拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 スイスの夏・2017(その2) ヨーデル祭り

2017年06月24日 | 必撮無眼流

  この6月末…というのは何故か、催し物がローザンヌ周辺で多く、想定外の暑さの中できるだけ見てやろう・・・と思っている
  ものの一つが昨日行ってきた『ヨーデル祭り』。(先週金曜、一週間間違えて電車で2時間のBrigという街に行ってしまった)

  このお祭りは3年に1回『連邦ヨーデルフェスト』と称し毎回違う場所で行われ、今回はバレー州のBrig という街で30回目を
  迎え、スイス各地から1万5000人のヨーデル歌手、スイス相撲の選手、アルプホルン奏者、それに約1万5000人の観衆が
  見込まれるという。

  スイスというと、いろいろなものを想起するが、その代表的なものとして『ヨーデル』もあげることができると思うが、
  ローザンヌ、ジュネーブあたりに住んでいると『ヨーデル』・・・というと、もう一つピンとこない。  
  よそ国の文化・・・みたいな感覚で地元人々はいるに違いない。

  ヨーデルという文化は基本的にスイスドイツ語圏が中心であり、さらに家畜がいる山岳地方で生まれ伝えられているものである。
  いまでも牧畜などを営む人々の生活と密接しているヨーデルはまた、音楽としても徐々に認められ、独り立ちして音楽愛好家
  の間で一目おかれている故に、こういった大規模な催し物となっているのだと思う。

  ボク個人的には、15年前まで10年間、スイス観光ガイドをしていた関係で時折ヨーデル音楽を聞いていたが、それが真からその
  美しさを理解したのは、アッペンツェル地方の新年を祝うお祭り『サン・シルベストル』を撮影に行き、ヨーデルが民衆の生活
  に溶け込んでいるのを目の当たりして以来である。

そういった経緯があって、『ヨーデル祭り』が行われるという情報を見た時、これは是非と思ったわけである。

  ただ、電車で1時間45分の街Brigには、ガイド時代以来で、ここがドイツ語圏であるということをすっかり忘れていたので
  駅から街に向かうにつれ、何か違和感があったが、コープでジュースを買った時にそれが『言語』であったことに気付いた。

           
              大きなステージでは、3年に一度、30回目を迎えたヨーデル大会の開会式が行われ
              伝統的ヨーデルも若い世代にもアピールしようと工夫たっぷりのショーが楽しめた。

 
             
 
            『 次世代の ハイジ育てる ヨーデルは  少女の胸に 沁みる夏風 』 一撮
                  

     
  

  


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