鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

リヴァーヴの空、降霊ラーメン術、よくわかる郵便物の出し方

2011-06-12 04:30:51 | 雑記

ここ数日の梅雨空は自分を包む世界に奇妙な空間系のエフェクターをかましたみたいで非日常感が激しい。そして震災以降異常なほど増えているタバコの量。異常なほどのメンソール。舌の表面が傷めつけられている感覚がある。味蕾が壊れていく。サイケが足りない。

夢は相変わらず絶好調なくらい悪夢と淫夢の繰り返し。そこに何かの断片を見つけ出している、気がするのだがどうしても再構築できない。部品に囲まれた状態。全能感を持ちながら部品をつかみ、数時間して徒労感を、非力さを手に入れる。そしてまた部品は増える。

プレイするのが何度目かわからないけど逆転検事シリーズをやっているときはすべてから逃げられているようなマボロシを…。

確実に酒量が増えた。不健康自慢はしたくないけど昼過ぎまで寝ていて起き抜けに発泡酒を飲む日が多い。金が足りない。金があれば日本酒やバーボンが飲める。そもそもそんなに飲むな、バカ。

「アイツ」はメールなどやっていない。ある意味俺なんかと違って「正しい」人間なので(携帯も持ってない)早くアレを郵便で送らなくてはいけない。電話番号は知っているのだけどいつ電話していいのかわからない。初対面で何の打ち合わせなどのもなく互いの著作を持ち合い、サインを交換して乾杯をした。同い年だということがわかった。俺は「あなたの作品は大好きなものと、自分の心の奥底にあるどうしようもなく黒くて気味悪いものを刺激するので怖くてまったく読めないものがある」と伝えたら「ありがとう」と握手を求められた。勿体ぶる必要なんてない。アイツとは掘骨砕三のことだ。先日イベントで数ヶ月ぶりの再会をしたのだがたいして話せないまま俺は酔っ払って会場から逃げるように消えていった。記憶は失ってないのだがタクシーのなかで泣き上戸になってしまい意味もなく泣いてしまったのはよくわからない。わからないけどヒステリックなくらい泣いた。

もう二十年近く前に死んだ祖母は幼い頃に俺を育ててくれた。人格的にはそれなりにいろいろ問題もあった人だったがやはり育ててくれた恩はある。血縁者としてのなんかこう、うまく説明できない「想い」もある。祖母は味噌ラーメンが好きだった。記憶が正しければ俺は祖母が死んでから味噌ラーメンを食べたことが一回しかない。それはたまたま味噌ラーメンの専門店が目の前にあって連れ合いがそこに行こうといったので入った。それも十年以上前のような気がする。そのラーメンは旨くなかった。また味噌ラーメンから遠ざかる日々。

実家がリフォームをする。そこで母親からずっと手付かずだった祖母の部屋(離れ)にある遺品ともいえない布団だの何だの、祖母の死からずっと放り出されていたものを処分するのだという話を聞いた。祖母は母親の実母だ。うちはそういう家系図です。婦系図。意味が違う。

それを聞いた日に俺は夜中ラーメン屋でウーロンハイを飲んでいた。どうしたものか味噌ラーメンが食べたくなった。求めるというより乗り越えよう、という感覚だったのだろう。そんなことは店側は関係なく注文に対して忠実に味噌ラーメンは作られていった。目の前に登場してしまったそれ。

カニバルも降霊術もした経験がないが、まるで祖母の死霊を食らっているかのような気分で食べた。また部品が増えた。早く組み立てなくては。

ボアダムスは焼きそばを食べながら録音をした。YMOは焼きおにぎりを食べながら自分たちの音楽観を語り、結成に至った。ちなみに俺は今日焼きおにぎりを食べてみた。

空のエフェクターを何とかしてくれ。サイケが、そしてファズが足りない。全部歪んでしまえ。


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