BEAST SIDE 1

ジュエリーアーティスト太田マリ(タバサ)です。工房からの制作風景、プライベートでやってるロックバンドの話も少しだけ。

さくらぴあすと渋沢栄一”青天を衝け”大河ドラマ館

2021-03-03 17:04:08 | 渋沢大河ドラマ館おみやげ館
今年の大河ドラマ「青天を衝け」は渋沢栄一の生涯をつづったものですが、地元、東京北区王子は渋沢さんが住まわれた街で、2月にドラマ放映に合わせ大河ドラマ館がOPENしました。

こちらのお土産館に飛鳥山のお土産としてTABITHAの品物を置いていただくことになりました。


こちらが飛鳥山公園内にできた「渋沢x北区 青天を衝け大河ドラマ館」です。




そして、今回出品させていただいたのがこちらの「さくらぴあす」です。






私は北区の王子周辺に住んで35年ほどになります。

飛鳥山もとても馴染み深いところで、桜の季節には毎年必ずといっていいほど美しい花々を見に立ち寄っています。

飛鳥山のお土産館への出品ということですぐにイメージが膨らんだのが、美しくやわらかなさくらをモチーフにしたピアスでした。







シルバーの良さを生かしたものを作りたいと思って、今回はキャスト(鋳造)ではなく、シルバー950の地金から切り抜いてつくることにしました。





やさしい花びらのやわらかなカーブはたたいて成型します。






表面はつやを消して白仕上げにしました。




花のおしべはタガネで表現してみました。












大河ドラマ館近くの、こちらのお土産館にてお取り扱いいただいてます。(¥4,180税込)



またCreemaでの販売も開始しましたので、ご興味がございましたらぜひ。

さくらぴあすCreema販売ページ


今回、北区観光協会の方にもたいへんお世話になり、地元の皆様と一つの大きな”もの作り”に参加させていただくことができ、たいへん嬉しかったです。

引き続き、よい品物を作ってこちらへお持ちしていこうと思っています。




ジュエリーTABITHA

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メンズリング空枠(からわく)に石を合わせてみました

2020-11-25 11:33:00 | オリジナルジュエリー
TABITHA(タバサ)のメンズリングの空枠です。

留めたい石があったので一本仕上げました。




ボリュームもあり、しっかりした質感のオリジナルリングで、このあと、黒いぶし仕上げを入れていきます。




ちなみにこのリングは原型からゴム型をつくり、そこにワックスを流すことで同じものを何個も作るという方法で製作しています。(キャスト製法)

これがゴム型というものです。




そしてシルバー925でキャストしたものがこちらです。





さて、今回、この枠に留めたかったのはラブラドライトという石(右)です。




こんな感じで、渋くかっこよく、ちょっと憂いもある感じになる予定ですが・・。




ちょっと遊び心で、手持ちのルベライトを合わせてみました。



ピンクの鮮やかな石でごつめなシルバーリングにはどうかな?と思いましたが、結構いけてますね。




残念ながら、大きさがちょっと合ってないので、このままこの枠に留めるのは無理なようです。



枠と石の間にけっこう隙間があるのがおわかりいただけるでしょうか。


この枠に上のルベライトを留めるのでしたら石座(石の入る部分)だけ、別にもう少し小さく作る必要がありそうです。


今回は、やはり、このラブラドライトで。



ひとつの空枠に違う石を合わせるのも、枠の表情がいろいろ変わって面白いですね。




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シルバーの地金吹き

2020-11-13 16:16:16 | 金属一般
シルバーアクセサリーを制作するとき、当然、銀の地金を用意するわけですが、ひとことで地金といってもいろいろな形があります。

