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図書館で借りた本 アン ブロンテ アグネスグレイ アンブロンテの世界 山口弘恵

2021-08-10 17:17:00 | 図書館で借りた本 小説
アン ブロンテのワイルドフェル
ホールの住人が面白かったので、
アグネス グレイも借りてきました。

エミリーの嵐が丘や、
シャーロットの
ジェイン エアとはちがい、
変な人も霊的現象も、
大事件も
無いアンの小説は、
日本ではあまり馴染みが
ないかも
しれません。

アンは姉妹の中で
一番現実的な
人で、小説もリアリティがあり
現代の小説や映画、
ドラマにも繋がる
部分もあり私は
アンが一番好きです。

アグネス グレイは彼女が
ガバネスと言ういわゆる住み込み
の女性家庭教師の仕事を
した体験を元に書いています。

はじめての職場、仕事に
多くの希望や期待を持って
働きに行くのは皆同じ
だと思います。
ただ素晴らしい職場は
この世には数少ないです。
だいたいこの期待や希望は、
ちょっとした出来事から
ぶち壊される事が多いです。

アグネス グレイの最初の
職場も子供達は完全に
家庭教師を自分達より
立場が低い事を理解していて、
先生を困らせます。
完全にナメています…
両親も子供達を全く理解
していない
し、甘やかしていて、
問題が起きると
アグネスのせいにします。

知的な家庭教師と言う立場でも、
その当時はあまり認められていな
かったようで、アンの教育方針と
子供の両親の考え方が違い
意見が合わず苦労しています。

そこを辞めて次の職場が
決まった時はアグネスは
大人になり、あまり新しい職場に
期待していません。
前職場より困った子はいませんが、
違う意味で面倒な子で
アグネスは結構振り回されて
しまいます。

ただの仕事が大変なのよ!
と言ういわゆる愚痴の
ストーリーでは無く、
上流社会の結婚観などの価値観、
同じ牧師の仕事をしていても
人によって違う価値観など、
その立場の人の心情を上手く
表現していて興味深く感じました。

アンブロンテの世界は、アンの人生、
アグネスグレイと
ワイルドフェルホールの住人
を解説した本でとても参考に
なりました。