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[日記] 長野行顛末記

2008-04-27 | 日記

一部の方にはご心配をおかけしてしまったみたいですみません…現地では、オレも小さな諍いにはいくつか遭遇しましたが、オレ自身は特に被害は受けてませんのでご安心下さい
…長野駅前とか、本当にヤバそうな箇所にはあまり近づき(け)ませんでしたし(汗)

とにかく、とても疲れました…昨日の夕方には長野から帰って来ていたんですが、デジカメで撮った動画をyoutubeにアップした所で力尽きて、先ほどまで爆睡してました(余談ですが、久々に8時間以上寝られましたねw)

ネットで長野関連のニュース記事をちょこちょこ読みながらこのエントリを書いてますが、やはり、あの現地の異様さはほとんど伝わってませんね…イロイロと怖かったり、苛立たされることも多かったですが(汗)、実際に現場に行って、現場の雰囲気をこの身で感じ取れたことは良かったと思っています

Cimg6693 2008年4月26日(土)、聖火リレーの当日の朝、オレは午前6時過ぎに長野駅に到着したんですが、駅前広場が既に喧騒に満ちている状態だったのに驚かされました

チベットや東トルキスタンの国旗を振る一団と、中国の五星紅旗を振る一団によって、道路と警備の警察官達を間に挟んで怒号が飛び交っています

長野駅前は一番抗議活動が活発になるだろうとは言われていたんですが、午前6時でこの状態です…聖火リレーが始まるのは8時半なのに(本国から動員をかけられたという)中国人留学生の人たちも大変だなあ、とかこの時はオレも、赤い旗の人たちにも結構同情的な感覚でいたんですが…

まずは善光寺に向かおうと、中央通りに出てみて愕然としてしまいました

ここは長野駅から善光寺の表参道までの目抜き通りで、リレーのコースになってるんですが、ひたすら、中国人の応援団が並んでいます…(リレーが始まる2時間以上も前から)巨大な五星紅旗や横断幕が配布されて、まさに”配置についてる”というカンジです

動画の終わりの方を見ていただければわかりますが、道路を挟んでやたらと掛け声を掛け合ったり、歌(国歌?)を大声で歌いまくったり…確認しておきますが、今は朝の6時過ぎで、ここは多くの長野県民が普通に生活している商店街のど真ん中です
応援団とかサポーターって表現ではとても生ぬるくて、これはどう見ても立派なフーリガンでしょう(器物を壊したりは流石にしてないようでしたが)

…そもそも、なんでこの人たちは勝手に五星紅旗とかを振ってるんだろう?
リレーを主催する日本側が、オリンピックの開催国に敬意を表して用意した(中国の)国旗を沿道の一般観衆が振る、というのならわかりますが、こんな風に他国の勢力が個人を遥かに越えたレベルで配布したり、沿道を占拠したりするってのは、どう考えても異常で不気味です

また、個人的に一番気になったのは、彼らの一団の中に”日中友好”(”中日”という表現ではないのに注意)、”中国はひとつ”、”ダライ・ラマはうそつき”などと、日本語で書いてある(つまり、あたかも日本人の主張であるかのように)言葉を掲げている人間が何人もいたことです

…これは明らかにオリンピックや聖火リレーの応援云々ではなくて、悪質な政治的主張(しかも日本人になりすまして)でしかありません…こいつらは(日本人を貶める為の)工作活動だって、わかっててやってるんでしょうか(怒)

こんな事をしてるから、一部の日の丸を一緒に持っている中国人に対しても、ハッキリ言って嫌悪感しか湧いてきませんでした…

Cimg6701_2 そんな異様な雰囲気にうんざりしたオレは一旦駅にまで引き返して、タクシーを使って善光寺まで行きました(徒歩だと20分くらいの距離です)

善光寺がスタート地点を辞退した背景には当然、仏教国であるチベットに対する配慮があったわけですが、この聖火リレーの日に合わせて、チベット騒乱で犠牲になったチベット人達を供養する法要も執り行われるとのことで、是非参加したかったんですが…どうやら間に合わなかったようで残念でした

