏で、聴き応え十分です。オープニングはジェローム・カーンの”All The Things You Are"。定番中の定番スタンダードですが、ホーキンスは貫禄たっぷりのどっしりとしたテナーを聴かせます。ホーキンスは上述のとおりバップ世代のミュージシャンと積極的に交流を図っていますが、演奏スタイルまで完全に若者に合わせているわけではなく、基本は中間派風のややオールドスタイルな演奏です。続くフラナガンはいかにも彼ならではの軽やかでエレガントなタッチでたっぷりとソロを取ります。ブログで何度も言っていますがフラナガンは私の最も好きなピアニストです。2曲目は邦題にもなっている”Joshua Fit The Battle Of Jericho(ジェリコの戦い)”。旧約聖書の中に出てくるモーセの後継者ヨシュアのお話を歌にしたもので、19世紀頃から歌い継がれている黒人霊歌です。youtubeで検索すると伝説的ゴスペルシンガー、マへリア・ジャクソンの歌唱バージョンが出てきますが、聴いてみてください。凄いですよ。本作のバージョンもホーキンスがソウルフルでワイルドなテナーを聴かせ、フラナガンもいつになく黒っぽく迫りますが、注目はメジャー・ホリーのベース。ここでの彼はアルコでソロを取りながら同じメロディを口ずさむいわゆるハミング・ベースを聴かせてくれます。「トゥデイ・アンド・ナウ」でも披露していましたが、モダンジャズでも彼とライオネル・ハンプトン楽団のスラム・スチュワートぐらいしか使い手がいない珍しい技です。(他にもいたら教えてください)

3曲目は”Mack The Knife”。テナーだとニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス」が有名ですが、ホーキンスもややオールドスタイルながら貫禄たっぷりの演奏です。続いてフラナガンがモダンでシャープなピアノソロを取り、メジャー・ホリーがここではハミングしない普通のベースソロを弾きます。4曲目は”It’s The Talk Of The Town(街の噂)"。ジェリー・リヴィングストンという人が書いた30年代の名曲です。バラードの名手ホーキンスがダンディズム溢れるテナーソロを聴かせ、フラナガンもロマンチックなピアノソロで続きます。その後、メジャー・ホリーが再びハミング・ベースを披露するのですが、実はこれが一番原曲のメロディに近かったりします。最後はホーキンスが見事なテナーソロで締めくくり。なお、CDにはボーナストラックでホーキンスの代表曲”Bean And The Boys”とスタンダードの”If I Had You”も収録されており、どちらもなかなかの好演です。後者のバラードではホリーのハミングベースも聴けます。

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ベン・ウェブスター/ソウルヴィル

2025-02-13 19:21:49 | ジャズ(スイング~中間派)

本日はジャズテナーの大御所、ベン・ウェブスターをご紹介します。1909年生まれの大ベテランで1930年代のスイング時代からデューク・エリントン楽団を始め数々のビッグバンドで活躍し、1950年代には主にノーマン・グランツのヴァーヴ・レコードに多くの録音を残しています。1960年代以降はヨーロッパに渡り、1973年に脳卒中で急死する直前まで活発に演奏活動を行っていました。彼と同世代のジャズミュージシャン、たとえばレスター・ヤング、ロイ・エルドリッジ、テディ・ウィルソン、ライオネル・ハンプトンらは50年代以降はどうしてもハードバップ世代に押され、活動が目立たなくなって行きますが、このベン・ウェブスターとコールマン・ホーキンスの2人は若いバップ世代のジャズマン達とも積極的に共演し、第一線で活躍し続けました。本ブログでも過去にジョー・ザヴィヌルと共演したリヴァーサイド盤を取り上げています。

今日ご紹介する「ソウルヴィル」は1957年10月にヴァーヴに吹き込まれた作品で、50年代のウェブスター作品の中でも代表作に挙げられる1枚です。メンバーはヴァーヴが誇る最強リズムセクションであるオスカー・ピーターソン・トリオ、すなわちオスカー・ピーターソン(ピアノ)、ハーブ・エリス(ギター)、レイ・ブラウン(ベース)に西海岸を代表するドラマーであるスタン・リーヴィが加わる布陣です。それにしてもこのジャケット、圧がすごいですよね。"獣"を意味する"The Brute"のニックネームで呼ばれたウェブスターのコワモテの顔がドーンと写ったシンプルきわまりないデザイン。まるで「俺様がベン・ウェブスターだ!」とでも言わんばかりです。

アルバムはまずウェブスター自作のタイトルトラック"Soulville"で始まります。文字通りソウルフルなブルースで、ハーブ・エリスのギターのイントロに続き、ウェブスターが貫録たっぷりのテナーソロを聴かせます。スローテンポの曲を太い音色のテナーで一音ずつ語りかけるようにじっくり歌い上げていく様は彼ならではのワン&オンリーの世界ですね。コルトレーンの”シーツ・オヴ・サウンド”とは対極に位置するようなスタイルですが、これはこれでイイ!2曲目もオリジナル曲の”Late Date"。こちらもブルースですが、ややテンポアップしており、ここでは随所でうなりを上げるような豪快なブロウを聴かせてくれます。とは言え、いわゆる”ホンカー”と呼ばれる人達とは違い、吹き過ぎで野暮ったくなるところまでは行かないですね。ピーターソンとハーブ・エリスのソロも良いアクセントになっています。

