goo blog サービス終了のお知らせ 

上海老婆のひとりごと

趣味の旅行・日常生活で感じたあれこれ
「老婆」は中国語で「女房」「かみさん」の意味。

アンコール遺跡の旅4 シェムリアップ3日目

2014-01-31 | 旅行

1月19日(日)晴れ
今日はアンコールワットのサンライズを鑑賞するため5時に出発だ。静けさと月光が冴え渡る。

トゥクトゥクが大きな通りに出て、他のトゥクトゥクと群れを成す。
今日は半袖の上にヒートテックとウインドーブレーカーを着ていても寒い。
隣に座っているYちゃんの顔も寒さでひきつっている。
鳥肌を立てながら、明日からウルトラライトダウンハーフコートも着ようと心に決めた。
アンコールワットの前ではすでにたくさんのトゥクトゥクと観光客で溢れていた。
入場パスのチェックを受け、小型懐中電灯で前方を照らしながら長い参道を大勢の観光客と共にぞろぞろと歩く。

撮影スポットは左側の池の前。
ベストスポットには何層もの人垣が既に出来ている。

諦めて、池の左側面に居場所をキープした。
早朝とは思えない賑やかさを見せていたが、太陽の気配を感じると、ため息とフラッシュとシャッター音に包まれた。
アンコールワットのサンライズシーンが自分の眼の前で展開している。刻々と表情を変えて。なんと表現したら良いのか、言葉がない。
   
アンコールワットは12世紀前半にスーリヤバルマン2世によって建設されたヒンドゥー教寺院。
池にはスイレン
  
アンコールワットと私(Yちゃん撮影)

サンライズ鑑賞後は寺院の建物の一番外側にある第一回廊(東西200m、南北180m)からスタートして、第二回廊(東西115m、南北100m)、第三回廊(一辺60m)を順に拝観する。
    
水の神ナーガ ヘビの頭が奇数個あり、遺跡の屋根瓦や欄干でよく見られます
 

壁には戦に出陣する様子、勝利を収める様子・平和に満たされる様子、猿が敵に噛みつく様子、猿の集団・一般ピープルの生活などが細かい彫刻で表現され、見る者を引き付ける。
        
美しいデバダー(女官や踊り子の像)たち  (珍しく)歯を見せて笑うデバダーも。
     
アート関係の仕事をしているYちゃんと味わいながら鑑賞する。
第二回廊には彫刻がほとんどない。
急な階段で第三回廊へ登る。元々の石段の上に、手すりの付いた木製の階段が設置されている。

使用不可の階段。一段一段の幅が狭くて高さがある

高所恐怖症や体力のない人には辛いものがある。階段を上らずに下からただ見上げるだけの人も。
昼食のカレー 蘭の花
 
お昼過ぎからタプロームへ。

     
ここはジャヤバルマン7世が母の菩提寺として12世紀後半に建設した仏教寺院だ。ガジュマルの根がタコの足のようにべろ~んと建物を這う。
鳥の糞に混ざっていた種が屋根の上に落ちて今日に至っている。たくましい生命力を感じる。

スラ・スランへ移動し、チラッと観光。
 
東西700m、南北350mもある「王の沐浴の池」で、これも12世紀後半にジャヤバルマン2世によって建設された。

バンテアイクデイへ。
     
こちらもジャヤバルマン7世が12世紀後半に建設した仏教寺院である。上智大学調査チームが寺院修復を行い、200体以上の石仏を発見した。

踊り子のテラス
     
太陽が西に傾いてきた。今日の観光はここで終了だ。トゥクトゥク運転手にオールドマーケットへ行くように告げる。
果物が買いたくて市場を彷徨う。
精肉店・蟻んこ・ミルクフルーツ(マンゴスチンに似ているが、味や食感は柿みたいでした)・大きなシジミ・グリーンペッパー・野菜・魚介類などなど
                        
夕食の生春巻、カレー、グリーンマンゴーサラダ
  
グリーンマンゴーサラダは微かにマンゴの香りがして、食感はサクサク。爽やかなレモングラスの甘酸っぱいドレッシングがとても合います。

旅の小遣い帳
昼食 カレー4ドル+ヤシの実1ドル=5ドル
ミルクフルーツ2個 2000リエル/2=1000リエル
ドラゴンフルーツ2個 1ドル+2000リエル/2=0.5ドル+1000リエル
夕食 生春巻1.5ドル・カレー3ドル・グリーンマンゴーサラダ2ドル/2=3.25ドル
翌朝用パン 2500リエル×2=5000リエル=1ドル+1000リエル