Cimg6705 境内は警備員の姿こそ、数多く見られましたが、とても平穏なカンジだったのは良かったですね…「国境無き記者団」の責任者(男女二人組)が日本の記者達を引き連れて回ってるのがちょっと目立ったくらいです(奥のほうで、凄く人だかりが出来ているのが記者団です)

Cimg6709_2 表参道の様子ですが…スタート地点が善光寺のままだったら、ここのお店ももっと賑やかだったのかな、とか商売をやってる人たちがちょっと気の毒に思えたんですが、今回、ルート上の商店に対しては”不測の事態に備えてシャッターを下ろすように”と、警察から指示が出ていたそうなので、結局同じことでしたね(…ホント、地元の人たちに何のメリットもないイベントになっちゃってますな)



こちらは、長野駅前に次いで抗議派が多く集まると言われていた大門交差点の様子です…あれ?ここの動画をもう一つアップしたかったんですが、何度youtubeにアップしても、”公開に失敗しました”となってしまいますね

まさか何か規制が…?(汗)

そしていよいよ、聖火のスタート地点(空き地w)の様子です…これはスタートの約1時間前の様子ですが、もう完全に、中国人フーリガンで埋め尽くされています
まったく、花見の場所取りじゃないんだから、2時間も3時間も前から占拠してるってのも大人気ないですな…

あと友人から携帯で知らされましたが、空き地~信州大学付近では抗議派が警察によって締め出されていたようですね(…って、普通の日本人もこんな異様な雰囲気の中では締め出されているも同然でしたが(汗))
この措置はゴール地点でも同様で、テレビのスタート地点とゴール地点の報道映像から、抗議の要素を完全に排除する目的なんでしょう…やれやれ、一体、日本の主権とやらはどこに行ってしまったんでしょうか(嘆息)

そういうワケで、非常に居心地の悪いスタート地点から離れ、オレは大門交差点の沿道で聖火ランナーを待つ事にしました

8時30分過ぎ、マスコミのヘリの爆音が鳴り響く中、スタート地点から800mほど離れている大門交差点へと聖火ランナー(とその護衛の警察官一同)がやって来ました

うはあ…いや、走ってた人たちも、沿道から抗議や応援の声を上げる人たちも誰もが真剣なのはわかりますが、オレはこの異様なランナー軍団を見てちょっと笑ってしまいました…いや、正確には、

”何だろう、この茶番は…”

と、半ば怒り、半ば笑わざるを得なかったというカンジでしょうか

別に警察の対応を責めるつもりはありません…職務的に、ランナーを守ることが彼らの第一義であるのは間違ってませんし、ここで暴力的な妨害行為を働いたら、単なる犯罪でしかないっていうのも理屈ではわかります…でも、これだけの圧倒的な物量(人海戦術)で攻めて来る相手に対して、抗議する意思を持っている側としては、とんでもない無力感に苛まれるか、やけっぱちになってテロ行為に走るかの二択を迫られざるを得ないのはツラい所でした…

如何なるテロ行為も絶対に許容できる手法ではありませんが、(政治手段として)”これしかない”と思い詰めてしまう心理はとてもよく理解できた体験でしたね…

この後、正午頃のゴール付近の様子も撮影してありますが、前述のように抗議派はゴール地点から締め出されてしまっているので、大変、不満が残る状態でした

Cimg6751 ちなみに、こちらはゴール付近の画像ですが、朝日新聞(長野朝日放送)の社屋の前が赤い旗で埋め尽くされている光景は、タチの悪い冗談としか思えませんでした(汗)w

それにしても政治活動なんてロクにしたこともないオレですが、たった数時間で、これほど打ちのめされた感覚になるとは思いもしませんでした…巨大な五星紅旗が無数に旗めき、中国語の歓声が満ち満ちている光景を前にして、”ここは一体どこの国なんだ!?”と、まるで長野の街が中国に支配されてしまったかのような感覚は、ちょっと筆舌に尽くしがたい恐怖でしたね…

うーむ…イロイロと勉強になった、忘れらない体験になりました

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