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遠山を望むが如く

しんちゃんの雑録

北九州マラソン2019

2019-03-17 13:02:51 | 走る
時間が経ってしまったが,2月17日に開催された北九州マラソン2019に出場したのでレポートします。

前日の夕方に小倉駅を降り,受付会場へ向かった。
小倉駅の北口には,動く歩道が整備されており,受付会場の西日本総合展示場新館までは徒歩5分とあったが,実に楽ちんであった。
動く歩道は大阪や東京駅にあるものが有名であるが,小倉のは実に長い。
人口比で考えれば無駄なエネルギーを消費しているのではなかろうかと思ったが,これを動かす電力の一部は,通路デッキや広場に設置されている太陽光と風力の発電装置でまかなわれているそうな。
さすがに環境首都をうたう北九州市である。

宿はなじみのある福岡でとっていたため,新幹線自由席で博多へと向かった。
小倉~博多間は約67kmと距離が長いので,新幹線の隣接駅間に設定される特定特急料金で乗れるとお得感がある。
マラソン当日はさらにお得な「新幹線よかよかきっぷ」で往復した。

さて,当日は朝の6時57分に小倉駅に着いた。
スタート地点は小倉駅の南口から魚町銀天街を歩いて紫川を渡ってすぐの,北九州市役所の南側である。
駅から歩いて15分くらい。
ゴール地点は前日の受付会場のすぐ近くなので,スタート/ゴールがいずれも小倉駅徒歩圏内であり,こんなにアクセスのよい大規模市民マラソン大会は初めてだ。

朝の7時台は薄曇りで肌寒く,時折小さな水滴が降ってきた。
天気予報では晴れで,徐々に気温が上がる予想だったので,シャツを長袖にしようか半袖にしようか迷ったが,後半の海沿いで風が強くなって袖がびらびらして抵抗を受けるのを避けるために,福岡同様半袖にアームカバーを着装して走ることにした。
グローブを忘れないようにと,荷物をまとめたあとはウインドブレーカーのポケットに入れておいたが,ストレッチをやっているうちに手荷物預かり終了5分前になり,慌ててウインドブレーカーをそのまま袋に詰めて預けてしまったため,グローブなしで走らざるを得なくなってしまった。
まだ肌寒かったが,天気予報を信じてスタートブロックに並んだ。

北九州マラソンには「スピードランナー枠」というのがあり,過去2年間で3時間30分以内(男子の場合)の記録があれば申し込むことができ,運良くその枠で当たっていた。
「スピードランナー枠」だと,招待選手らのすぐ後ろのブロックからスタートできるため,ちょっといい気分でスタートを待ち構えることができた。

今回のゲストは,何と増田明美さん!
あのほわわんとした口調で,「スッスッハッハッで頑張ってくださいねー」と叫ばれると,妙に盛り上がった。
もう一人のゲストは中村勘九郎さん。
今年の大河ドラマ「いだてん」で金栗四三役を演じておられる。
ゲストランナーには,かつてオリンピック3大会連続で出場した君原健二さんもいらっしゃった。
とても80歳近くとは思えないほどかくしゃくと見受けられた。

という方々が紹介された豪華なスタートセレモニーののち,9時にスタートの号砲が鳴り響いた。
スタートラインを超えるまでのタイムロスはたった15秒。
この枠はガチランナーにはとても嬉しい。

さて,先月にモートン病を自覚してからは,長時間の走り込みができておらず,インソールの確認のため7~8km走と,ラストスパート対策(?)の3kmインターバル走しか練習してこなかった。
なぜラストスパート対策かと言うと,毎回40km付近でフラフラになるので,「あと2.2km!」と気持ちを張り続ける練習のつもりであった。

今回はサブスリーはおろか,自己新も無理だろうと思っていたので,足への衝撃を気にしながら正しい姿勢で,福岡よりペースを崩さないよう,キロ4分20秒のイーブンペースを目指していた。

