拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 還暦ギャラリー『森』〜 花『猫』風月

2023年09月27日 | 必撮無眼流

  花『猫』風月・・・というキーワードでこれまで何回かブログを書いた気がして検索してみると 2011年6月25日のブログ記事〜ボクは撮心家ー必撮無眼流

  こんな記事に行き当たり、『必撮無眼流』のカテゴリー誕生の経緯が書いてあった。自分でもすっかり忘れていたが、『撮道』とか『撮心家』など

  この当時から実に適当な『自分なり造語』をせっせと造っていたことが笑える。

 

  今日紹介したい写真は2006年に『デジタル写真』に移行した最初の結果報告のような作品『花"猫"風月』・・・と言える。

 

  今思うと何のことは無いようにみえるが、当時の写真家どもにとって、これはまさに『革命』的出来事であった。

  ことに、35歳頃から50歳ぐらいまで写真活動を中断していた私にとって、写真のデジタル化は、竜宮城から戻った"浦島太郎現象"を引き起こしていたのである。

  『デジタル化』は、=『Do it yourself』を意味したが、そのデジタルの波を利用して写真家・渡部さとるさんのブログ『写真生活』を教科書にして

  彼が悪戦苦闘しながら『銀塩写真』から『デジタル写真』へ移行した足跡に、私はスイスにいながら大いに学ぶことができた。

          

            2006年頃の私の写真デジタル化は ① 私に『色』に目覚めさせた事

           (肖像権の問題が起こり始めた頃で)  ② 人間以外のテーマ『花鳥風月』に開眼した事・・・があった。

 

          

           2006年に、キャノンの一眼デジカメを買って最初に撮った風景・・・私はこの『色の世界』にビックリしたのだ。

           そして、2011年にスマートフォンを買い、ツイッターを『俳句』で始めるという、私の『和風化』が始まった。

          

          デジタル・カメラは装置として複雑で画角もこれまでのより横長のような・・・と思考錯誤しているときに

          この猫に出会い、『嗚呼・・・!』と閃き、猫撮でデジカメに慣れる練習をしよう・・・これが動機であった。

          

          私は猫と相性が良いらしく、猫は私に様々な『猫態』をさらけ出してくれた。

          これは『胡蝶の夢』・・・というタイトルの写真で、知らずの内に『東洋思想』方面に向かう・・・

           

           猫は気の変わりやすい動物であるが、好奇心も旺盛のようで、窓辺にいた猫を撮っていると

           ここまで降りてきて『撮りなさい』・・・と言わんばかりにポーズしてくれた図

           

           2年間ぐらい一定期間『猫撮』に集中したが、中でも最もスイス的『猫風景』は田舎のシャレーという

           スイス伝統木造家屋にいる猫ちゃんを撮ったこの写真。

           

           真っ黒子猫が階段を降りてきて私に近づいてくる様・・・書道で一筆したような『活き猫』を掛け軸風に。

           

           ローザンヌ近辺を『猫取材』したが、当然ながら『レマン湖』をバックにした『湖猫』の立派なこと。

           

           これは私の中でも最も『美猫』写真・・・しかも『猫』の字を態している処が(自己)自慢の作品。

           

           何匹か『猫』を撮影して気付いたが、物凄く接近して撮っているのにカメラを完全に無視する能力・・・には

           恐れ入った、実に『千両役者』ともいえるカメラ視線を絶対に向けないテレビ・映画向き『猫態』

          

          このなんと可愛らしい・・・『猫態』は、一瞬の出来事であった。

           まさに『花”猫”風月』の詩的なことを猫は意識しているのだろうか・・・?

          

          『猫を求めて三千里』・・・ローザンヌ郊外、田舎丸出しの環境、豚と鶏と共に生活する猫環境は最高であろう。

          

          こうして、何匹の猫たちを追っかけたであろうか?

          それにしても、猫から学んだ事は少なくなかった。『天上天下唯"猫"独尊』の生き方には、人は誰もが憧れる・・・のだ。