拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 智性の時代〜2021

2021年06月15日 | 観自在

  コロナ禍が来るまでは、知性の頂点としてのシンギュラリティーを迎えるのは2045年になるだろうと予測されていた。

  しかし、誰も予測をすることが出来なかった『新型コロナウイルス感染パンデミック』が起こり、世は『AI』とか『シィンギュラリテー』どころでは

  なくなり、良い指導者に恵まれた国ではコロナ禍による被害をある程度までに抑え、コロナ禍以前に戻ろうとしているが、日本のように

  愚かな指導者が国をリードしていると、経済はドン底に向かい、倒産、失業、自殺などが増大する一方となっている。

  

  私は今回のコロナ禍による『世界的マスクの義務化』状態を・・・全く別な視点から捉えて、これまでのブログにその主旨を書いてきた。

  つまり、マスクによって『口を閉じる』という行為が・・・東洋思想の『一黙』の象徴であると捉えた時、人間の『知性』が『慈悲心』を根源とする

  『智性』へと昇華する人間性の開花であることを『禅』から学び、それが我々が日常使用する『漢字』に表現されている事に気付かされるのだ。

  例えば、『曰』は『口』を一黙に閉じた象形であると観ると、『曰く』は、一黙による深い瞑想から湧き上がってくる『知性』ではなく

  『智性』から発せられる言葉で、『自他不二』の正体である『慈悲心』から発せられる『智性』の現れで、人を真に導く言葉となる。

 

  単なる『知性』は病垂れの付く『痴性』といつ何時、変化するかわからない気まぐれなモノで、人をして崩壊の道へ向かわせるだろう。

  人間の想像を遥かに超える『AI』の存在も、人間の『智性』なしにはコントロールは不可能である。

               

  そういった意味でも、『知性』から『智性』への昇華は、これからの自然を含めた人間の未来を考える時、必要な視点となる。