最初の5kmほどは一般道の片側車線を走っていたが,反対車線は規制しながらも車が通行していたので,排気ガスの臭いが気になったのは残念だ。
北九州市には東西を通る道路が少ないとはいえ,今後検討していただきたい。

5km通過タイムは21分38秒。
思っていたより順調に足が動いた。
スペースワールド跡地まではちょっとしたアップダウンやカーブが多かったが,負担には感じなかった。
横目に見える解体中のコースターが郷愁を誘う。
絶叫マシンは好きなので,一度は乗ってみたかったなあ。

5~10kmのラップタイムは20分41秒。
これはちょっと速いぞ,と思ったが,足や体への負担は全く感じなかった。
ペースを幾分落としたつもりであったが,10~15kmのラップタイムは21分13秒。
今日は調子がいいみたいだ。
余裕があってこのペースなら,このまま行こう。

と思っていたが,18kmあたりから両足とも母指球と人差し指の指尖球の間(つま先立ちするとき地面と接する箇所)に激痛が走る!
ここは五本指ソックスをしっかり伸ばさずに履くと,しわが寄ってマメができやすい箇所である。
靴下はしっかり伸ばして履いたはずなのに,走っているうちに寄ってしまったのか,マメができてしまったのだろう,仕方ない,と我慢して走り続けた。
モートン病を気にして,両足とも外側(薬指の方)への衝撃を与えないよう,親指側に負担がかかっていたのかもしれない。

小倉駅の北側にある20km地点を通過。
この5kmのラップタイムは21分23秒。
いいペースだが,あと半分ちょっと。
マメがじんじん痛む足でどこまで行けるか。
増田明美さんの声援を受け,ハイタッチする。
有名人ランナーと触れ合えるのは嬉しいし,テンションも上がる。

中間地点を1時間29分台で通過した。
一時間半を切ったのは4年ぶりだろうか。

後半は,小倉~門司港間を海沿いに往復するコースなので,高低差はほとんどなく走りやすい。
沿道からは中高生のダンスチームやおっさんロッカー?の応援が嬉しく楽しく,痛みをこらえながら走ることができた。

30km地点は門司港,ここまで来たら,折り返して後は来た道を小倉まで戻ればゴールだ。
しかし,ポキポキと何度も折れ曲がるコースはマメのできた足に負担が大きい。
いつからか足裏にズレる感じがするので,皮がむけているのだろう。

ここまではキロ4分30秒前後でラップタイムを刻めたが,マメの痛みとやや向かい風で少しペースダウン。
しかし,これまでマメのせいで無理に走ろうとしなかったためか,大きく崩れなかった。
疲れはきているが,いつものヘロヘロ感はなく,35km付近でもまだキロ4分50秒前後で走れている。
このまま行けば,4年ぶりの3時間10分切りは堅い。
キロ5分を超過したのは,37~39kmの2区間だけで,40km手前からスパートォォォのつもりで4分50秒前後に戻せた。

ゴール会場の建物が見えてきた。
マメが痛くてもう泣きそう。
最後の角を曲がると,ゴール上の時計が見える。
3時間8分の後半を表示している。
8分台なら間違いなく自己新だ!
猛スパートでゴールに駆け込むが,ちょうど9分に変わったところだった。
ネットタイムなら8分台のはずだから,自己記録をわずかに更新できた。
マメのおかげで中盤を抑えた結果,後半まで脚力を温存できたのかもしれない。
まさに「ケガの功名」である。
でも,グロスでも8分台を出したかったなぁ。

完走メダルとタオルを掛けてもらい,メロンパンとドリンクをもらった。
そして手荷物をもらって更衣室で着替え。
おそるおそるシューズを脱いでみたら,やはり足の裏は真っ赤。
しかし,血がこびりついてしまって靴下を脱ぐことができない。
無理に脱ごうとすれば皮がちぎれて余計に出血することが容易に想像できたので,このまま帰ることにした。