厚みが1㎜とか2㎜とかの板状のものもあれば、縦2㎜x横5㎜で長さが80㎜の角棒だとか、直径6㎜で長さ50㎜の丸棒だとか...。

作りたいジュエリーによって、無駄が少なく、またできるだけ手間も少なくすむように考えて地金を用意するわけですね。

その地金を叩いたり伸ばしたり、ひっぱったり曲げたり、切ったり削ったり...。

そしてロー付けして組み立てていって一つのジュエリーを制作していくわけです。


さて、今日は地金吹きのお話です。

ジュエリーを制作する際に使いやすい形の地金を用意するため、一度地金を溶解し、型などに流し成型することを地金吹きとよんでいます。

私はキャスト(ワックス等で原型を作って型をとり、地金を流し込んで制作する方法)で制作することも多いので、ブログ記事にはその話題も多いのですが、今回は、昔ながらの地金吹きの様子ご紹介したいと思います。


こんな風にバーナーであぶって高熱で溶かし、横にある型に流し込んで、欲しい形を作る作業です。







今回は、板地金を切り抜いた残りの部分を集めて溶解し、下のような一本の丸い棒にするところを動画にまとめてみました。





半端な形の地金が溶けてひとまとまりになったところに、硼砂を入れ、黒鉛棒で不純物を取り除きます。

溶けた銀地金はドロドロの溶岩みたいになりますが、型に入れたとたんに冷えて固まります。

硬いはずの金属ですが、溶けるとまったく違う表情をみせるので、とても興味深いです。

2分程度の動画なので、よろしければご覧くださいね。


シルバーの地金吹き




できあがった丸い棒は、ひっぱってもっと細い棒(線)にしていったり、つぶして平たくしていったり、いろいろな形に加工していきます。

そんな様子もまた、それぞれ面白い動画になるかと思うので、またうまく撮れたらご紹介したいと思います。






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盛りワックスで制作した一点物リング

2020-11-05 10:51:44 | オーダーメイドジュエリー
今回、盛りワックスという手法で一点物リングを作らせていただきました。

まず、完成品はこちらです。





デザインは、TABITHAで5~6年前から販売している「隠し文字のリング」というセミオーダー型のリングからの展開です。

「隠し文字のリング」は、お客様からのご要望の文字(通常8文字くらいまで)をフリーハンドでデザインし、ワックスを盛って制作したオーダーリングで、全体的に空間を多くとった、遊びの多いデザインで作らせていただいています。