合計19.75ドル+3000リエル

一般的にアメリカドルが流通している。
1ドル未満の金額は1ドル4000リエルで計算して、支払ったりおつりをもらったりする。
現地通貨リエルはやたらとゼロが多くて、最初はなかなか慣れなかった。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコール遺跡の旅3 シェムリアップ2日目

2014-01-30 | 旅行

1月18日(土)晴れ
小鳥たちの元気なさえずりが心地良い。
身支度を整えて1階で朝食をとる。

今日は市内から15km離れたはロリュオス遺跡群(ロレイ・プリアコー・バコンはいずれも8世紀に建立されたヒンドゥー教寺院)を廻る予定だ。
アンコールワットやアンコールトムよりも古く、Yちゃんとは古い遺跡から見て行こうと話していた。
エントランスを出ると、昨日のトゥクトゥク運転手が人懐っこい笑顔で待っていた。
朝8時過ぎに出発し、まずはパスの販売所へ向かった。
料金は1日券20ドル・3日券40ドル・7日券60ドルの3種類。
3日券は1週間、7日券は1か月有効である。
これで有名どころのアンコール遺跡が5:30~17:30まで入場出来る(ベンメリア・コーケー遺跡群・バンテアイチュマール・プレアヴィヒア・大プリアカン・サンボープレイクックはパスのチェックがなく、別途入場料が必要)
他人が不正使用しないように、写真撮影して転写したパスが発行される。
3日券か7日券か悩む。5日券があれば良いのに。
私達の滞在期間は5日間+6日目16:00までで、トンレサップ湖とベンメリア遺跡の日はパスが必要ないので、運転手は3日券で十分だと言う。
結局3日券を購入した。
私達を乗せたトゥクトゥクはラッシュアワーのバイク・自転車・車の流れに乗る。
集うカンボジアンたち

信号機を滅多に見かけないが、カンボジアンたちは調和の取れたスピードで、クラクションは必要最低限で控えめに、前方の車をあおることなく友好的な交通ルールがあるように感じた。どっかの国とは大違いだ。
市内を出てから砂埃が舞う道をひたすら走る。稲刈り後の田んぼや森が左右に広がる。
半袖・ウインドーブレーカー・アウトドアパンツ姿で出発したが、風をモロに受けて寒さに震える。明日から運転手みたいにバッチリ着込もう。

程なくしてロレイへ到着。アンコールに来て初めて見る遺跡にコーフンする。
          
ノニの木 茶色の蟻が実に群がっています。落っこちていた実を拾って嗅いだらチーズ臭が。
 
新しい仏教寺と安置されているポルポト政権の被害者たち。当時の悲惨さを無言で訴えています。
  
牛皮で作るカンボジア影絵 
  
Yちゃんと付近の田園地帯をぶらぶら散歩して見かけた素敵な笑顔のカンボジアンたち。瞳の輝きが眩しい。眼が合うと欧米人のように微笑み返してくれる。現地の猫ひろしさんも! 
             
雑草のごとくあちこちに生えているおじぎ草
 
高床式住居
   

レストランで昼食。魚のフライ(セットメニューと勘違いして2皿頼んでしまいました)
  
元気いっぱいの蘭の花
  

プリアコーへ移動。
       
ヒンドゥー教寺院で見かける、この牡牛像は「ナンディ」と言う。

バコンへ移動。3つの中で規模が一番大きい。ちょっと険しい階段で祠堂に上ると眺望が楽しめる。コンクリートのない時代に大きな石を高く積み上げてるなんて・・・古代人って凄すぎる。
      