メロンパンを食べた後,自衛隊の豚汁サービスを受ける。
そして向かいのイベント会場で北九州の物産品を物色する。
走り終わった後は,やっぱりビール!
門司港の地ビールと,小倉の焼きそばを出店で買って食べた。
炭水化物ばかりガツガツと飲み食いしてしまい,ちょっと気持ち悪くなったので,早々に帰ることにした。
でも味はおいしかったので,もっとゆっくり食べればよかった。

帰り道は,前日と同じである。
傷めた足には,動く歩道の存在が大変ありがたかった。
新幹線で博多に戻り,宿で風呂に入って驚いた。
お湯を張った洗面器に靴下ごと足を入れて数分ふやかし,ぺりぺりと靴下をはがすことに成功したところ,何とマメのサイズは両足とも500円玉よりも大きく,破れていた足裏の皮はグイと押しやられて餃子の皮のようにヒダヒダになっていた。
これは痛くて当たり前,こんな状態でよくぞ20km超も走り続けられたものだ!とわれながら感動した。

自己新を更新できたのは,やはり前半~中盤を抑えめにして,後半の走力を図らずも温存できたからであろう。
このようなペース配分を自分でコントロールできれば,サブスリーも可能かもしれない。
昨年は全くイメージできなかったが,何となくできそうな気がしてきたので,また来シーズン頑張ろうと思う。

北九州マラソンは,コースがほぼ平坦で記録が出やすい大会ではないかと思った。
声援もありがたく,運営もよいと思ったが,唯一,記録をその日にもらえなかったのが残念だ。
案内には3月下旬の送付を予定と書かれている。
1ヶ月は長すぎる。
最低でも2週間以内に届くようにしてほしい。
記録はRUNNETで確認できたが,やはり実行委員会が発行したものが最も信用できるからだ。

最後に,モートン病対策については,今回はマメが痛すぎたためにモートン病の痛みは全く感じず,検証できなかった。
マメに勝る痛みはなし?(外傷では)
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モートン病

2019-01-30 23:38:08 | 走る
昨年11月の福岡マラソンで,ゴール後に右足指先にしびれるような痛みがあることに気がついた。
よく足指はしもやけになるので,まだそんな季節ではなかったが,温泉で疲れをほぐしたら痛みやしびれは治まったので,今回もそうだろうと思っていた。

その後も,走るたびに同様の症状が出たが,毎年冬の練習時にはそうなっていたので,大して気にしなかった。
ただ,しもやけにしては赤く腫れていないのは気になった。

先々週の日曜に2時間走をしたときに,20kmほど走ったところで,右足指先にこれまで経験したことのない激痛が走った。
疲労骨折?神経の異常?
これは絶対にしもやけではない!
歩くのもツラいくらいだったが,歩くと体が冷えてきたので,抜き足差し足のような運びで軽めのジョグを行った。
そうすると,徐々に足が慣れてきたのか,また走れるようになった。
1kmだけペースを上げてみたが,4分半で走れたので,ケガではないだろうと思ったが,また痛みが強くなったため,その日はそこで練習を打ち切った。

帰宅後に入浴しても,まだじんじんと痛みがあった。
翌日に仕事に行っても痛みが気になったので,帰りにかかりつけの整形外科医で診てもらった。

医師に言われた症状は,「モートン病」。
レントゲンの結果,骨に異常は全くなかったが、足先の横アーチがかなり平べったくなっているそうな。
そのため,着地時に足指に向かう神経が靱帯に圧迫されやすく,神経障害が起こっているということらしい。

調べてみると,ネット上には「モートン(モルトン)病」については数多の記事があるが,ここでは日本整形外科学会のHPを紹介しておく。
「第3-4足趾(中指と薬指)間のしびれ、疼痛、灼熱痛」というのは,まさにそうだ。
思い起こせば,左足指にも同様の痛みやしびれが起こることもあった。

昨年,大迫傑選手が日本新を記録したときに,「フォアフット走法」が話題になったが,タイム短縮を目指し,ふくらはぎの筋力が弱いながらも自分なりにその走法を試行錯誤していたので,練習を重ねるたびにつま先への負担が大きくなっていたのだろう。
まして,足指でしっかり地面を蹴ろうとして,指を広げた状態(パーの状態)で着地するようにしていたので,それも神経腫に刺激を与える要因だったのかもしれない。