こちらが「隠し文字のリング」です。






今回はこのリングと同じ手法を使って、重厚感のある一点物を作らせていただきました。



リング一周全体に文字をデザインし、幅と厚みをしっかりつけたメンズリングです。




では、制作の様子をご紹介しますね。

基本的には隠し文字のリングと同じ手法です。

まずは紙に文字をデザインし、リングサイズに合わせた棒の上にセッティング。



ここにワックスペンでワックスを盛っていきます。



通常の「隠し文字のリング」は空間も多くとり、全体に軽めに作っていますが、今回はしっかり感のあるものを目指したので、ひたすら厚めにワックスを盛っていきました。



立体感もでてきました。





盛りワックスができあがったら、裏側を仕上げ、ワックス原型の出来上がりです。






その後、シルバー925でキャストします。





キャスト後、ヤスリや電動工具で仕上げていきます。

盛りワックスの場合、どうしても細かなところにバリが残ってしまうこともあるので、それらを削り取り、全体をなめらかに仕上げていきます。

また、リングの内側は、ワックスを盛っただけだとコバの立ちがきついので、ヤスリやキサゲ等でアールをつけていき、装着感がよくなるように整えていきます。

全体が仕上がりました。





いよいよ最終段階。

一度全体を古美仕上げし、真っ黒に。





その後、バフで磨き上げて完成です。



バフで磨くことで黒みが取れて銀の輝きが戻る部分と、黒く残る部分とのコントラストが出てきます。

この時にも重厚感を出すためのコツがあり、コバの部分などは特にしっかり磨いてあげると立体感も出て、良い仕上がりになると思います。




盛りワックスで作っていく造形は、削り出していく造形とまた違う難しさがありますが、その反面、重ねていけるという自由度もあります。

今回の制作も、最初に隠し文字のリングを作った時とは違う発見がたくさんあり、とても楽しかったです。

溶かす際のワックスの温度や、ワックスそのものの種類など、まだまだ研究すべきところは山ほどあって、楽しみは尽きないというところでしょうか。



ジュエリーTABITHA



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総手彫りバングル製作

2020-09-14 14:35:25 | バングル
1センチ幅のバングルに、ぐるっと一周模様を彫りこんだTABITHAの総手彫りバングル。

先日、新たにご注文をいただきまして、製作させていただきました。





こちらが彫る前のベースのバングル。
地金をしっかり叩いて丸め、表は梨地仕上げ、裏面は鏡面に磨き上げて作っています。





TABITHAのバングルは、一本の地金の状態から彫りあがりの完成まで、ひとつの工房にて丁寧に作らせていただいています。

彫りあがったばかりのものを、今回動画に撮ってみました。

総手彫りバングル



完成品はぴかぴかととてもきれいですが、ご愛用いただくうちに全体がなじんでいき、銀の持つあたたかみと深みがでてまいります。

本革のかばんなどと同じように、持ち主の方と時を刻むうちに、どんどん味わい深くなっていくのも銀の持ち味です。

末永く愛着を持っていただける、そんなバングルを今後も作っていきたいと思っています。




ジュエリーTABITHA

総手彫りバングル(クリーマ)

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バングルの付け方

2020-08-11 14:50:42 | バングル
暑い夏に映えるアクセサリーの一つにバングルがあります。

ブレスレットよりもクールでかっこいい印象のバングルですが、うまく手が通らない、付けるときに痛い、という方もいらっしゃると思います。

今日はバングルの付け方のちょっとしたコツをご紹介しようと思います。


バングルは、付け外しの際に広げたり締めたりしないのが基本です。

付け外しのたびに広げたり締めたりを繰り返してしまうと、金属疲労を起こして折れてしまうこともあります。

そうならないように、以下の写真をご参考に試してみてください。





手首から3~4㎝くらい下、筋が2本通っている横(小指側)のあたりに押されてもあまり痛くないところがあります。




そのあたりにバングルの端をあてます。





こんな感じです。






そして、少し押しながら・・・・





くるっと回し入れます。






出来上がり。







いかがでしょうか。

比較的スムーズに付けられるのではないかと思います。

外す時には、これの逆をやってみてください。

慣れてしまえばわりと簡単に付け外しができると思います。



写真のバングルはこちら。


シルバー950プレーンバングル



このバングルの外周は16.5㎝、開きの部分は約3㎝で作りました。

付けてみると開きの部分はこんな感じです。





今日は、バングルの付け方のコツをご紹介しました。


バングルにも細いものや幅広のもの、また素材も金属だけでなく木製や樹脂製など、そしてデザインもさまざまです。

今まであまりお付けにならなかった方も、この夏ぜひ、バングルに挑戦してみてはいかがでしょうか。




ジュエリーTABITHA

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オーダーメイドリング「MMXX」製作工程その2

2020-08-05 10:32:07 | オーダーメイドジュエリー
前回、ワックス原型が完成したところまでを書きました。

今回は、ワックス原型をキャスト屋さんに出して、シルバー925で鋳造してもらったところからです。


鋳造されたものがあがってきました。

いつもどおり真っ白です。




これをヤスリやキサゲ、電動工具などを使って仕上げていきます。

リングはサイズの指定があるので内側の仕上げにもかなり気を使います。

仕上げていくうちに削られてオーバーサイズになってしまうといけないので、私の場合、少しサイズを小さめに見積もってWAX原型を作っています。

キャストでは少し縮みもでるのでその分も見込みます。

仕上げの作業ができるだけ少なくてすむようにギリギリを狙いたいのですが、なかなかそれが難しく、今回も少し小さめサイズであがってきたので、文字を彫っていない後ろ側の地金をたたいてサイズ決めを。

充分厚みもあるリングですので、たたいて少し延ばして、うまくサイズが決まりました。




内側が決まったら表面の仕上げをしていきます。


オーダーメイドリング「MMXX」仕上げ風景(ヤスリ)



