なんか疲れた

Bullshit, crap, whatever you want to call it.

アンドレアス・ザパティナス

2006-01-19 | Car
以前スバルのスプレッドウインググリルは大失敗だと思うと書いたが、アルファロメオ147などを手がけたアンドレアス・ザパティナスという、自動車業界では有名なデザイナーの手によるものらしい。

スプレッドウインググリルは、航空機会社であった中島飛行機を前身に持つスバルのシンボル的なデザインとして、飛行機の羽をモチーフにして考えられたものだ。BMWの豚鼻やアルファの盾などと同様、デザインに一貫性を持たせることでブランドイメージを確立するために今後開発されるモデルにはスプレッドウインググリルを採用するそうだ。

私はこれが大失敗だと思う。R1やR2なら許せる。それなりにかわいいとも思った。でも、インプレッサには失望した。GC8からGDにフルモデルチェンジして丸目になったときも、インプは終わったと思ったが(実際に短命だった)、今回はさらにがっかりだ。時間がたてば慣れるのだろうか?それにしても、なぜこんなに頻繁に顔を変更するのか?

そもそもアルファ147もグリルが嫌いだ。アクが強すぎて万人向けではない。145のほうが好きだった。スバルでは、デザイン面であんな割り切ったことをすべきではないと思う。やるとしても、マニア性の強いスポーツクーペなどに限定すべきだろうが、スバルには無いのだから、やるべきでない。

三菱のランサーエボリューションは、大不評だったブーレイ顔(オリビエ・ブーレイによるデザイン)をやめて大正解だったと思う。インプとエボ9を比べると、デザイン的には躊躇することなくエボを選ぶ。その他の理由で、多分買わないけど。

スプレッドウイングは、2ボックスのかわいい系の車に限定すべきだ。あるいは、グリルを3分割するデザインは踏襲するにしても、セダンでは別物のデザインにすべきだ・・・と思っていたら、実はR2も既にさっさとスプレッドウインググリルをマイナーチェンジで廃止してしまった。この変わり身の早さというか、一貫性のなさというか、これはこれで問題だろう。やる気があるのか?

スバルは、水平対向エンジン、四輪駆動という機能面でのブランドイメージが確立している(軽や低グレードを除く)。四駆の前はFFが売りだった。FFと言えばホンダのイメージが強いが、そもそもはスバルだったのだ。いずれにせよ、これは実際に乗ってみないと、その良さがわからない。スバリストと呼ばれるエンスー(マニア)は、恐らくはこの部分に惹かれていると思われる。

一方、デザインというのは誰にでも一目瞭然で、好き嫌いが分かれる。車音痴の人でも、見た目は判断できるし、実際には機能よりも見た目で選ぶ人が圧倒的に多い。レガシィB4の制動性能(フルブレーキングで止まるまでの距離)がマツダRX8と並んで国産トップだとしても、「この車かわいい」とか言って選ぶ人には関係ないのである。大荷物を運ぶ必要もないのに動きの悪いミニバンを買う人たちには関係ないのである。

そういった意味で、デザインにこだわるというのは、技術開発者からみれば本末転倒かもしれないが、成功するための重要な要素である。

アンドレアス・ザパティナスさん、私のB4が次の車検をむかえる前に、早いとこどうにかしてください。



データの動向に興味があります。


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