症状と原因が分かったのはよかったが,2月も3月もフルマラソンにエントリーしているので,どうやって対処したらいいか分からない。
医師に尋ねてみたら,①手術,②保存療法,③運動療法があるとのこと。
症状からして,手術をするレベルではない(お金も時間もない!)ので,②と③について聞いてみた。

②保存療法としては,適したインソールを装着すること。

要は,横アーチを復活させるため。
その翌日に,いつも行っているシューズショップで相談してみると,まず足型をとってそれ(モートン病)用のソールを専門店で作ってもらうのがよいと勧められた。
安易にパッチを貼ってアーチを保てればよいと思っていたが,足に合わない場合はかえって悪化する可能性があると言われたので,それはやめた。
試しに100円ショップでシリコンゴム製の足裏(つま先)クッションを買って付けてみたが,常に患部に当たっているので,いくら柔らかくても刺激され,痛みが持続したので,これはダメだと思った。

③運動療法としては,タオルギャザーのような動きで足裏をトレーニングすること。

タオルギャザーは扁平足を改善するのに用いられるエクササイズの一つであるが,3つの足裏アーチを保つことに有効であるらしい。
それで,いくつかの器具を使用して足裏トレーニングを始めてみた。
どれも結構効きそうと思いつつも,どれが一番継続できるか,どれが一番効果がありそうか,春のマラソンシーズンまで続けてみよう。

以上の結果については,2月(北九州)と3月(和倉)のマラソンレポートに交えて,後日報告したい。

ところで,このところの寒気で足が冷え,両足とも親指以外が赤くなり痒くなった。
小指は全体に腫れた感じもあり,これはしもやけだろう。
中指・薬指は,先端から爪の上あたり(第一関節)までが赤くなっている。
表面が痛痒いので部分的なしもやけとは思うが,激痛でない限り「モートン病」の痛みと区別が難しい。
冬季の軽度な「モートン病」は,結構見逃されているのではないかと思う。
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福岡マラソン2018

2018-11-15 22:43:47 | 走る
11月11日に,福岡マラソン2018に出場した。
今年は「3年連続落選者優先枠」があり,ちょうど3年連続落選していたので,見事?に当選した。
1万人規模の市民マラソンに出場するのは,昨年の金沢に続いて2回目だ。

この手のマラソンは,当日受付はなく,前日と前々日にしか受け付けてくれず,最低でも1泊はしなければならないので,開催地の観光促進の意図は見え見えなのだが,走る側としても前日に十分休息を取ることは重要なので,夜遊びせずに宿で休んだ。
今年も2週続けてのフルマラソンになったが,昨年の金沢~土山レポートのとおり,睡眠の重要性を理解していたにもかかわらず,福岡直前の週は仕事が立て込んでしまい,睡眠時間は連日4~5時間しかとれなかったこともあり,とにかく前日だけでもしっかり寝ようと思っていた。

マラソン前日夕方に福岡入りし,受付を行った。
福岡市役所隣の受付会場では動線が明確で,スムーズに受付を終了した。
その後の動線はマラソンEXPO会場につながっていたが,特段目当てのブースはなかったので足早に通り過ぎた。
出口に屋台や飲食ブースが連なっていたが,前日は飲酒しないことにしているので,ゴール後までぐっと我慢。
福岡といえば,屋台が有名で,玄界灘の幸もおいしくリーズナブルにいただけるので,私の好きな街の一つである。

さて,マラソン当日。
天気予報は晴れで,日中最高気温が22℃となっていた。
20℃を超えると,暑く感じるが,朝は少しひんやりしていたので,先週の土山マラソンと同じく,Tシャツに着脱式の袖を身に付けて走ることにした。

