拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  還暦ギャラリー『森』〜 Susan in Japan

2024年04月05日 | 必撮無眼流

  私、一撮の写歴の中で非常に重要な意義というか、写義を自分に教えてくれた作品・・・であったなぁ、と思う作品です。

  スーザンとの出会いは、私に西洋への開眼と同時に、自分の国の伝統文化への開眼でもありました。

 

       

  27歳の時、勤めていた写真学校を辞め、『英語』に取り組む一大決心をして大阪と京都の間にある、枚方市の住み込み型、英会話スクールに入学

  そこで英語を教えていたオーストラリア人のスーザンと知り合い、恋愛関係になりました。

 

       

  スーザンは枚方から京都の街のど真ん中、むかし郭(くるわ)であったという古い家を借りて住み始め、私はよく遊びにいったのです。

 

       

        スーザンの友人の裁縫師が来てくれ、スカートの仮縫いの様子、畳に板の間の部屋・・・

 

                       

                   スーザンが飼ってた猫の名が『Basyo 』、その当時『芭蕉』と聞いてもなんとも思わなかった。

                   それでもこんな一句を詠んだっけ 『 そばだてる 猫の耳にも 届かじや 梅の香乗せた 新春の風 』

 

                     

      スーザンの向こうに俵屋宗達の『風神』があり、私は和洋がとりなす光の『美』を感じていた・・・

 

           

        京都の郊外、大原へ行った時、スーザンは『開け護摩・・・』と言ったのか?         壬生寺で初めてみた壬生狂言 『大原女』

 

                     

                古着屋で買ってきた着物にご満悦なスーザン        私は初めて観る『薪能』に『幽玄』という言葉の重みを知らされた・・・ 

 

       

          青春の光と影・・・というが、写真もまた光と影なのだ

 

       

        1981年、ギャラリー銀座Niko Salonで『Susan in Japan』写真展をした。

 

       



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