坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

長男夫婦と酒田旨いもの巡り

2022-08-20 18:34:01 | 酒と肴、旨いもの
以前は結婚式も催された「清亀園」で

長男夫婦と周る庄内の旅(勝手に命名)。今日は酒田市の名所と(競技かるた経験者にとっては)懐かしい場所を巡った。
まずは腹拵え、と「手打ちそば出羽」で天ぷら蕎麦を手繰る。蕎麦も美味いけどモロヘイヤの天ぷらも活けますなぁ、美味い。
ちょっと早い昼食を済ませ、川南宮野浦の「出羽遊心館」で抹茶をいただき、「酒田美術館」で平山郁夫展を見る。なかなか見応えがあり良かったと思う。酒田市ヤルじゃないか‼ そして残念ながら時間の都合上、「土門拳記念館」は次回にした。
その後「清亀園」「本間美術館」で、各スタッフの方々から詳しい解説を聞き、港町酒田の歴史を識る。本間美術館を出ると既に夕刻となっていた。伊豆菊でカツ重+握り寿司という素晴らしい夕食に皆舌鼓を打ち、大満足の酒田巡りを終えた。

手打ちそば 出羽

庄内産でわかおり蕎麦

出羽遊心館 ホール

典雅な芸術文化の殿堂
上方文化を吸収してきた港都酒田の和芸の殿堂にふさわしい粋を凝らした施設が、私たちの心を和ませてくれます。
酒田市街地の南、最上川南岸の黒松林に囲まれた高台に、数寄屋造りの生涯学習施設「出羽遊心館」があります。和風の意匠を基調とし、天然の樹木をふんだんに使用した各室を配置し、特に正面玄関およびホール・大研修室の主材には樹齢250年を経た金山杉を使用しています。回遊式の庭園には約9,000本の樹木を植栽し、露地庭から始まる流れは最上川の四季折々に変化する情景をあらわしています。 (出羽遊心館パンフレットより)


酒田市美術館「平山郁夫展」

【シルクロードと奥の細道】 平山郁夫(1930-2009)は、仏教東漸の道と日本文化の源流を求めてシルクロードを百数十回にわたって旅をしました。平山氏が描くラクダのキャラバンは、平和な公益のシンボルとして、文化や宗教を伝えてきた存在として、平和の祈りの象徴でもあります。一方、歴史遺産が戦乱などによって破壊されていく姿を目の当たりにした平山氏は文化財保護活動を生涯に渡って続けました。
本展覧会は、平山郁夫がライフワークとして描いたシルクロードの世界を工房が制作した版画によって紹介します。
また、松尾芭蕉の「奥の細道」をたどる旅で制作した水彩画を、芭蕉の俳句と併せて紹介します。 (酒田美術館リーフより)


清亀園 林羅山の書
(右):博学而篤志 切問而近思
(中):亀 百戦百勝不如壹忍
(左):学不厭 教不倦


清亀園 庭園

清亀園は、明治24年東北地方の大地主伊藤四郎衛門家の別邸として築造されました。庭は、当時50数名の門下を擁し、寄暢亭の築園を手がけた名庭園師山田挿遊の手によるものです。当時は、庭園の中に田圃もあったというほど広大なものでした。しかし、時代とともに縮小され、現在では約250本の庭木と池、9基の石灯籠、大小さまざまな庭石が見事に配置されています。
その後、池田亀三郎氏に所有が移り、昭和54年池田氏より酒田市が取得し、由緒ある名園を往時の姿に復元しました。お茶の稽古には炉が使えるので風情のあるお茶が楽しめます。部屋からの庭の眺めも良く静かで落ち着いた佇まいの中でお茶の他に琴や三味線の稽古が行われています。 (清亀園パンフレットより)


従三位勲等池田亀三郎翁顕彰碑

翁ハ明治17年酒田市一番町ニ生レ酒田尋常小学校山形県立荘内中学校ニ学ビ第三高等学校ヲ経テ東京帝国大学工科大学ヲ卒業直チニ三菱合資会社ニ入社ス以来岩崎小弥太社長ノ信望特ニ厚クソノ俊敏ヲ遺憾ナク発揮シ鉱業石炭化学石油化学等各種基幹産業ノ振興ヲ始メトシテ科学技術ノ振興ニ至ル迄幅広キ分野ニ於テ明治、大正、昭和ノ三代ニ亘リ先達トシテ大イニ活躍ス翁ハ常ニ「国家ノタメ」ヲ念頭ニ長期的展望ニ立チ活躍ス
即チ昭和初期ニハ三菱化成工業会社ヲ起シ我ガ国化成工業ノ基礎ヲ築ク更ニ晩年ハ石油化学工業ノ育成ニ情熱ヲコメラレ昭和31年三菱油化株式会社ヲ創立初代社長ニ就任シ四日市及ビ鹿島ノ地ニ石油化学コンビナートヲ建設ス昭和45年ニハソノ永年ニ亘ル功績ノ故ヲ以ッテ勲一等瑞宝章ニ敍セラル
昭和52年永眠行年92才
翁ノ温カク人間味溢ルル人柄ト仕事ニ徹セル凛然タル雄姿トヲ想起シ「心配スルヨリ工夫セヨ」トノ遺訓ヲ帯シテ酒田大火復興更ニハ翁ノ郷土ノ地ノ発展ノタメ献身努力スルコソ翁ノ遺徳ニ些力ナリトモ報ユル道ナリト信ズ
茲ニ翁縁ノ地ノ石ニ彫ミテソノ遺徳ヲ永世ニ伝ヘント欲ス
  昭和53年10月
池 田 会    



本間美術館「江戸時代の絵画展」

昭和22年、戦後の荒廃した人々の心を励まし芸術文化の向上に資することを目的に本間美術館は創立され、本間家に伝わる庄内藩主酒井家・米沢藩主上杉家など諸藩からの拝領品を中心に展示活動を始めました。地域貢献の精神を伝えながら、古美術から現代美術の展覧会、庭園「鶴舞園」が織りなす四季の風情、「清遠閣」の京風木造建築の美、さらには北前船により栄えた酒田の歴史まで楽しめる、芸術・自然・歴史の融合する美術館となっています。 (Homma Museum of Art より)


本間美術館
本間氏別邸庭園・鶴舞園と清遠閣

【本間氏別邸庭園 鶴舞園[かくぶえん]】 文化10年(1813)、4代・本間光道が築造した鳥海山を借景とする池泉回遊式庭園。池の中島に鶴が舞い降りたことから、藩主酒井侯により「鶴舞園」と名付けられています。庭園の整備は、冬期間に港で働く人々の失業対策事業として実施されました。北前船が運んでき佐渡の赤玉石や伊予の青石などを配した、初夏の白ツツジ、秋の紅葉が美しい風情豊かな庭園です。
 

【清遠閣[せいえんかく]】 藩主酒井侯が領内巡視をする際の休憩所としてつくられ、大正14年には東宮殿下(昭和天皇)がご宿泊されるなど、酒田の迎賓館としても使用されてきました。京風の精緻な造りと、大正ロマンを偲ばせるモダンな調度が心地よい建築です。 (以上、Homma Museum of Art より)


伊豆菊のカツ重

美味い! 期待を裏切らない美味しさ。長男夫婦も大満足。


武蔵の握り

これも美味い‼ こだわりを感じさせる握りだね。旨い。

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