朝6時半に博多駅から地下鉄に乗ってスタート会場の天神へ。
天神界隈には,すでに多数のスタッフが配置されていた。
この人達は,6時前から立っているのだろうか?初電で来た?泊まり?
などと思えるほどの充実さ。
実行委員会の力の入れようをひしひしと感じた。

更衣室閉鎖が7時半,荷物預かり終了が7時45分,スタートブロック閉鎖が7時55分と,福岡マラソンの朝は早い。
スタート1時間前にいつものごとく腹ごしらえをしておく。
バナナだけでは心許なかったので,私の好きなメンチカツパンもほおばった。
そんな重い物をよく食べるな,と思われるかもしれないが,私はある程度腹に入っていないと力が出ないので,腹持ちのいい物をスタート前に入れるようにしている。

7時50分までストレッチを行い,スタートブロックへ。
8時になると,スタート地点へ移動。
どんな大会でもスタートセレモニーがあるものだが,福岡ではないのかなと思っていたら,8時10分からセレモニー開始との案内が入る。
ええっ?車椅子の部スタート5分前だよ!
どんなセレモニーかと思っていたら,役員や招待選手の紹介をササッと済ませて福岡市の高島市長の開会宣言。
セレモニー終了は,何と車椅子の部スタート30秒前!
これってタイムスケジュール通り?
何という綱渡りなのだろう!

とヒヤヒヤしているうちに,車椅子の部がスタート。
そして,その5分後,8時20分にマラソンスタートの号砲が響く。

先週の土山マラソンで前半抑えることの重要性を学んだので,楽に走れるイーブンペースで前半を進めることに留意した。
設定タイムを3時間10分にしていたため,キロ4分20秒キープを目指す。
最初の1kmは,人が多かったため4分46秒であったが,2km目以降は4分20秒前後をキープし,10km通過は43分19秒で予定通り。
寝不足が続いた割には体調はよさそうだし,先週の疲れも脚に残ってなさそう。

と思っていたら,18km付近から脚の張りを感じるようになった。
先週の疲れはやはりとれていなかったのだろうか。
九大のなだらかなアップダウンがちょっとしんどい。
20kmの通過タイムは,1時間27分4秒。
予定より30秒ほど遅れ始めた。
中間地点の通過タイムは1時間31分48秒。
かなりキツく感じ始めたので,それからはキロ4分30秒で臨むことにした。

体力的に厳しいと思い始めた中,九大伊都キャンパスでは応援団の盛大な声援が嬉しかった。
九大に限らず,福岡マラソン沿道では,他の大会よりもチアリーディングやダンス,バンドなど,比較的若い人たちによる応援が盛大だったように思える。
少子高齢化が進む日本であるが,福岡市も糸島市も,元気な街だなぁと思った。

中間地点を過ぎて,ゼリー飲料を一口飲み込む。
今回は,カロリーメイトゼリーを持参した。
20-30kmの10kmは45分52秒で,28kmを過ぎてキロ4分30秒を維持するのが困難になった。

土山同様に,30kmを過ぎて最初の給水所で「ここでジョミ」を投入するものの,疲労感を払拭できず,気温が上昇していることもあるだろうが,頭がスッキリしない。
とにかく,キロ5分を超えないよう粘ってみたが,37kmでそれも断念。
土山に比べて,後半のアップダウンは少ないながらも,疲労のピークを迎えた。
30-40kmの10kmは50分46秒かかったので,土山より遅い。
前半にとばしたつもりはなかったのだが,睡眠不足の影響が大きかったのだろう。

41km通過タイムが3時間8分47秒で,キロ5分を超えるペースでは3時間15分切りは困難だと分かると,ラスト1km超では疲労困憊の体に鞭打ってスパート?をかけた。
その甲斐あって,何とか3時間14分台で糸島市交流プラザ前のゴールに到達できた。
やはりフルマラソンを走る前週は,十分に休息をとることが重要だと悟ったレースであった。

ゴール後はしばらく呆然としていたが,もらった氷袋を頭の上に載せると気持ちよかった。
日射しがジリジリと強くなり,気温が高くなる前の午前中にゴールできてよかったと思った。
少し落ち着いてからのそのそと動いて着替えて,おもてなしエリアへ。

