拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 深まる秋

2016年11月08日 | ヨーロッパの風
  フールーで見た日本映画『あ・うん』がとても良かって、遅れた高倉健ブームを迎えた先週。
  高倉健・・・ボクにとって、よく知っているつもりでいてゼンゼン知らなかった俳優だったなぁ。

  高倉健と言うとだれでもしっている『網走番外地』シリーズは彼が24歳、ボクが13歳で中学一年生で、北見と網走は60kmしか
  離れていなかったけれど、中学時代は夏は柔道部、冬はスピードスケート部に入っていて年中忙しく、映画を見るヒマも金もなく
  それにたまに見る映画は多分洋画だったような気がする。むしろ、小学生の時にチャンバラ映画をよく見たものだ。

  高倉健の代表作『幸せの黄色いハンカチ』も見た気でいたが、先日見たら初見であることがわかった。
  兎に角、向田邦子原作、高倉健、富司純子、坂東英二出演の映画『あうん』の高倉健は素敵だ。
  任侠モノしか演技ができない人と思い込んでいたら、洒脱な男を実によく演じる役者さんであった。

  週末、ローザンヌに禅道場を構える友人、映秋と道海和尚の招きで、彼等の道場に日本から来た禅の師匠(女性)の講義を聞いてきた。
  彼女の英語の話を逐一フランス語に訳され、話は延々2時間におよび、30年ぶりに半跏趺坐で座を組んだのであるが、痛かったけれど
  まぁ我慢が出来たことが不思議。他の20人ほどいた外人組はとっくに座をやめて足をくずして聞いていたが、無理もない。

  話を聞いていて、『師』を持つのはイイ・・・というか、持つと『なんと人生が楽であろうか・・・』などと考えた。
  ただ、禅は人を一人前にしたら『追い出す』のが本当の在り方であるとボクは思うのであるが、その辺、禅を普及しようと頑張って
  いる人はそんな事を考えてはいないのでは?・・・と思ったり。
  座り込んだ人の落ち着いたまろやかな声が印象に残った。

  同じ週末、相方の若い友人、16歳が主催する音楽会にゆく。
  この夜のメイン演奏者は17歳の少女と言うより乙女。彼女が奏でるハープは聞く者を『楽園』へと招くのだった。

  信じられないかもしれないが、同じ週末。わが写真美術館は毎月第一土曜日が『入場無料』日なので、出かけた。
  3階全館を使って、ポーランド人写真家・グラフィックデザイナー(1923〜1967)Wojciech Zamecznikの作品展

           
                吹き飛んだ 枯れ葉が告げる さようなら 無言で見送る 秋の目に涙 : 一撮


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