試合の翌朝には早速インディアナへ向けて出発。あまりカンザスという土地についてまだコメントしていなかったが、とんでもない田舎である。なんせ人より牛の方が多いらしい。
昨日試合後のミーティングを締めくくる際にコーチが、「しかしお前らよくやったよ、こんな"in the middle of nowhere"で」と言った。この"in the middle of nowhere"、呼んで字の如く、ど田舎にいる様を表現する言葉。もともとインディアナで学ぶ自分達のことを例えて、同級生が使っているのをよく耳にして覚えたのだが、コーチがこの言葉を使ったこの時ほどしっくりと聞こえたことはない。
高速を走っているとExitに「Agricultural Hall of Fame」の表示。「農業の殿堂」があるくらいだから相当の田舎である。しかし高速道路から見える景色はなかなかのもので、途中はまるでアリゾナのようなゴツゴツした地形を緑で覆ったような感じだった。あの雄大さは目に焼きついて離れない。
あまり知られていないが、カンザスもバスケットボールの聖地と言われている(って俺が呼んでるだけか)。まずカンザスは”Heart of Junior College(短大みたいなもの)Basketball”と呼ばれ、毎年Junior Collegeのナショナルトーナメントが開催されている。またKansasのJuCoを中心としたJayhawk Conferenceはその中でも激戦区といわれ、殆ど毎年のようにナショナルトーナメント決勝戦にチームを送り込んでいるそうだ。ちなみにTony Allen(現ボストン)、Lee Nailon(現ニューオーリンズ)、Reggie Evans(現シアトル)などは、このカンファレンスからカレッジの名門校にトランスファーしNBA入りした選手達である。
更にカンザスと言えば、Kansas University Jayhawks。Wilt Chamberlain、Danny Manning、Paul Pierceなどの名選手を輩出したカレッジバスケットの名門校である。なんとカンザス大学バスケット部の初代監督は、バスケットボールを発明したNaismith氏である。コネチカットで生まれたバスケットボールは、ここカンザスでカレッジスポーツへと昇華して行ったのである。またKentucky大学のAdolph Rupp、North Carolina大学(UNC)のDean Smithなど、カレッジバスケットの名コーチたちはカンザス大学の卒業生である。バスケットボールのルーツを遡ると、ここカンザスに辿りつくと言ってよいかもしれない。
話はそれるが、Kansas大学とUNCの縁は深い。先述したようにDean Smithはここの卒業生であるし、逆にKansas大学のコーチを務めたLarry Brown、Roy Williamsは共にUNCの卒業生である。Roy Williamsが昨年チームを去ってUNCのコーチを引き受けた時は、かなりKansasファンからブーイングが起きたが、今年Roy WilliamsがUNCを率いてNCAAトーナメント決勝戦に駒を進めた際は、かつてKansasでコーチした選手達からコーチへ激励の電話が殺到した、なんていい話もある。
という訳で、丁度帰り道にKansas大学のあるLawrenceという街を通ったので、高速を降りて学校見学なぞして見た。緑が多く実に美しいキャンパスで、Jayhawksのホームコート、Allen Fieldhouseも収容能力はそれ程高くない乍ら、歴史を感じさせる造りだった。(残念ながら今回の旅行にはデジカメも持参するのを忘れてしまいました。購入したインスタントカメラで取った写真の現像が上がってきたら、ここで紹介できるかもしれません。)
帰りの道中、「やっぱカンザスといったらカンザスビーフ」ということで、Kansas City(不思議なことにKansas Cityって隣のMissouri州にある)でステーキを食す。入った店は、カンザスとミズーリに数店を構える名店「Hereford House」。カンザスで地元の人二人にステーキのお勧めの店を訪ねたら、二人ともこの店の名前を挙げた。味は抜群、今まで食べた中で最もおいしいステーキだったかもしれん。
満腹になった後は、途中短い休憩を挟みながら8時間のドライブ。夜中の1時過ぎにようやくインディアナの我が家へ到着。思えば、殆ど寝てるか車に乗ってるかの旅行だったが、それなりに充実した2日半だった。