市内への帰途、結婚式を見かける。(旅に出ると日付や曜日感覚がなくなるが)今日が土曜日だと知る。
 
プノンバケンの丘へ登る。日本や中国とは違うセミの鳴き声がサイレンのように耳をつんざく。
  
アンコールワットがうっすら見える。

日が暮れると、あっという間に暗い。

オールドマーケットで、翌朝5時出発の約束をして運転手とバイバイする。
バナナの花とパイナップル
 
またまた結婚式会場にバッタリ。年配者に傘をさしているのが新郎新婦。
 
屋台で見かけたクモとヘビ。さすがに食べる勇気がない。
 
夕飯はヤシの実(液体と果肉だけでもお腹が結構膨れます)、バナナの花のサラダ(市場で見かけたアレです)、パイナップルチャーハン、魚のグリーンペッパー炒め(新鮮な胡椒が爽やか)。
    
オールドマーケットの近くにあるナイトマーケットをぶらぶら。
 
ライトアップしたシェムリアップ川。

旅先ではあれもこれも食べたくなるが、もうお腹がきついので、早々に帰途へ就いた。

旅の小遣い帳
朝食3.5ドル
昼食5ドル
夕食3.75ドル(魚のグリーンペッパー炒め3ドル・バナナの花のサラダ2ドル・バナナチャーハン2.5ドル)
ヤシの実1ドル
翌朝用パン2個1ドル
アンコール遺跡パス3日券 40ドル
トゥクトゥク20ドル/2=10ドル
パイナップル1個1800リエル/2=900リエル
地雷被害者の音楽隊への施し 1000リエル

合計64.25ドル+1900リエル

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコール遺跡の旅2 広州→シェムリアップ1日目

2014-01-27 | 旅行
1月17日(金)晴れ
私達を乗せた飛行機がお昼前にアンコール遺跡のあるシェムリアップ空港に着いた。
時差は中国より1時間、日本より2時間遅い。
到着ビザを取得するために空港内で用紙に記入し、用意した証明写真と一緒に提出する。程なくしてビザが発行され、20ドルを支払う。

(外国ビザ取得に敏感な中国人である)Yちゃんは上海で既に電子ビザを取得している。
Yちゃん曰く「電子ビザの方が料金が高くて、取得まで数日掛かったのよ」。
無事にカンボジアに入国して、空港の建物を出る。
他の旅行者たちは出迎えに来たホテルのバンや、予約したホテルやゲストハウスを運転手に告げてトゥクトゥクに乗り込んでいる。旅行者がどんどんいなくなってきた。
宿が決まっていない私たちに焦りが見え始める。
空港からまずトゥクトゥク(三輪タクシー)で市内に行って宿を探さなくては。
カンボジアンとブロークン英語でやりとりする。
客引きが私達に声を掛けてきた。彼は客にトゥクトゥクを紹介する仕事をしているらしい。
まず紹介されたトゥクトゥク運転手の面相が、Yちゃん曰く「危ないニオイがする」ので不採用に。
次に紹介された運転手がYちゃんのお眼鏡にかない、私たちは乗り込む。
夏のような太陽の下をトゥクトゥクは風を切って走る。あぁ~気持ち良いぃ~。

運転手に10ドル前後のところに泊まりたいことを告げる。まず1軒目は空室なし、2軒目も。
15ドル前後に引き上げたら、3軒目で部屋が見つかった。
感じの良いゲストハウスで、(土産店や自由市場やレストランがある)オールドマーケットに徒歩15分位の好ローケーション。
ツイン1部屋18ドルが6連泊するからと値段交渉して16ドルになった。1人1泊8ドル。
活き活きとした緑に包まれた庭園、清潔な室内、フレンドリーな微笑をたたえるスタッフ、小さいながらもプール付き。水着も持って来るべきだった。
       
「旅の予定は?日数は?」運転手が尋ねる。
「遺跡群を6日間で廻りたい」最低限廻りたい遺跡や観光地を告げると、「130ドルでどうか」と言われた。
数年前に行った友人曰く、「1日チャーターで15ドル+1ドルチップ」だが、ベンメリアというちょっと遠い遺跡にも行きたいので、1日20ドル(チップ込)で6日間お願いすることにした。
現地の宿と足が決まった途端にお腹が空いてきた。
早速半袖短パンに着替えて歩いてオールドマーケットに向かう。
街を縦断するシェムリアップ川が緩やかに流れる。
オールドマーケット
  
