
1月19日(日)晴れ
今日はアンコールワットのサンライズを鑑賞するため5時に出発だ。静けさと月光が冴え渡る。

トゥクトゥクが大きな通りに出て、他のトゥクトゥクと群れを成す。
今日は半袖の上にヒートテックとウインドーブレーカーを着ていても寒い。
隣に座っているYちゃんの顔も寒さでひきつっている。
鳥肌を立てながら、明日からウルトラライトダウンハーフコートも着ようと心に決めた。
アンコールワットの前ではすでにたくさんのトゥクトゥクと観光客で溢れていた。
入場パスのチェックを受け、小型懐中電灯で前方を照らしながら長い参道を大勢の観光客と共にぞろぞろと歩く。

撮影スポットは左側の池の前。
ベストスポットには何層もの人垣が既に出来ている。

諦めて、池の左側面に居場所をキープした。
早朝とは思えない賑やかさを見せていたが、太陽の気配を感じると、ため息とフラッシュとシャッター音に包まれた。
アンコールワットのサンライズシーンが自分の眼の前で展開している。刻々と表情を変えて。なんと表現したら良いのか、言葉がない。




アンコールワットは12世紀前半にスーリヤバルマン2世によって建設されたヒンドゥー教寺院。
池にはスイレン



アンコールワットと私(Yちゃん撮影)

サンライズ鑑賞後は寺院の建物の一番外側にある第一回廊(東西200m、南北180m)からスタートして、第二回廊(東西115m、南北100m)、第三回廊(一辺60m)を順に拝観する。





水の神ナーガ ヘビの頭が奇数個あり、遺跡の屋根瓦や欄干でよく見られます


壁には戦に出陣する様子、勝利を収める様子・平和に満たされる様子、猿が敵に噛みつく様子、猿の集団・一般ピープルの生活などが細かい彫刻で表現され、見る者を引き付ける。









美しいデバダー(女官や踊り子の像)たち (珍しく)歯を見せて笑うデバダーも。



アート関係の仕事をしているYちゃんと味わいながら鑑賞する。
第二回廊には彫刻がほとんどない。
急な階段で第三回廊へ登る。元々の石段の上に、手すりの付いた木製の階段が設置されている。

使用不可の階段。一段一段の幅が狭くて高さがある

高所恐怖症や体力のない人には辛いものがある。階段を上らずに下からただ見上げるだけの人も。
昼食のカレー 蘭の花


お昼過ぎからタプロームへ。







ここはジャヤバルマン7世が母の菩提寺として12世紀後半に建設した仏教寺院だ。ガジュマルの根がタコの足のようにべろ~んと建物を這う。
鳥の糞に混ざっていた種が屋根の上に落ちて今日に至っている。たくましい生命力を感じる。
スラ・スランへ移動し、チラッと観光。


東西700m、南北350mもある「王の沐浴の池」で、これも12世紀後半にジャヤバルマン2世によって建設された。
バンテアイクデイへ。






こちらもジャヤバルマン7世が12世紀後半に建設した仏教寺院である。上智大学調査チームが寺院修復を行い、200体以上の石仏を発見した。

踊り子のテラス






太陽が西に傾いてきた。今日の観光はここで終了だ。トゥクトゥク運転手にオールドマーケットへ行くように告げる。
果物が買いたくて市場を彷徨う。
精肉店・蟻んこ・ミルクフルーツ(マンゴスチンに似ているが、味や食感は柿みたいでした)・大きなシジミ・グリーンペッパー・野菜・魚介類などなど





















夕食の生春巻、カレー、グリーンマンゴーサラダ



グリーンマンゴーサラダは微かにマンゴの香りがして、食感はサクサク。爽やかなレモングラスの甘酸っぱいドレッシングがとても合います。
旅の小遣い帳
昼食 カレー4ドル+ヤシの実1ドル=5ドル
ミルクフルーツ2個 2000リエル/2=1000リエル
ドラゴンフルーツ2個 1ドル+2000リエル/2=0.5ドル+1000リエル
夕食 生春巻1.5ドル・カレー3ドル・グリーンマンゴーサラダ2ドル/2=3.25ドル
翌朝用パン 2500リエル×2=5000リエル=1ドル+1000リエル
合計19.75ドル+3000リエル
一般的にアメリカドルが流通している。
1ドル未満の金額は1ドル4000リエルで計算して、支払ったりおつりをもらったりする。
現地通貨リエルはやたらとゼロが多くて、最初はなかなか慣れなかった。