微差を積み重ねること、始末をきちんとする事を目指します。悩まずに行動に移します。
毎日0.1%でも
氏神様参拝0075
おはようございます。
今朝も参拝してきました。
今日はコンセプトについて考えてみたいと思います。例えば、住宅の設計をする際に、その家をどのようなデザインにするのか、そのコンセプトを考えなさい、と指導を受けました。
デザイン、というと一般的にはその見た目、意匠のことと考えがちですが、ここでいうデザインとはその精神、というかどのような効果を期待してそのモノを形作るのか、という概念です。
例えば、住宅の設計の場合、依頼主であるお施主さんは、部屋が4つで今が広い家を建てたいなどといいます。その他好きな家のイメージがなんとなくあるのですが言葉にしにくいことが多いので、◯◯風の家といったりします。
でも、その◯◯風の「どこを見て言っているか」についてよく認識している人はあまり多くないです。
設計者でも、100%理解することは難しいと思います。
ここで、大まかなイメージで設計してしまうと、お施主さんによっては「このようなものは自分が欲しかったものと違う」、といってトラブルになってしまいます。
そこで設計の授業では、設計するときのコンセプトをどうやって形に落としこむのか、ということを学びます。
例えば学生は「家族が団欒できる暖かい家を設計するため、床の素材は「木」にしました。」と説明します。そうすると、先生が意地悪な施主さんの役になって、「僕は木の家ではくつろげないな」などとおっしゃいます。それで学生の側は、「団欒って何だろう?寛ぐ空間って何だろう」、と考え始め、思考の底なし沼に引きずりこまれてしまいます。(笑)
私は両親から、時代を見据えた思考をしなさい、永久普遍なものが素晴らしい、ということを常々聞いていたこともあり、どっぷりとこの沼にはまってしまいました。(笑)
そういうわけで、家のかたちを作るためのコンセプトがよく練れてないと全体のデザインが調和した家を設計することはできません。
優れた建築家はコンセプトを正確に表現するために、その空間を「鬼」となって形にしていきます。空間は自由度が3次元方向にあるので、心地よい空間のサイズの決定は簡単ではありません。なので昔は模型、現在は3dのコンピューターグラフィックなどを使って決めていきます。
この試行錯誤をするに当たって、そのコンセプトがふにゃふにゃだと、きちっとした形におさまらず作品が破綻してしまいます。
このため、何を表現したいのかを司るコンセプトは大事なのです。
普段の仕事でも、自分の求められている役割は何か、コンセプトをしっかりと整理しておくことことで、質の高い仕事ができるようになると思います。
ミッションの文章を年に一度書くのは、自分がどのように生きたいか、その全体像のコンセプトとなるものです。
このように考えると、言葉とは大変便利で、かつ強力な道具ですが、使い方を間違えると、色々と破壊してしまう諸刃の性質があります。その言葉を選ぶのが「心」ですから、普段から雑念を少なくして心をきれいにするようにしなければなりません。
ありがとうございます。
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