(´・ω・`)ショボーン

いろいろと…

2001/10/03

2004-11-19 | LostG
10月です☆ 神無月なのです。 でも出雲の国だけは神在月(かみありづき)なのです。 10月には日本国中のありとあらゆる神様が出雲へ旅行に出かけてしまう為に、どの地域でも神無月と呼ばれているのです。 でも出雲の国は日本国中の神様が集まって大賑わいなのです。 だから、出雲の国では神無月とは呼ばれていないのです。 出雲の国へ旅行に行かれる方は神無月とは言わずに、神在月と呼ばれると良いのです。 また出雲の国は『黄泉の国』とも呼ばれていて、死んだ人の魂は全て出雲へと向かうと言われているのです。 なぜ『黄泉の国』?と言いますと、この地では古くから青銅器の祭りが催され、太陽の光を浴びた青銅器のきらめきが海面に映し出され黄金色に見えた事に由来しているのです。 その黄金色の大河が幻想的な遥か遠くにある天竺のような場所を想像させたのではないでしょうか?

本当の事を言いますと神様が出雲の国へ旅行に行くのではなくて、伊邪那美命(イザナミノミコト)様の去られたこの月に偲ぶ目的で集まられるのです。
伊邪那美命が火の神を産んだことから火傷で亡くなってしまった後、その亡き妻を忘れられない伊邪那岐命(イザナギノミコト)は、やがて黄泉の国までイザナギを訪ねていくことにします。 そしてまっ暗な中で「愛しいわが妻よ、国作りはまだ終っていない。どうか私の所へ戻って来てくれ」と言いました。 するとイザナミは「こんな所まで追いかけて来てくれたのね。私も帰りたいわ。 黄泉の国の神に相談してみます。ちょっと待ってて」と言います。

それからイザナギはずっと待っていますが、なかなかイザナミは出てきません。そこで待ちくたびれて、ふと火を灯して様子を見ようとしました。 すると、そこに居たイザナミはすっかり姿が変わり果てていて、体にはうじがたかり、体のあちこちには雷神が生じていました。 その姿にびっくりしたイザナギは慌てて逃げ出してしまいます。

恥ずかしい所を見られたことに気付いたイザナミは怒って、黄泉の国の醜女に後を追わせます。 するとイザナギは黒御縵を投げ捨てるとそこに蒲子が生じたので醜女がそれを食べている間に逃げます。 そのうちまた醜女が追い付いて来たので、今度はゆつつま櫛を投げ捨てるとタケノコが生えたので、醜女がそれを食べている間に逃げます。 そこへ今度はイザナミの体にわいていた雷神が追いかけて来ました。 その時黄泉比良坂の坂本という所に来ていましたが、そこに桃の木があったので桃の実を取って投げ付けると雷神は退きました。

そうこうする内にイザナミ本人も追い付いて来ましたが、イザナギは黄泉比良坂に大きな石を置いて、こちらへ来れないようにしてしまいます。 するとイザナミは「愛しているあなたがこんなことをするなんてひどいわ。 私は貴方の国の人を毎日千人殺してあげる」といいます。 するとイザナギは答えて「私はお前を愛してる。 でもお前がそうするのなら、この国に毎日千五百人の人が生まれるようにしよう」と言いました。 この後イザナミは黄泉の国の大神となったといいます。

そのお話の後にみそぎをしたイザナギから、皆さんもご存知の三貴子『天照大御神(アマテラスオオミカミ)』『月読命(ツクヨミノミコト)』『須佐之男命(スサノオノミコト)』が生まれたのです。 このお話には他にも色々な説があるんですよ♪ 秋の夜長に歴史の書物をひもとくのもいかがなものでしょうか?