昨日試合後のミーティングを締めくくる際にコーチが、「しかしお前らよくやったよ、こんな"in the middle of nowhere"で」と言った。この"in the middle of nowhere"、呼んで字の如く、ど田舎にいる様を表現する言葉。もともとインディアナで学ぶ自分達のことを例えて、同級生が使っているのをよく耳にして覚えたのだが、コーチがこの言葉を使ったこの時ほどしっくりと聞こえたことはない。
高速を走っているとExitに「Agricultural Hall of Fame」の表示。「農業の殿堂」があるくらいだから相当の田舎である。しかし高速道路から見える景色はなかなかのもので、途中はまるでアリゾナのようなゴツゴツした地形を緑で覆ったような感じだった。あの雄大さは目に焼きついて離れない。
あまり知られていないが、カンザスもバスケットボールの聖地と言われている(って俺が呼んでるだけか)。まずカンザスは”Heart of Junior College(短大みたいなもの)Basketball”と呼ばれ、毎年Junior Collegeのナショナルトーナメントが開催されている。またKansasのJuCoを中心としたJayhawk Conferenceはその中でも激戦区といわれ、殆ど毎年のようにナショナルトーナメント決勝戦にチームを送り込んでいるそうだ。ちなみにTony Allen(現ボストン)、Lee Nailon(現ニューオーリンズ)、Reggie Evans(現シアトル)などは、このカンファレンスからカレッジの名門校にトランスファーしNBA入りした選手達である。
更にカンザスと言えば、Kansas University Jayhawks。Wilt Chamberlain、Danny Manning、Paul Pierceなどの名選手を輩出したカレッジバスケットの名門校である。なんとカンザス大学バスケット部の初代監督は、バスケットボールを発明したNaismith氏である。コネチカットで生まれたバスケットボールは、ここカンザスでカレッジスポーツへと昇華して行ったのである。またKentucky大学のAdolph Rupp、North Carolina大学(UNC)のDean Smithなど、カレッジバスケットの名コーチたちはカンザス大学の卒業生である。バスケットボールのルーツを遡ると、ここカンザスに辿りつくと言ってよいかもしれない。
話はそれるが、Kansas大学とUNCの縁は深い。先述したようにDean Smithはここの卒業生であるし、逆にKansas大学のコーチを務めたLarry Brown、Roy Williamsは共にUNCの卒業生である。Roy Williamsが昨年チームを去ってUNCのコーチを引き受けた時は、かなりKansasファンからブーイングが起きたが、今年Roy WilliamsがUNCを率いてNCAAトーナメント決勝戦に駒を進めた際は、かつてKansasでコーチした選手達からコーチへ激励の電話が殺到した、なんていい話もある。
という訳で、丁度帰り道にKansas大学のあるLawrenceという街を通ったので、高速を降りて学校見学なぞして見た。緑が多く実に美しいキャンパスで、Jayhawksのホームコート、Allen Fieldhouseも収容能力はそれ程高くない乍ら、歴史を感じさせる造りだった。(残念ながら今回の旅行にはデジカメも持参するのを忘れてしまいました。購入したインスタントカメラで取った写真の現像が上がってきたら、ここで紹介できるかもしれません。)
帰りの道中、「やっぱカンザスといったらカンザスビーフ」ということで、Kansas City(不思議なことにKansas Cityって隣のMissouri州にある)でステーキを食す。入った店は、カンザスとミズーリに数店を構える名店「Hereford House」。カンザスで地元の人二人にステーキのお勧めの店を訪ねたら、二人ともこの店の名前を挙げた。味は抜群、今まで食べた中で最もおいしいステーキだったかもしれん。
満腹になった後は、途中短い休憩を挟みながら8時間のドライブ。夜中の1時過ぎにようやくインディアナの我が家へ到着。思えば、殆ど寝てるか車に乗ってるかの旅行だったが、それなりに充実した2日半だった。
何だかそのまま、そっちの世界に行ってしまいそうな気すらします。
それから、希望通り米国の配属になったそうで、おめでとう。うらやましい限りです。
配属前に日本には帰ってくるのでしょうか?
卒業まで残り少ない学生生活(あれ、試験中か?ま、どうせ教科少ないし)楽しんでくださいませ。
帰ってくるならご一報を。
ちなみにこの学期、十分毎日楽しんでます。5月中旬からビザの切り替えに帰るので、新橋あたりで一杯やりませう。