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図書館で借りた本 たゆたえども沈まず 原田マハ

2021-10-03 18:48:00 | 図書館で借りた本 小説
この本は、職場の方に借りて
一度読んでいますが、
また図書館で借りて来ました。
この本で19世紀前後のパリに
タイムスリップ出来ます。





ゴッホと弟のテオと
その周りの人達の関わり
を主にしたストーリーですが、
創作で、全て真実ではありません。

実在した人もいれば、
そうでない人も
もちろん実際に起こった
事件もあれば、
作者の創作の事件もあります。

ゴッホが当時パリで活躍して
いた日本人画商とかかわり
それがきっかけでゴッホが
日本に興味を持ち、アルルに
行く事を決心した…

当時実際にパリを拠点と
した画商 林忠正が
出てきます。


実際ゴッホは浮世絵や
日本に大変興味がありました。
当時日本では浮世絵は
茶碗を包む紙という扱いだった
らしいです。
パリでは高値で取引するぐらい
人気でした。



印象派は当時は斬新すぎて
全く受け入れてもらえない時期
もありました。
ゴッホの作品は全く売れません
でした。
しかしゴッホは画家としては
恵まれた環境にいました。
弟テオは画商だし、叔父さん
は画家で技術を学び、
ピサロからも直接学んでいます。

絵が売れなくて生活に苦労
している画家に絵を描く場所と
道具を与えたタンギー爺さんは
素晴らしい目利きだったのだと
思いました。

↓タンギー爺さん




この本のストーリーで
出て来る

↓ジャガイモを食べる人々
ゴッホは売れる絵だと信じて
友人にリトグラフを送りますが
ダメ出しをくらいます。




サン=レミの療養所にいた時の絵
は身を削って書いたような
激しさと完成度の高さと
美しさで素晴らしい
ですが、複雑な心境になります。

麦畑



糸杉


療養院の庭