この6月末…というのは何故か、催し物がローザンヌ周辺で多く、想定外の暑さの中できるだけ見てやろう・・・と思っている
ものの一つが昨日行ってきた『ヨーデル祭り』。(先週金曜、一週間間違えて電車で2時間のBrigという街に行ってしまった)
このお祭りは3年に1回『連邦ヨーデルフェスト』と称し毎回違う場所で行われ、今回はバレー州のBrig という街で30回目を
迎え、スイス各地から1万5000人のヨーデル歌手、スイス相撲の選手、アルプホルン奏者、それに約1万5000人の観衆が
見込まれるという。
スイスというと、いろいろなものを想起するが、その代表的なものとして『ヨーデル』もあげることができると思うが、
ローザンヌ、ジュネーブあたりに住んでいると『ヨーデル』・・・というと、もう一つピンとこない。
よそ国の文化・・・みたいな感覚で地元人々はいるに違いない。
ヨーデルという文化は基本的にスイスドイツ語圏が中心であり、さらに家畜がいる山岳地方で生まれ伝えられているものである。
いまでも牧畜などを営む人々の生活と密接しているヨーデルはまた、音楽としても徐々に認められ、独り立ちして音楽愛好家
の間で一目おかれている故に、こういった大規模な催し物となっているのだと思う。
ボク個人的には、15年前まで10年間、スイス観光ガイドをしていた関係で時折ヨーデル音楽を聞いていたが、それが真からその
美しさを理解したのは、アッペンツェル地方の新年を祝うお祭り『サン・シルベストル』を撮影に行き、ヨーデルが民衆の生活
に溶け込んでいるのを目の当たりして以来である。
そういった経緯があって、『ヨーデル祭り』が行われるという情報を見た時、これは是非と思ったわけである。
ただ、電車で1時間45分の街Brigには、ガイド時代以来で、ここがドイツ語圏であるということをすっかり忘れていたので
駅から街に向かうにつれ、何か違和感があったが、コープでジュースを買った時にそれが『言語』であったことに気付いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/a1/2782edb35839a4f34f35fe8c61d4ca2e.jpg)
大きなステージでは、3年に一度、30回目を迎えたヨーデル大会の開会式が行われ
伝統的ヨーデルも若い世代にもアピールしようと工夫たっぷりのショーが楽しめた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/60/fd614530753777bdb4791396c93d287d.jpg)
『 次世代の ハイジ育てる ヨーデルは 少女の胸に 沁みる夏風 』 一撮
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