ふくろぶうgallery

花鳥風月∞日々あれ是日記

吉田秀和御大永遠

2012年07月12日 | クラシック音楽

今週月曜日にサントリーホールで吉田秀和御大を偲ぶコンサートが行われた。

あ~、その場に居たかったなぁ・・。小澤さんも指揮されたそうだ。

仕事中、同じ時間に御大を偲び思い巡らしていた。

最近刊の吉田秀和御大のライフワーク本と言われている「永遠の故郷」とCD版に

どっぷり酔いしれている。御大お気に入りの歌曲に心を寄せて名文を読ませてくれている。

ホントに素晴らしい、正に永遠に残っていくだろう師玉本だ。

御大の本の出版もうなくなっちゃうのかなぁ・・寂しい限りだ~・・。

30年近く聴き続けてきた御大解説のNHK-FM「名曲の楽しみ」も、あと数回の

ラフマニノフの録音で終わってしまうようだ。

あの、優しい語り口のそれでいて深~いお話が聞けなくなるなるなんてホント寂しい・・。

せめて「試聴室」の回だけでも再放送してくれないかなぁ。

まだ若造の頃に聴いた放送で、目の前がぱ~っと心開いた言葉があった。

「コンサートに行って、なんとな~く音楽聴くなんて勿体ないなぁ。

一音一音噛みしめるように聴くと、作曲家の気持ち、演奏家の気持ちが伝わるんですよね。」

「一枚の絵画の前に立ったら、筆を持ってる気持ちになってみるといいですね。

そのこころの筆をキャンバスに置いてみると、その場に居る作家の気持ちが伝わりますね。」

大きな影響受けたなぁ・・。その後の創作作品と触れる思いが明らか深くなった。

たくさんの恩恵頂いた・・感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。