3曲目から7曲目までは全て有名スタンダード曲ですが、おススメは何と言ってもバラードですね。”Time On My Hands”"Where Are You?""Ill Wind"と言った曲で、ウェブスターがスススっと息遣いまで聴こえてくるような独特の吹き方でバラードをまるで慈しむかのようにじっくり歌い上げます。若造には出せない大人の男のダンディズムってやつですね。一方、”Lover Come Back To Me"や”Makin' Whoopee"はミディアムテンポの演奏で、ウェブスターはマイペースでソロを吹きますが、前者はピーターソンのスインギーなソロにも大いにスポットライトが当たっています。CDにはそれに加えて"Who”"Boogie Oogie""Roses Of Picardy"の3曲がボーナストラックとして入っていますが、こちらは何とベン・ウェブスターがテナーではなくブギウギ調のピアノを弾くという意表を突く演奏。ただ、正直これはレコードマニア向けのセレクトで、スキップしてもらって全く問題ないと思います。

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ベニー・カーター/ファーザー・デフィニションズ

2024-12-20 19:01:34 | ジャズ(スイング~中間派)

本日はベニー・カーターのインパルス盤をご紹介します。カーターについてはだいぶ前にコンテンポラリー盤「ジャズ・ジャイアント」をご紹介しましたが、1907年生まれでスイング時代から活躍する大ベテラン。本作が録音された1961年11月の時点で54歳とまさにモダンジャズ界の生き字引的存在でした。しかもカーターの凄いところはこの後もコンスタントに活動を続け、最後のリーダー作が録音されたのは何と1996年!実は私も90年代に来日したカーターの演奏をテレビ(久米宏の「ニュースステーション」で生演奏を披露した)で見た記憶があります。

ただ、それほどの長いキャリアを持つ割に日本のジャズファンからの人気は今一つと言ったところでしょうか?そもそも日本ではビバップ以降のジャズの方が人気ですし、バップ以前のジャズだとやはりビッグバンド、特にベイシーとエリントンの知名度が抜けてますからね。山ほどあるカーターの作品の中でもCDで手に入るのは本作を含めインパルスとコンテンポラリーの4~5作品ぐらいですね。

中でも本作はカーターの代表作と言って良く、4人のサックス奏者による見事なアンサンブルが聴けるゴージャスな内容です。メンバーはテナーにコールマン・ホーキンスとチャーリー・ラウズ、アルトにフィル・ウッズ、リズムセクションがリズムギターにジョン・コリンズ、ピアノがディック・カッツ、ベースがジミー・ギャリソン、ドラムがジョー・ジョーンズ(フィリーではなくパパの方)です。ホーキンス、コリンズ、パパ・ジョーらは同じくスイング時代から活躍するベテラン勢ですが、ラウズ、ウッズ、カッツらバップ世代もいますし、この後コルトレーンのカルテットに加入する若いジミー・ギャリソン(27歳)と意外とバラエティ豊かな人選です。

全8曲。全てスイング風の演奏ですが、名手達のソロが散りばめられており、聴き比べるのがなかなか楽しいですね。いつもながらマイペースで悠然と吹くホーキンス、ブリブリとファンキーに吹き鳴らすラウズ、パーカー直系の切れ味鋭いパピッシュなフレーズを連発するウッズとそれぞれ特徴があるので割と簡単に聴き分けられます。カーターのアルトは特にクセもなく、わりとストレートに歌い上げる感じです。なお、カーターはトランペットも吹く変わり種ですが、本作ではサックス1本で勝負しています。

曲は"Honeysuckle Rose”や”Crazy Rhythm"”Cotton Tail"”Cherry"と言ったバリバリのスイングナンバーももちろん楽しいですが、意外とバラードが良かったりします。おススメはまずクインシー・ジョーンズ作の”The Midnight Sun Will Never Set"。ベイシー楽団の「ワン・モア・タイム」で演奏されていた美しい曲で、まずコールマン・ホーキンスがダンディズム溢れるテナーソロを披露。カッツの短いソロを挟んでカーターが官能的なアルトを聴かせてくれます。カーター自作の”Blue Star"も素晴らしいですね。まるでスタンダードのような美しいメロディで、ここでもカーターが吹く美しいテーマの後、ホーキンスが貫禄のテナーソロを披露します。上記2曲ではウッズもラウズも大先輩2人を立て、アンサンブルに回っています。他の曲では彼らも漏れなくソロを取っており、定番スタンダードの”Body And Soul"ではウッズ→ラウズ→カーター→ホーキンスの順でバラードを歌い上げます。なお、カーターは本作の5年後の1966年にメンバーをガラリと変えて西海岸のテディ・エドワーズ、バディ・コレット、ビル・パーキンス、バド・シャンクらをゲストに迎え本作の続編とでも言うべき「アディションズ・トゥ・ファーザー・デフィニションズ」を同じインパルスに吹き込みますが、出来としては本作の方がずっと良いと思います。

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