そこではとても手厚い歓迎を受けた。
糸島市地元のJAや飲食店・企業のブースが多数並んでおり,何とランナー限定で無料!
寿司,豚汁,みかん,飲料などなど,完走後の空腹を満たすに十分な食材を,食べんしゃい,持って行きんしゃいとばかりに提供してくれる。
そこを通り過ぎたら普通の有料飲食ブースがあったが,そこでもリーズナブルな値段で,試食までさせてくれる。
何という気前の良さ!
提供された食材で両手と袋がいっぱいになったが,それをつまみにビールを1杯買って飲んだ。

糸島エリアは元気だとは聞いていたが,ここまでとは思わなかった。
福岡マラソンは,福岡市と糸島市が連携してできているようだが,都市の規模は,150万人と10万人で全然違う。
スタート地点も充実していたが,ゴール地点もそれに全く劣っていない。
このマラソンは,糸島市の宣伝効果が高いことになるだろう。

おもてなし会場をあとにして,筑前前原駅方面のシャトルバス乗り場へ移動する。
待ち時間20分と書かれていたが,すぐにスムーズに乗れた。

普通は筑前前原駅から天神方向へ戻るのだろうが,私は逆に唐津方面へ行き,筑前深江で下車してそこから徒歩数分の二丈温泉「きららの湯」へ向かった。
二丈温泉にはラドンが含まれており,一般に放射線浴はリウマチ,関節炎,筋肉痛,神経炎等の痛みを和らげる効果があると言われている。
ここでゆっくり浸かって疲れをほぐせればと思っていた。
「きららの湯」はそれほど日帰り温泉施設としてはさほど大きくなかったが,客でごった返すこともなく,ゆっくり落ち着いて入れた。
ただ,私と同じようなランナーが何人かいたので,もっと遅くゴールしていたら,ランナーでごった返していたかもしれない。

入浴後は施設にある食事コーナー「きらら庵」でソフトクリームを食べてから,筑前深江駅へ戻り,博多駅へ向かった。
そして博多駅界隈で早めの晩ご飯を食べてから新幹線で帰路についた。
昨年の金沢同様に,満足度の高い都市マラソンであった。

スタッフの皆様や応援してくださった方々,本当にありがとうございました。
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2018あいの土山マラソン

2018-11-15 10:44:25 | 走る
11月4日,今年もフルマラソンに出場した。
秋には人気マラソンが多く,応募しても落選する可能性を考えて,安全パイの土山にも申し込んでいた。
今年は金沢と福岡に申し込んでおり,福岡は当たったので2週連続走ることになるため,土山を練習,福岡を本番のつもりで準備していた。
レースを練習に使うなんて,川内優輝選手の真似ごとは一般人には無理がたたるだけだが,昨年も2週連続で走れたのでまぁ大丈夫かなと。

土山は難コースと短めの制限時間(5時間)のため敬遠されているのか,締切直前でもエントリー可能のようである。
エントリー料は5000円だし,参加者数もフルで2000人程度なので,「お手軽」に参加できる大会だが,コースはそんなに「お手軽」ではない。

最初の10kmは標高差で言えば50mほどをダラダラと上り,その後30km付近まではダラダラと100mほど下るが,途中18-19kmの頓宮茶園では急激な上り下りがあり,ここが最大の難所か。
ラスト10kmほどはまたダラダラと50mほど上って,最後の500mのみ下り。
曲がり角も多く,21-25kmは田んぼの中の道を西向きに走るので,寒気が入ると冷たい向かい風にさらされて,結構めげる区間である。

今年で3年連続の出場で,昨年までの結果は過去レポートに書かれているとおりだが,これまで前半に飛ばして後半に動けなくなることが続いているので,今回はできるだけ前半を抑えてイーブンペースで走る練習のつもりで,昨年と同タイム程度(3時間20分)を目指した。
つまり,キロ4分45秒弱で走り続けるというペースである。