上の動画はヤスリの作業。



下はキサゲという道具を使っています。
キサゲは、地金がつつつっと切れていくのが気持ちよい道具です。

オーダーメイドリング「MMXX」仕上げ風景(キサゲ)



目の細かなペーパーなども使って全体を仕上げた後、バフモーターでぴかぴかつるつるに仕上げます。


仕上がりました。





オーダーメイドリング「MMXX」仕上げ風景(黒上げ前)




今回は、文字部分のへこんだところを黒くいぶし仕上げにしようと思っていました。

シルバーの場合、白いイハダ(キャスト上がりそのままの表面)もきれいでステキなのですが、今回はカッコいいシルバーリングに仕上げたかったので、薬品をつかっていぶし仕上げをしました。



完成です。






シルバーは時間とともに色が黒ずんできて、深みのある銀独特の重厚感が出てきます。

今回のリングも完成直後はいぶしをいれた黒い部分とぴかぴか部分のコントラストもくっきりしていますが、長くご使用していただくうちに色めも落ち着いて深みがでてくると思います。

また、普段使いで小傷がはいっていくことにより、あたたかみが増し、愛着がわいてくるのもシルバージュエリーの良さです。



オーダーメイドリング「MMXX」完成




箱に入れて完成、無事に納品がすみました。





「2020をリングに刻みたい」というご希望をうかがった時は、その思いをちゃんと形にしてさしあげられるかけっこう不安でした。

しかし作り終えてみれば、このコロナ渦の中で工房にこもって、とても楽しい製作ができました。

お友達もたいへん喜んでくださって、心からホッといたしました。


この先、日本が、世界がどうなっていくのか今まだ読めませんが、幸いにも私の仕事は仕事場にこもって人と会わずにできることなので、落胆せず、コツコツと物つくりをしていこうと思います。





今回のリングをご依頼いただいたお友達のお店「ハンダヒロコ」はこちらです。

Smily Bar ハンダヒロコ

(現在はコロナ渦の中での時短営業となっていますので、営業時間等ご注意ください。)



ジュエリーTABITHA

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オーダーメイドリング「MMXX」製作工程その1

2020-07-29 14:07:12 | オーダーメイドジュエリー
2020年、とんでもない年になってしまってますが、そんな中いただいたオーダーメイド。

今年の春先、お友達で四谷の荒木町でステキなバーを営んでいる女性から
「こんな状況を忘れないためにリングつくってほしいなー」
と、オーダーのご相談をいただきました。

この方とは10数年のお付き合いになりますが、いつ会っても気兼ねなくお話のできる、とても大切なお友達です。

すでに社会全体もどんどん不安に覆われてきていて、彼女のお店もしばらくお休みせざるを得ない状況でした。

そんな中での彼女のオーダーは
「毎日つけていられて、2020が入ってて、見たら苦しい今を思い出せるようなリング」
でした。 


デザインについては、「アイデアあれば教えて~」とのこと。
サバサバとしていてかっこいい彼女のイメージと、2020を組み合わせて次のようなラフスケッチをご提案しました。




2020は、そのまま入れたのでは、ちょっとどうかなぁ~と思ったのでローマ数字にしてみました。

ラフスケッチをひと目見て「かっこいい。これで。」とデザインは即決。


さっそく製作にはいらせていただきました。




ワックスで、まずはベースの形を。
普段使いしていただけるよう高さを出しすぎず、段差のある部分もできるだけひっかかったりしにくいようにラインをまとめました。



オーダーメイドリング「MMXX」ワックス原型制作



ベース部分完成。




ベースが完成したら、次は文字を彫っていきます。


オーダーメイドリング「MMXX」ワックス制作


今回の文字彫りの部分は、大小2本のタガネで掘り出しました。

彫りが浅すぎるとよわよわしくなりますし、深すぎるとなんとなくセンスが悪い感じになってしまいます。

ちょうどよい深さめざして、こつこつと・・・(笑)

