拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 ドラキュラの孤独~「ボクのエリ」を見て

2012年01月25日 | 映華(えいが)
  日本に帰国した友人に頼んで 買ってもらった iTunes Card ・・・これで 字幕付き洋画が見られるとニンマリしながら 最初に選んだ
  映画が 「ボクのエリ・・・200歳の少女」と云うタイトルに惹かれて コメントを読むとなかなかいい批評ばっかりで レンタル決定。

  なんの予備知識もなしに 見始めたが 出だしから画面が 暗い。 ニコルに一緒に見ないかと 誘ったが その画面の暗い雰囲気と 
  ボクが一言 「この少女がドラキュラで・・・」と云ったか云わないかのところで 自分の部屋に引き返していった。
  ・・・少しずつ物語が進行するにつけ 確かに 彼女向けの映画ではないかなぁ・・・と思い始めた。

  北欧はスエーデンでの撮影で 白夜的に暗く 重い雰囲気は 主役の12歳の少年が クラスメイトにいじめられる、というのが一つの
  主題になっているから。 それと12歳のドラキュラの少女エリとの出会いも 日が沈んでからの出来事であるからだろう。

  だいぶ以前に トム・クルーズと ブラッド・ピットが 演じたドラキュラ物語で ドラキュラの苦悩というものを味わってから
  ドラキュラという存在を少し理解していたが、 今回もまたやはりドラキュラは苦悩していた。

  しかし、何よりこの映画の 主題は 子供の”いじめ” ではないだろうか。 普通いじめられている子供は 親にいじめられていることを
  ひた隠し 孤独に追い込まれる。 この映画の少年は ガールフレンドになったエリに やられたら、やり返せと 励まされる。
  ある日、少年は相手を棒で殴って 抵抗した。 しかし、今度はその悪ガキの兄貴が登場して 殺されるぐらいのリンチを受ける。
  その絶対絶命のとき・・・・・。 というようなストーリーなのだが 
  この少年には ドラキュラという強い味方がいたからいいものの 現実には いじめられている子供には 助けはまずない・・・と思うと
  この映画を見終えて 子供の世界の残酷さに 暗~い気持ちになってしまった。

  残念ながらどこに行っても イジメはある。 対抗できる場合もあるし、 逃げたほうがいい場合もある。 何れにしても対抗できるだけの
  智慧と心の強さを 大人は、親は 子供の成長と共に養ってもらいたい。

  ただ、今の日本では とてつもない イジメが まかり通っているが。    
                                       


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