さて,当日の天気は,前日の予報では晴れ時々曇りだったが,会場に着く前から小雨がぱらついてきた。
雨の準備を全くしていなかったので,出店で雨よけのつもりでバイザーを購入。
この大会は小規模ながらも,京滋のランナーズショップの出店が多く,客層にはまるガチランナーの参加が多いのかもしれない。
大きめのビニール袋をポンチョ代わりにしているランナーが多かったが,そこまでの雨ではなかったので,雨対策はバイザーのみで走ることにした。
ただ,少し肌寒かったので,着脱式の袖を着用した。
2017年和倉マラソンの参加賞でもらったものだが,このような小物があると嬉しい。

スタートの号砲が鳴り,最初の1kmはちょうど4分45秒。
しかし,ランナーがばらけてくると,前を走るランナーに引っ張られてしまい,2km,3kmとも4分25秒のラップ。ちょっと速いと思って少しペースを落としたつもりでも,次の1kmが4分30秒だったので,余裕があって気持ちよく走れるこのペースで当面続けることにした。
月間100km程度とはいえ,今年の猛暑の中でも毎週練習を続けた効果か,冷涼な季節には体が軽く感じた。

頓宮茶園の上り下りを経て,20kmの通過タイムは1時間29分。
ここまではキロ4分30秒ペースだが,まだ体に余裕がある感じ。
中間地点通過は1時間34分で,昨年と3分しか変わっていない。

中間地点を過ぎて,早めの補給を行った。
昨年は"SOYJOY"を投入したが,砕けた粉末でむせると走りにくくなるので,今回はゼリー飲料を持参した。
アミノバイタルなど,ランナー向けのゼリー飲料が何種類も市販されているが,質より量ということで,280g入りの「デカビタゼリー」を用意した。
ここで,まず一口含んで飲み込む。

25kmを過ぎて,ちょっと脚の疲れを感じてきたので,「デカビタゼリー」をまた一口二口飲み込む。
30kmの通過タイムは2時間14分。
まだキロ4分30秒ペースを維持し,この距離までほぼイーブンペースで来られたのは初めてではないだろうか。
いつも30kmを過ぎるとドッと疲れが出てくるので,30km過ぎて最初の給水所で「ここでジョミ」を投入。

しかし,キロ4分30秒のペースはここまでで,33kmを過ぎるとキロ5分をオーバーしてしまった。
ただし,頭はスッキリしていたので粘り強く足を前へ運ぶことを意識した。
ストライドが伸びないのは仕方ないとして,ピッチを落とさないよう,脚の回転リズムを確認しながら走ると,キロ5分を超えたのは4回だけで,キロ5分15秒を超えることはなかった。

30-40kmの10kmは50分を少し切るタイムだったので,これまでのような大幅ペースダウンにはならなかった。
40kmの通過タイムは3時間3分だったので,これは3時間20分どころか15分を切ることが可能であると分かり,最後の2kmの上りはややキツめであったが,キロ5分を切るペースでスパート?をかけた。

ゴールタイムは3時間14分。
最後はペース練習そっちのけでガチ走りをしてしまったが,昨年より7分早くゴールできた。
昨シーズンは3回走って一度も3時間20分を切れなかったので,かなり復活してきた手応えを感じた。
その要因としては,①継続した走り込み,②イーブンペースを意識,③前半を抑える,④自分のピッチを守る,ことだろうか。
次週の福岡マラソンでは,全体に若干速いペースで3時間10分,できれば自己記録(3時間9分)の更新を目指したい。
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2017あいの土山マラソン

2017-11-09 14:12:46 | 走る
11月5日,前週に続いてフルマラソンに出場した。
金沢マラソンの抽選結果を待っていると土山に申し込めなくなるので,金沢落選の場合を考えてエントリーしたのだが,当たったので,2週続けて走るのは初めての経験。
50手前にしてはムチャするな〜と周囲の諫め?も聞かずに出場を強行した。

