
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
2014年 元旦
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元旦の朝に(日本人らしく)お雑煮を食べよう(たい)、そう思って買ってきたもち米を大晦日から水に浸しておいた。
前に紹介した年糕の食感には粘りがないので、自分で餅を作ってみることにしたのだ。
本来蒸すべきだが、(横着して)圧力鍋で普通に炊いたものをすり鉢に移し、すりこ木でついてみた。
しばらくつくと、粘りが出てきてしんどくなってきた。

夫に手伝ってもらいたいが、寝ているところをわざわざ起こすのも気が引けたので一人でやるっきゃない。
こりゃ~明日は筋肉痛だわなぁ。
餅らしく滑らかになったところで、片栗粉をたっぷり手に付けて成形するも水分が多すぎてうまくいかない。
汁の中に入れちゃえば、カタチの悪さは誤魔化せるだろう(柚子の下がハンドメイド餅です)

そんな感じで、今年初めての食卓にお雑煮を出すことが出来たのだが・・・
夫は私の(苦心の)ハンドメイド餅を食べながら「上海にも日本と同じ餅があるよ」と一言。
老婆「えぇ~そうなんだ。でも、年糕なら食感が違うよね」(数日早く知っていれば、元旦からあんなに苦労することはなかったのに・・・)
老公「上海語でクェッって言うんだけど。おばあちゃんの家に遊びに行った時や子供の頃に親戚の家へ春節の挨拶に行った時に食べたんだ~」
夫の父方の高祖父は浙江省寧波出身の商売人で妻子を連れて上海にやってきたのだ。上海育ちの曾祖父から数えると夫は4代目の上海っ子になる。
婆婆(姑)のルーツは同じ浙江省でも平湖なので、「クエッ」を食べる習慣はない。
「クェッ」は寧波系人民が食べるものだと分かった。
夫が日本のお餅と同じだという「クェッ」を食べたい。私の頭の中は「クェッ」でいっぱいだ。
その願いが翌日アッサリと叶う。
用事があって四川北路へ向かう道中にある国営の食料品店にそれらしきものを発見した。
その店はいつもヨード無添加塩を買い求める店であるから、灯台下暗しである。
老婆「これはクェッ?粘りはある?」
店員「そうだよ。」
横の箱には年糕がある。
老婆「年糕とクェッはどう違うの?」
店員「年糕はうるち米で、クェッはもち米で出来ているんだよ」
鏡餅みたいに2個1セットになっている。4セットで10.7元なり。

用事が済んで、ぽかぽか陽気の中を漂いながら四川北路を北上した。
黄渡路×四川北路にある元「日本海軍特別陸戦隊司令部」を眺める。


案内板でこの建物の数奇な運命を窺い知る。

路面に面した部分には飲食店や食料品店が入っている。
黄渡路8号の「全国土特産」の看板を掲げた「淳欣食品(8:00~20:00)」に入ると、またまた「クェッ」を発見。

「糯米块」と書かれている。「クェッ」は「塊」と書くんだ。
この店にはいろんな農産物の乾物や豆類や各種粉や各地の調味料などが置いてある。主婦の血が騒ぎます。
そう長くはない黄渡路には租界時代の建物が残っている。




1つの敷地へ入り散歩する。
本物の老婆が玄関先に座って日向ぼっこしながら買ってきた野菜をきれいにしてる。
下町ののどかなシーンが展開している。
敷地内に革命烈士「李白」の旧居(黄渡路107弄15号)が一般公開されているから、住民はストレンジャーを訝ることはない。(李白と言えば唐時代の詩人を思い出しますが、もちろん同姓同名の別人です)


敷地を後にして、黄渡路を歩くと民家の窓には猫がニャァニャァ鳴いていた。

夜は「クェッ」でお雑煮を作った。味も食感も日本のお餅そのもので大満足。