鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

震災による急性鬱病の人は結構いると思うので…

2011-09-08 11:45:03 | 雑記

こういう話、書くのはどうかなと思ったんですけど、やっぱり書きます。

あの震災から二週間くらいしてから心身に明らかな異常があったんですね。眠っていて自分の悲鳴で目が覚めるとか、その睡眠不足からなのか妙な倦怠感。あとかなり怒りっぽくなって仲のいい人に迷惑かけたり。あれは本当に申し訳なかった。ごめんなさい。

あと連載小説を一本、どうしても書けなくなって編集に謝ってお休みさせてもらった。そちらも本当に編集の人、挿絵担当の方、そして読者の方々にはご迷惑をかけました。ごめんなさい。

テレビの震災報道を見ていると腹が立ったり、気が滅入ったり。雑誌などの文字による情報だとそんなにはないのですが自分のリズムでみられない映像による情報挿入行為が腹がたって仕方なかった。おかけでCSばかり見てました。それも昔見た作品ばかり。オチがわかっている作品だけを何の感情もなくただ見ていた。

あと離人感っていうのかなあ。人と話していてどんどん自分の感情がなくなってきて、それでいて妙に焦っているという変な感覚に何度も。怒りとか焦りとかそういうネガティブな感情しか生まれないんですよ。あとあれだ顔面神経痛が悪化してチックが酷くなった。

食事をするのが面倒に感じたときに本気でまずいな、と思いました。普段から食欲だけは自信のある人間なのに。

自分は数年前から自律神経の持病があってそれを抑えるための薬を月に一回もらいに病院いっているのでそこで主治医にこのことを話すとおそらく地震からくる急性の鬱病だと。それで鬱病の薬を処方されました。飲んだら、まあこっちの思い込みかもしれないけどそれなりに落ち着いて、それからしばらくして切断王の単行本が出て「こんな時期に天災で廃墟化した東京が舞台ってなあ」と誰かに謝りたい気持ちを持ちつつも、こちらも大好きな作品であるし、売れないと本当に困るのであちこちに宣伝をお願いしたり、インタビューを受けたり、そのうち再開されるであろう第二部(?)のプロットを何度も書いたり。

それと人から紹介された鍼灸院で顔に鍼を打ってもらったらチックも治まりましてね。あと医師から漢方薬を勧められたらこれもなかなか身体と相性が良かったり。

それからしばらく平穏だったんだけど、またこの一ヶ月半くらい異変がありました。

人から勧められてプロレスを見たり、本を読んだり、あと音楽を聞いたり、CSで映画を見たり(初見のもの)しているととにかく面白い。あと友達と話している時とか。しかしそれから数時間経ってくると妙な倦怠感と焦りがあった。

いままで経験したことがないくらいの不安感、連載が全部なくなったときや、人間関係で大トラブルが起きた時、過去のいくつかの「嫌なこと」があった時以上。痙攣やチックはなくなったのもの、得体のしれない「嫌な気持ち」(そうとしか表現できない)がやってくる。どす黒い大蛇にゆっくりと飲み込まれていくような恐怖。

それで月一回、主治医のところに薬を貰いに行くときに話したんですね。このことを。

そうしたら鬱病が治りかけているんだ、と。何を見たり人と話しているときに楽しいのはいい傾向で、ただまだ完治してないから本調子ではない、その勢いで発症前くらいにいろいろできるんじゃないか、と思って行動すると結果がでない、その時より力がでないので焦ってしまうのだといわれました。まあ大意としてこういう話です。かなり自分の言葉にしてしまっていますが。

トシのこともあって自分が老いてきているんじゃないか?という焦りもあったのかもしれないですね。

いま仕事のペースは相変わらず落ちいている。何もできなくなったあの時よりかは仕事をしているけどあきらかに書くのが遅い。それで自己嫌悪するのはよそう、と。

もとから少なかった仕事も、少ない収入だったので金銭的にもかなり不安ですけど、それでも新しい仕事の話がポツポツくるだけ有難いと思おうと。

自分が企画を考えた、といえば会ってくる人も何人か実際にいたわけだし。

もとから自分がかなりダメな奴だと思っていたからそれより下回ってしまった状態に畏れ慄いていたんですかね。

ただ震災で急性鬱病になった人、かなりいるんだと思います。そういう人は時期的にもそろそろ治りかけなんで、もっと苦しいのと思います。

無理はしないでほしい。しんどいときはしんどいまま、ゆっくりでも歩いてください。

そして一番大変なのは震災で甚大な被害を被った人たちです。その人達がいち早く平穏に暮らせるように、願いを込めて、具体的に動かなくてはとも思っていたます。

こんな弱い人間で申し訳ないです。


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