文字の下の部分は黒くいぶし処理をする予定なので、かっこよく黒がはいるように細かな荒しをいれました。

よい感じでしょうか。





今回のデザインは幅広なので重量がつきすぎる可能性があります。

重すぎると装着感もよくないので、少し裏抜き(リングの内側をフォルムに合わせて削り取る処理)をしました。




ワックス原型できあがり。






これを、キャスト屋さんに出して、シルバー925で鋳造してもらいます。

鋳造から完成までは、次の記事に書きますね。

お楽しみにしてください。




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ジェムランド表参道店の閉店とジェムランド軽井沢店OPENのお知らせ

2019-12-31 10:58:08 | その他



皆様にご愛顧いただき、TABITHAのジュエリーもたくさん扱っていただいたジェムランド表参道店ですが、2019年12月25日をもって閉店となりました。

「ジェムランド表参道から軽井沢へ」←サイトのお知らせです

それにかわり、来年2020年2月にはジェムランド軽井沢店がOPENいたします。TABITHAのジュエリーももちろんそのまま展開していただく運びとなりました。

ネオン美しい表参道から、緑あふれる大自然にいだかれた軽井沢に移動するジュエリーたち、来年はどんな方々がお手にとってくださるのだろうと考えると新たな期待がふくらみます。

ジェムランド表参道店をかわいがってくださった皆様には残念なお知らせとなってしまいましたが、軽井沢で生まれ変わる新生ジェムランドにぜひともご期待ください。

そして、ジュエリーTABITHAもより皆様に喜んでいただける物つくりをしていけるよう、来年も頑張ってまいります。

2020年も、よろしくお願いいたします!



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漢字一文字チャームの製作風景(その2~後日談)

2019-10-02 14:51:20 | 漢字一文字チャーム
漢字一文字チャームの製作風景、地金になってからをまとめてみました。



キャストからあがってきたシルバーのチャームは、全体が真っ白になっています。





裏側には湯道といって地金を流し込んだ入り口部分が残っています。





湯道を切り取ってから、裏面をやすりで削って平らな面にします。





「SILVER」とTABITHAのトレードマークの刻印を入れます。





刻印が入ったところです。





全体をヤスリやサンドペーパー、電動工具等で仕上げ、ひとまず形ができたところで丸カンをロー付けします。





丸カンをつけたらチャーム本体の最終仕上げをします。

ここまでの仕上げで、文字の線取りにすっきり感が欠ける印象があったので、タガネで線のあまい部分を彫り直して、すっきりとまとめ上げました。






漢字一文字チャームとしてはこれで完成なのですが、今回は石留めのオーダーがはいっておりますので、この後、石留め作業に入ります。




松ヤニで固定をし、傷をいれないようにテーピングをします。






穴を開け石(サファイア)をセッティング。





お皿状に地金をもんで爪をかけ、チョコ留めにしました。





やっと、完成です!












大切な一文字を形にした、世界にひとつだけのオーダーメイドチャームです。

今回、ちょっとお時間を頂戴してしまいましたが、無事に納品も完了し、お客様にもたいへん喜んでいただけました。



製作中の動画もございますのでよろしければご覧くださいませ。


シルバーアクセサリー「漢字一文字チャーム」製作風景その1



シルバーアクセサリー「漢字一文字チャーム」制作風景その2





またひとつ、思い出に残る製作をさせていただきました。

ステキなオーダーをくださったお客様、ありがとうございました。




***** 後日談 (追記) *****


後日、たいへん心温まるお手紙をいただきました。



今回のチャームはお母様から娘様へのプレゼントだったのですが、お手紙は娘様からのものでした。

とてもかわいらしい便箋に、丁寧な文字で感謝のお言葉がつづられており、心から感激いたしました。

読ませていただくうちに日ごろの疲れがふっと抜け、この仕事を頑張ってきてよかったという思いで心が満たされ、たいへん幸せな気持ちになりました。

娘様はチャームを一生の宝物にしてくださるそうです。

お母様からも「母の思いを形にして下さり、ありがとうございました。」とのお言葉をいただき、とても感激いたしました。


よいお仕事をさせていただき、本当にありがとうございました。




ジュエリーTABITHA

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