地元の人々の台所であり
              
クメール料理によく使われる魚の発酵調味料 プラホック
    

観光客相手の土産屋も軒を連ねる
   
中尾彬のねじねじ、ではなくて「ハンモック」 広げると結構大きくなる


オールドマーケット付近
     
歩き疲れて小奇麗なレストランのクメール料理に舌鼓を打つ。
  

フィッシュマッサージ ドリンク付きで3ドル どんなものかと手を入れてみたら魚が元気良くつついてきた。


日が暮れ始めた頃のシェムリアップ川
 

旅の小遣い帳
カンボジアアライバルビザ20ドル
シャムリアップ空港→ゲストハウス トゥクトゥク3ドル/2=1.5ドル
ジャックフルーツ1ドル(500g)/2=0.5ドル

ヤシの実1ドル
夕食23.5ドル/2=11.75ドル
ゲストハウス16ドル×6日/2=48ドル
合計82.75ドル

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコール遺跡の旅1 上海→広州

2014-01-25 | 旅行
広州岗顶にある閉店間際の数码(デジタル)広場
1月16日(木)晴れ
Yちゃんとカンボジアのアンコール遺跡へ。彼女とはこれまで中国内の旅を楽しんできたけれど、今回は初海外。
(旅コストを抑えるために)広州トランジットの往復チケットを購入しただけの、ぶっつけ本番の旅である。

バックパックとウエストポーチにパスポート、マスク、半袖2枚、下着2枚、靴下3枚、(就寝用)シルクランニング・スキニー、洗濯ロープ・ばさみ・粉洗剤、ミニ懐中電灯、かゆみ止め・蚊よけスプレー、茶っぱ・インスタントコーヒー、ロックロック水筒、チリ紙、ハンカチ、手ぬぐい2枚、常備薬、歯ブラシ・歯磨き粉・綿棒・くし・シャンプー・リンス・ボディーソープ・ナイロンタオル、サブリュック、帽子、携帯電話、デジカメ、(カンボジアの到着ビザ申請用)証明写真1枚、ボールペン、手帳、自家製旅しおり、ビニール袋(大小)数枚、サンダル、折り畳みウインドーブレーカー、傘、日焼け止め・化粧水・クリーム、(ファースナーで長さが調節できる)アウトドアパンツ、クレジットカード、現金(人民元・526アメリカドル・現地通貨7000リエル)などを詰めて4.9kgになった。

アメリカドルの内訳は100ドル1枚、20ドル1枚、10ドル19枚、5ドル8枚、1ドル76枚。
7000リエルは、夫が10年くらい前にカンボジアへ行った際に使いきれなかったのだ。ちなみに4000リエル=1アメリカドルである。

ウルトラライトダウンハーフコート、(この間カシミア市場でサイズダウンしてもらった)カシミアセーター、ジーンズ、ヒートテック上、ババシャツ上、スキー用タイツ、靴下、メッシュ運動靴のいでたちでさぁ出発。

虹橋空港の搭乗手続きの列に並んで私と和やかに談笑していたYちゃんの顔が突然サーッと青ざめた。
「デジカメを家に忘れた・・・」彼女のカメラは一眼レフで大きくて存在感がある。
「えぇ!?バックパックの中をよく探してみたら??」
Yちゃんはバックパックの中を必死でかき回すが、やっぱりない・・・
自宅に戻って取りに行きたいところだが、時間的に不可能だ。私達の上だけに暗雲が立ち込める。
広州へは2:15到着予定で、新しいデジカメを買う時間はある。(ちなみに上海→広州の飛行時間は2時間30分で上海→成田と同じ)
Yちゃんと私はどうにか気分を切り替えて搭乗した。
広州白雲空港に到着するやいなや、今晩泊まるホテルを電話で探す。現地の人民にデジカメが買える場所を尋ねる。
宿は空港から地下鉄で1駅目にある(中国で全国展開する)エコノミーホテルに決まった。バックパックをホテルの部屋に置いてちょっと一休み。
デジカメを買うために、ホテルから地下鉄で13駅目にある「岗顶」に向かう。
「数码(デジタル)広場」の建物内にはデジカメや携帯を扱う個人商店がびっしりと入っている。
買うメーカーと機種はほぼ決まっている。私の持っているデジカメの最新版だ。
何店舗か廻り、お店を決めて粘り強い価格交渉が繰り広げられる。他のお店がどんどん店じまいしてもお構いなしに粘って1割引きになった。
Yちゃんは新しいデジカメを手に笑顔が戻り、私もホッとした。
ちょっと遅めの夕飯は、ホテル近くの「すき家」でわらび牛丼を頬張った。

