馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

Hornets VS Grizzlies (巡礼の旅 第六試合:1月7日)

2005年01月10日 | NBA等観戦記(NY・Indiana以外)
(写真は、試合1時間前のシューティングを行うガソルとライト。ガソルのシュートは、右手がゴールへと向けられて動く前に、左手が先に離れてしまうやや変わったフォームだった。でもリーチの長さ、ポストムーブのバリエーションはダンカンに次ぐレベルだと思う。)

巡礼の旅もいよいよ最後の試合となった。ピリッとした試合で締めて欲しかったが、なんともお粗末な内容だった。

前半、自力に勝るグリズリーズはガソルを中心としたプレイで徐々にホーネッツを突き放すが、ホーネッツのPJブラウンを中心としたオフェンスリバウンドに更なる攻撃機会を許し、徐々に追い上げられる。後半に入っても同じような展開。突き放しにかかるグリズリーズに対し、またオフェンスリバウンドとBaron Davisの活躍で追い上げるホーネッツ。度重なるホーネッツのオフェンスリバウンドにはさすがの地元ファンも呆れてため息をついていた。前日のデトロイトでのピストンズ戦の金星による疲れだろうか。最後は何とかグリズリーズがJason Williamsのスティールで勝利を得るも、なんだか後味の悪い試合。

ここまで、ニューオーリンズの平均オフェンスリバウンド数はリーグ4位(13.3本)。成績が低迷し、怪我人が続出、且つ頻繁なトレードやらトレードで来たのにチームに参加したがらないジムジャクソンやらでムードの悪いチームにおいても、日々ひた向きにオフェンスリバウンドを取りまくるPJブラウンには頭が下がる。

Baron Davisは間違いなくホーネッツのリーダーだが、5秒近くボールをこねた挙句に打つ3ポイントには余り感心しない。ディフェンスの誰もがシュートを確信し体勢を整えた状態で打つシュートでは、オフェンスリバウンドを取る確率は低い。

一方グリズリーズのエース、ガソル。試合1時間前のシューティングに姿を見せ、ミドルシュートを一通り。その後始めたポストでのステップでは、ゴールを背にして右側のローポストでしかステップを練習せず、終わるとさっさとロッカールームに姿を消してしまった。ミーティングの時間が来たから切り上げたのかとも思い、試合中注意して見てみると、確かに多くのフォーメーションはポストの右側でボールをもらうようにデザインされている。ここ数試合のショットチャートを遡ってみても、やはり右側にシュートの分布が偏っていた。彼は敢えて自分のプレイエリアをそこに絞っているのだろうか。今後も注目して行きたい。

なんだかんだ言ってグリズリーズは六連勝。フラテロが来てから調子が上がってきている。明らかに今の成績はこのチームの持つ力を反映していない。ぜひ頑張って欲しい。

(Box Score)
(Shot Chart)

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