金沢と同じ轍を踏まないために,この1週間は睡眠をとることを重視した。
3日の祝日に十分体を休めることができた。
筋肉痛は金曜日にはほとんど治まっていた。

大会当日,少し肌寒かったが,体調はよさそう。
あらかじめ買っておいたアシックスのスカイセンサーJapanの新品を下ろして,履き心地を確認しながらアップする。
私の脚にはターサーよりスカイセンサーの方が合っているので,製造中止になったのは残念だ。

土山はアップダウンが多く,かなりキツいコースである。
昨年は前半攻めすぎて29km地点から走れなくなり,その後歩いてゴールしたためレポートしていないが,18kmの頓宮茶園の上り下りと,35km付近からのダラダラ上りが難所である。
参加者は,マラソンを楽しみに来たというよりは,大阪などメインレース前の修行に来たという面持ちの人が多いのではないかと思える。

このコースでサブスリーは困難なので,自己新に匹敵するタイムを出せれば,平坦なコースではイケるかもしれないと思い,目標を3時間10分に設定してスタートを待った。

10時半にスタート。
最初の10kmの上りは後半の難所に備えて4分20-30秒ペースで様子見。
10-16kmは反対に下りなので,4分10秒程度で快調に足が進む。

しかし,15kmあたりから早くもふくらはぎに張りを感じ始めた。
やはり金沢マラソンの疲れはとれていなかったのだろうか。

頓宮茶園の急坂上りはキロ5分まで落とすつもりで安全運転。
頂上ではまだ余裕が感じられ,急坂下りも脚を痛めないよう気を付けながら4分ちょいで走り,その勢いを利用してキロ4分10秒ペースをめざす。

中間地点を1時間31分で通過し,ほぼ予定通りと思った矢先に右つま先に激痛が!
新品シューズはまだ硬く,急坂下りでつま先が当たっていたのが原因だろうか。
やはり一度は練習で履いてみるべきだった。
この痛みは,爪が割れたか血がたまったかのどちらかだろうと思いつつ,我慢できるところまで走ろうと思った。

20-25kmは田んぼの真ん中を走るため,風の影響を受けやすい。
当日は西風だったので,向かい風がキツかった。

25km過ぎて,最初のエネルギーチャージ。
金沢で試した"SOYJOY"は腹持ちがよかったので,今回も試した。
クリスピータイプを食べたが,こちらの方が通常タイプより食べやすかった。

ふくらはぎの疲れとつま先の痛みは徐々にひどくなり,29kmからはキロ5分を切れなくなった。
しかし,金沢のときと違って頭はまだスッキリしていたので,走り続ける気力はあった。
30km過ぎて「ここでジョミ」を投入したが,またもや効果は感じられず。

35km過ぎて,上り坂続きの難所に入ると,キロ6分を切るのがやっとのペース。
3時間10分はおろか,3時間20分を切るのも難しい状況になる。
38kmで最後の力を振りしぼるべく,もう1本の"SOYJOY"を食べる。
こちらは金沢と同じチョコレート味。

41.5kmの頂上を過ぎると,ようやく下り。
残り1km弱をスパートし,3時間21分でゴールした。
ゴール後に靴を脱いで見たら,右つま先は無傷だった。
突き指?痛みは何だったのだろう。

体調は金沢のときよりも良かったが,コースの難易度を考慮しても,やはり30kmを過ぎるとタイムが崩れるのは根本的な問題があるのだろう。
いつもふくらはぎ→ハムストリングスに疲れがたまるのは,前もも(大腿四頭筋)が弱いからではないかと考えた。
太腿前後の筋力バランスの強化が今後の課題であろう。

ところで,今回のレース後に困ったことは,"SOYJOY"を2本も食べたので,お腹が緩くなったことだ。
フルマラソン後にしゃがむ動作は相当キツいし,その後に立つのも厳しかった。
レース前半で食べていたら大変なことになっていたことだろう。
食べ慣れないものをレース中に投入することは避けた方がいいのかもしれない。
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