拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  『瑞風船』に乗って・・・

2024年02月06日 | 東洋自分なり研究所

  1月もあっという間に過ぎ・・・、今日は2月6日か〜・・・。

  2024年、年頭からいろいろあって、この調子じゃ今年もアッという間に終わってしまいそうで…

  ここらで褌(ふんどし:人生で一度も使用したことがない)の締め直しがいるのではと考え、かつてより思案していた

  2畳半ほどの我が雑居房(刑務所)的書斎に、カッコいい庵名・・・など付けることにした。

 

  2021年8月にこの新居アパートに来た時、真っ先に私がしたことは、テラスに出てモンブランの存在を確認したこと・・・であった。

  予想を遥かにこえた、その見事な雄姿に感歎しながら、テラスにより掛かる具合、舟形の中庭を挟んで前方に16階の塔のそびえ具合がまさに船に見え

  ああ〜、私は船に乗っているんだなぁ・・・と感じたことを覚えている。

 

  私の狭い書斎の左壁の上方に、今はなき友人のガブリエルから貰い受けた抽象画(130x63cm)を配した時、絵の下の方に鉛筆で何か書いてあることに

  気付き読んでみると詩の一節のようで、最後にA. Rimbaudと記してあり、詩人ランボーが17歳のとき書いた『酔いどれ船』の一節であることがわかった。

 

  『 私は夢みた、眩(まばゆ)いばかり雪降り積った緑の夜を接唇(くちづけ)は海の上にゆらりゆらりと立昇り・・・』(中原中也訳)と仏語で書いてあったのだ。

  公案の如き、不思議な光景を詠ったランボーは、まさに『酔いどれ船』に乗っていたのだろう・・・と思ったことと合わせて、庵名には『船』が付くことした。

 

  最初は、ランボーにちなんで『酔いどれ船』・・・を考えたが、私は船酔いはするものの、酒は飲まない質なので、それは却下。

  約2年半、ああこう考えずに考えたすえ、『スイスの風で行く』ということで、スイスは漢字では『瑞西』と書くので『瑞風船』となり

  あれこれ『妄想の風船』を立ち上げる船(場) ・・・という意味合いも兼ねて、これに決定した。

 

            

                『瑞風船』・・・という、カッコいい船に乗って妄想の海を渡るのだ・・・

 



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