旅の小遣い帳
上海虹橋⇔広州⇔シャムリアップ航空券(中国南方航空)3290元
広州の地下鉄 3+7×2=17元
莫泰ホテル 196/2=98元(莫泰と如家ホテルは経営母体が同じ。如家カードを持ち忘れていても申請時に登録した携帯番号を告げれば、会員割引が受けられます)
夕飯 18元
翌朝用のパン 9.5元
合計3432.5元
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江西省廬山へ行ってきた3

2013-08-25 | 旅行

8月21日(水)晴れ

久し振りの山登りで太ももとふくらはぎに痛みが走る。

天津ギャルは昨晩(私たちの就寝後の)10:50に部屋へ戻って、今朝早くに出掛けて行った。

昨日は三畳泉にたどり着けたのかどうか、話を聞くことが出来なかった。

彼女は今日も歩き倒れるに違いない。

部屋の(ペンキ塗りっぱなしの)壁には宿泊客の落書きがあちこちにある。ある旅行者の旅程。

1日目:ユース→含鄱口→五老峰→三畳泉→ユース 歩行12時間

2日目:ユース→花径→天橋→・・・・龍首崖→黄龍潭→ユース 歩行8時間

3日目:観雲亭

私達はチェックアウトを済ませ、全ての荷物を担いでユースを後にした。

朝食は「酸辣粉」重慶でハマった味だ。つゆは酸っぱ辛い。「粉」はでんぷんの粉を意味し、透明の太麺はのど越しが良い。


廬山の爽やかな気候のお蔭で、エヘン虫に悩まされていた喉がすっかり良くなり、以前のように辛い物も平気で食べられるようになった。

まずは、循環バスに乗って「仙人洞」バス停で降りる。花径までの約1.5kmの山道を歩く。
         

「栗子粉」三畳泉でも気になっていたスイーツである。(多分)栗のでんぷんをゼリー状にしたもので、その物自体に味はなく砂糖を掛けて食べる。(葛餅みたいに)黒蜜やきなこも合いそう。


「天橋」平べったい一枚岩が横にせり出している。高さは低い。


循環バスに乗って「香山路口」バス停で降り、別荘地帯を散策する。
        

ノーベル文学賞を1938年に受賞したアメリカ女流作家パール・バック(中国名:賽珍珠)の父親が牧会をしたことがある教会。彼女は生後3か月から中国生活(江蘇省鎮江)をしていたバイリンガルである。
 

