同じ読書でも小中学校に読んだものは何か違う。
中学校の頃、兄が先に行った修学旅行先の京都であるお寺に行って和尚の話が面白かったので「不動心」という本を買ってきた。
その証拠に本には直筆のサインが入っていた。
その本を読んで中学生の私はいたく感激し、この本の続編をも購入した、と記憶している。
そのお寺は大仙院。
和尚の名は尾関宗園。
本の名は「続・不動心 大死一番」。
禅寺の和尚らしく
「その時、その場で生ききれ、死にきれ!」
と何度も絶叫する。
飾り気の無い語りが新鮮だった。
もうすでに本は赤茶けている。
何度読んだかわからない。
カバーもボロボロだ。
でもこの本が本棚に並んでいるだけで、安心する。
私は「一意専心 きちがいになれ」という章が好きだ。
学生の頃って一生懸命やるのが照れくさいという風潮があった。
なんかスマートなやつがもてたし、少しひねているやつも人気があった。
でもこの章に紹介されている先生は無骨な大真面目オトコだ。
田舎の小学校の先生が貧しくて山の学校に上がってこれない生徒のために「青空学校」をはじめた。
大変な好評だった。
ある日大雪が降った。
今のように携帯どころかまだ一家にひとつ電話も無い。
吹雪の中、万一生徒が来たら大変だ・・・と先生は山の中腹に行った。
幸い生徒はいなかった。
でもこれから誰か来るかもしれない。
先生は待った。
そしてそのまま帰らぬ人となった。
私は今回もこの話で泣いた。
この涙は気合の涙である。
ようし、気合が入ったぞ!
ありがとう、和尚。
中学校の頃、兄が先に行った修学旅行先の京都であるお寺に行って和尚の話が面白かったので「不動心」という本を買ってきた。
その証拠に本には直筆のサインが入っていた。
その本を読んで中学生の私はいたく感激し、この本の続編をも購入した、と記憶している。
そのお寺は大仙院。
和尚の名は尾関宗園。
本の名は「続・不動心 大死一番」。
禅寺の和尚らしく
「その時、その場で生ききれ、死にきれ!」
と何度も絶叫する。
飾り気の無い語りが新鮮だった。
もうすでに本は赤茶けている。
何度読んだかわからない。
カバーもボロボロだ。
でもこの本が本棚に並んでいるだけで、安心する。
私は「一意専心 きちがいになれ」という章が好きだ。
学生の頃って一生懸命やるのが照れくさいという風潮があった。
なんかスマートなやつがもてたし、少しひねているやつも人気があった。
でもこの章に紹介されている先生は無骨な大真面目オトコだ。
田舎の小学校の先生が貧しくて山の学校に上がってこれない生徒のために「青空学校」をはじめた。
大変な好評だった。
ある日大雪が降った。
今のように携帯どころかまだ一家にひとつ電話も無い。
吹雪の中、万一生徒が来たら大変だ・・・と先生は山の中腹に行った。
幸い生徒はいなかった。
でもこれから誰か来るかもしれない。
先生は待った。
そしてそのまま帰らぬ人となった。
私は今回もこの話で泣いた。
この涙は気合の涙である。
ようし、気合が入ったぞ!
ありがとう、和尚。