拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 ベルガモ・ルネッサンス

2017年07月30日 | 
  7月26、27日と相方のバカンスに合わせて、小旅行パート1・ベルガモ(伊)へ1泊2日の旅に出かけてきた。
  去年10月、ニコルが一人で行き、『たった一泊で味合える異空間』と薦めるので、ローザンヌから電車で約3時間
  ミラノで乗り換えて1時間でベルガモ駅。バスで丘の上にある旧市街のど真ん中にあるホテル『太陽』に着いた。

   

  旧市街内は全て石畳で、直径5〜6cmの丸石を並べただけの道路と長方形に切った石をぎっしり埋め込んだ道路と主に2種類
  あって、そこを許可されている普通車や軽トラックが時折通るが、凸凹の石の上を通るタイヤが低音の効いた怖ろしい音を
  たてて通っていくのが印象に残ったが、その点を除けば、ボクは去年バカンスで行ったボルドー(仏)を何故か思い浮かべた。

  フランスのボルドーとイタリアのベルガモ?共通点といえば古い建物の間を観光客が歩いている・・・くらいなものと
  最初は思ったが、ある程度観光してから分かったことは、ベルガモは内陸部の丘の上にある城壁旧市街だが、15世紀初めに
  地中海貿易で富をなしたベネツィア共和国の支配下に入ったということで、ボルドーとの共通点はどちらも海洋貿易で
  築いた潤沢な富を惜しげなく街づくりに注がれた・・・ということだろう。
  特に壮大な城壁は、ちょうど20日前に『ユネスコ世界文化遺産』に登録されたばかりである・・・と地元の人が言っていた。

  ホテルからほんの数歩の教会に、入って・・・息をのむ感。 
  十字架のキリスト像の雰囲気が何か違う、のだ。像そのもの、配置の仕方、光線とか・・・
  ヴェネツィア共和国をググると、『もっとも高貴な共和国』と呼ばれていた、とのことだがそれが、この小さな街
  ベルガモの教会や博物・美術館をめぐると徐々に思い知らされることとなった。

  教会は直径200mの円周内に5,6軒建っているのではないか?と思えるほど教会ばかりが隣接して 
  しかも、それぞれが実に『高貴』なのだ。
            
           ニコルの場違いな『赤い靴』ですら教会の白黒の床にマッチしているような・・・

        
         教会内の修復中の16世紀の巨大カンバス・・・絵の中に飛び込んで行きそうな、超贅沢な鑑賞

              
                薄暗くなってから旧市街の下方へ散歩した時、見せてくれた夕焼け

        
        ホテルのレストランで夕食、給仕は全員男性で皆イキイキ・キビキビ、イタリアは男世界なのだろうか
               その中の給仕長らしき、男性がボクのヒラメの骨を除いてくれている図


     

   『  幻想的な中世の町
    中世の姿が目に浮かぶような、とても幻想的な雰囲気を持つベルガモの美しさは
    多くの芸術家に大きなインスピレーションを与えてきました。 』 

   ・・・・ネット・ガイドを見ると、こんな一文があったが、まさに ベルガモは・・・の翌日の朝を迎えて

  ホテル隣の図書館へ、、、ニコルによると観光客もほとんどこない穴場だそ〜で、細い階段を登って3階へ。

        

        
              我が故郷、北海道のない日本が描かれている地球儀!!!
                   
                   天球儀には、ボクの星座 牡牛座が描かれているではないか!!!


  そこに、なんと17世紀に作られたという天球儀と地球儀が展示されていた。
  作者はヴェネツィア生まれの(1650〜1718年)ヴィンチェンツォ・マリア・コロネッリで天球儀、地球儀の円周は3m33cmという。

  天球儀、地球儀といえば7年ぐらい前、今は亡きパリの友人、マリ・アニエスがフランス国立図書館にニコルを案内して見せてくれ
  ニコルが感動してボクにその写真を見せてくてたのが、これより一回り大きい天球儀、地球儀で、直径4m、2トンの重さで、ルイ14世の
  依頼で作ったのがこのコロネッリ氏であった。

  
  
  とにかく、これ一つ作るのにかかる費用はいくばかりだろうか???と、知的な感動と下世話な感想を抱いたのである。

  
       兎に角、ひたすらアチラコチラにある教会を訪ね、石畳道をあるいていると
       こんな?これは何て言うの?ちょうど拳が入りそうな口を開けている男性を像に、手を入れるのか…と思ったら
       怖くなっていれなかった相方の図   


            
            相方お薦めの美術館で、小さなベルガモ街が 凄い街であるとあらためて思った瞬間。


     

        

   


    
       
        ドビュッシーは『月の光』をベルガモで作曲したそうだが、どのようなお月さまだったのだろうか。

               
           
               空間的には500km、時間的には600年過去への一泊二日の旅人


     

   


 
  
        

  


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