循環バスに乗り「含鄱口」バス停で降りると、現地の年配女性が私たちの歩調に合わせて解説をし始めたがどうやら有料らしく、聴いても右から左に抜けてしまうので断った。

中国ではなんでも金になる。

「含鄱口」の入り口に着く前に、道は二股に分かれて、私たちは「植物園」へ向かった。

植物園の中は廬山の風景と殆ど同じで、今は花の時期ではないので入園者は極めて少ない。


植物園を出ると、ちょうど含鄱口へ続く山道があり歩を進める。
  

循環バスで「博物館」に向かうも、運転手から閉館中だと言われて牯岭街に変更した。

(入場料が掛かるので)車窓から撮った「廬山会議旧跡」。1958年夏に共産党の会議が行われた場所。


牯岭街に戻って昼食のスープとチャーハンをガッツリ頂く
 

廬山山中に立つ家々。建物の造りは似ているので統一感がある。


九江行きの長距離バスに乗る。発車時間が過ぎても席がまだ全部は埋まらないので出発しない。
 

終点の九江は廬山の麓の街で気温が高い。到着するや否やエヘン虫が復活して、私は廬山にトンボ返りしたくなる。

上海に戻る夜行寝台車の発車時間までたっぷり時間がある。

タクシーの運転手にお店のいっぱいある賑やかな通りに行くよう告げる。

人工湖(甘棠湖)を通り過ぎて着いた先は、携帯電話のショップが軒を連ねる通りだった。


列車内で食べるみかんとカップラーメンを調達し、マックのセットで腹ごしらえをする。

タクシーに乗って火車駅に行くよう告げると、運転手は「10元でいいか?」と聞く。

「この言い方はぼったくりタクシーに違いない。」私とKateはすばやく(発車前の)タクシーから降りる。運転手はカンカンである。

別のタクシーを捕まえて火車駅に向かう。料金は10元+燃料費1元で11元になった。

「あのタクシーはぼったくりじゃなかったんだ・・・悪いことをしたなぁ。」と反省した。

河南省信陽発の急行列車がほぼ定刻通りに九江駅を出発した。


2等寝台席(硬臥)はこんな感じ


上海へ出稼ぎに行くと言うガッツ石松似の男性が、半額の10元になった(車内販売の)お弁当を美味しそうに食べている。

パックされた果物も安売りが始まった。

9:50に照明が一斉に消された。

煎餅蒲団の上で横になるものの、眼が覚めは寝て、目が覚めは寝ての繰り返し。

列車は途中何回も何十分間も停車したが、22日(木)お昼時に上海南駅へほぼ定刻に到着した。

無事に安全に楽しい旅行が全う出来て感謝感謝。

<お小遣い帳>
酸辣粉10元
栗子粉5元/2=2.5元
スープ6元
チャーハン6元
廬山→九江長距離バス 15元
九江長距離バスステーション→煙水亭 タクシー12元/2=6元
カップラーメン4個 9.9元+みかん2.3元=12.2元 6.1元/人
マック飲み物 15.5元/2=7.75元
マックハンバーグセット25元
煙水亭→九江火車駅 11元/2=5.5元
九江→上海南駅 急行火車切符 2等寝台席下段230元+代理店発行手数料5元=235元(8月16日購入)

合計324.85元

総合計1250.35元(1元16円計算で約20000円)
エンゲル係数 14.4%

<後日付記>
ユース女将の推奨コースは下記の通り
1日目:牯岭街(バス乗車)→花径(下車)→如琴湖→天橋→錦秀谷→仙人洞(乗車)→大天池(下車)→龍首崖→懸索橋→ロープウエー→電站大坝(乗車)→芦林大橋→回龍路→三宝樹→黄龍潭→烏龍潭→電站大坝(乗車)→小天池(下車)→望江亭→諾那塔

2日目は恐らく体力を消耗する三畳泉や五老峰などの自然風景観光コースが推奨されたと思う。

私とKateは雨が降らないうちに廻れるだけ廻ろうと、循環バスで多くの人民が降りるところを真似して降りて、場当たり的に観光した。

廬山と言えば「廬山恋」という映画が有名である。文化大革命が終わって初めて上映されたラブストーリー。1980年に上映されるや人民をコーフンの渦に巻き込んで大ヒットした(老公談)

今回の旅行に先立ちネットで鑑賞(予習)した。
(あらすじは下記の通り。字幕が無いので、私の聞き間違いや勘違いがなきにしもあらず。あしからず)

アメリカ育ちの女性華僑が米中国交回復後に廬山を訪れる。
散策中に偶然知り合った男性人民とお互いに淡い恋心を抱いたまま別れる。
数年後に女性が廬山を再訪して男性と結婚の意思を確認するも、双方の父親の反対を受ける。
実は双方の父親はもともと友達であったが、女性の父親は国民党員、男性の父親は共産党員で絶交状態だったのだ。
でも最後は和解してめでたしめでたし。

女性と男性が服を着たまま湖で泳ぐシーンがある。私は出発前に水着を持っていこうかどうか悩んだが(荷物を少なくしたかったので)持って行かなかった。現場に着くと誰も泳いでいなかった・・・

廬山は最高気温が低くて爽やかで空気が美味しい。着いたとたんにエヘン虫がおさまって療養の旅にもなった。

廬山に行ったことがある婆婆(姑)は当時ケーブルカーがなくて自力で三畳泉を廻ったと、上海に戻ってから聞いてビックリした。婆婆もツワモノである。

名物料理に「石耳」「石魚」「石鶏」がある。
石耳と石魚は「江西省廬山へ行ってきた1」で紹介済みである。
石鶏は赤蛙で、レストランの水槽で生きているのを見たら可哀そうで(気持ち悪くて)オーダーするのをやめた。

「茶餅(chabing)」という小麦粉を焼いたお菓子も特産品で香ばしくて素朴な味である。
中国の「餅」は小麦粉を練って平べったくして焼いたものを指す。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする