は る ひ べ

                    日々 雑感        

スズメと一茶

2008-10-06 | 写真と随想

熟し柿をスズメが啄みに来る
カラスと違ってスズメは可愛いものである。

スズメとカラスとの違い
カラスは3m位まで近寄ると
二三歩 逃げる振りをして 敵の様子を窺う
そして こちらが石を手にしても動かない
その手を振り上げて初めて飛び立つ
しかも その先が 精々直近の屋根か電柱までである。

それに引き替え スズメは臆病とみえ
こちらは危害を加える気が無く「ゆっくり啄んでくれよ」と思っていても
5mも近づけばパッと飛び去ってしまう。

スズメを見ながら小林一茶の句が思い出された
それは「雀の子 そこのけ そこのけ お馬が通る」である
小林さん 心配なんかしなくても良いんじゃないの
臆病なスズメは 直ぐ「そこ」を のくものなんだがな
当時 そこを通ったのは農耕馬か荷馬車だろうて
トヨタやホンダの車が接近して来た訳じゃなし。

田辺聖子の「ひねくれ一茶」を読んでいるので
一茶のひねくれた性格が浮かんでしまって
この一茶の詠んだ「シチュエーション」が今一つ浮かばないで困る。

それとも 江戸時代のスズメと 今のスズメとは 
種が変わってしまったのかも知れないな
なにしろ この句180年前だもの。


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