なんか疲れた

Bullshit, crap, whatever you want to call it.

パンク

2005-09-30 | Weblog
 カナダでの旅行中は、Hertzで車(Ford Taurus)を借りて1000km以上走り回ってきた。カナダの旅行で車が無いと楽しさは半減以下だろう。でも今回は運が悪かった。
 VancouverからWhistler方面に遊びに行った時、Garibaldi ParkのCheakamus lakeに立ち寄った。高速99号を北にそれて砂利道を8km程行ったところに駐車場があって、そこから3km歩くとCheakamus lakeに行きつく。氷河の水が流れ込む乳緑色のきれいな湖だ。それはいいとして・・・
 駐車場に戻り、Whistlerに向かって走り出すと、なんだかハンドルの感触がおかしいなと思ったのだが、案の定フロントタイヤがパンクしていた。停めて見ると、完全に空気が抜けていた。高速の路肩にハザードをたいて停めて、交換を試みたが、ナットがきつすぎて回らない。エアートルクレンチで馬鹿みたいに締め上げるからだ。レンチが曲がってきたのにとれないので、あきらめてHertzに助けを呼ぶことにした。
 ナホ(妻)がWhistler Villageの事務所に電話を借りて連絡しに行った。しばらくして戻ってきて、1時間以内にレッカーが迎えに来ることになったと告げた。私は車で待って、ナホは事務所で待つことになった。でも2時間も待っても来ない。誰も来ない。
 私の前に故障したと思われるピックアップトラックが停まった。そのトラックを見に来たと思われるレッカー車からお兄ちゃんが降りてきて、こちらにあるいてきた。タイヤに空気を入れてくれて、地元の修理工場まで運転して行くように指示された。Hertzの連絡が悪くて私の車を見つけることができなかったのだが、偶然ピックアップトラックを迎えに来て私を見つけたのだそうだ。日本のようにきっちり仕事をする人が住んでいる国は少ないのではないだろうか。
 空気が抜ける前に着くように急ぐようにと言われたが、穴がでかすぎてすぐに抜けてしまった。行ける所まで行って停めたら、同じレッカーが通ったので、もう一度空気を入れてもらってやっと工場にたどりつた。パンク修理を依頼したが、サイドウォールに穴が開いていて修理不可能だった。しかたないので、生きているリアタイヤをフロントに移してスペアタイヤをリアに入れてもらった(FFだから)。
 やっと走ることができたので、日没までの30分だけでもと思いMurrin Lakeという高速のすぐ脇の湖で釣りをした。結局釣れなかったのだが、懐かしい湖で雰囲気だけ楽しんで、駐車場に戻った。念のために一応タイヤを確認すると・・・なんともう1本パンクしていた!毎日運転している私だって、パンクなんて1年に1度も無いくらいだ。なんなんだろう?
 スペアも残って無いし、空気が若干残っていたので帰れるところまで帰ろうと思い、徐行してVancouverまでの50kmの道を走り始めた。でも考えが甘かった。10kmほど逆方向に走ったSquamishで助けを呼ぶべきだった。空気が完全に無くなって停めざるをえなくなった。日が沈み、街灯も無い山の中のワインディングの真っ暗な高速の路肩の駐車スペースに車を停めて、車に手を振って助けを求めた。親切なお姉さんが停まってくれたので、事情を説明すると携帯をかしてくれて、Hertzに連絡をとることができた。
 電話で状況を説明すると、「なんで2本もパンクしたのか?」と聞かれた。「理由なんてしるか!?いいから早くレッカーを手配しろ!」と思って話をしていると、お姉さんが電話を奪って、「とにかく早くレッカーをよこせ」と加勢してくれた。1時間でピックアップをすると話がついたので、その場で待つこと1時間・・・やっぱり来ない。また手を振って車を停めると、今度は親切なお兄さんが携帯をかしてくれた。Hertzに電話して、催促すると2時間かかると言う!「はぁ?Vancouverから30分で着くだろ?」と言ったが仕方ない。どうしようもないので待つことにした。
 30分経ったらまた催促の電話をしてやると思っていると、やっとレッカーが到着した。レッカー(UNITOW)の運転手は、人間はすでにピックアップされて車だけ引き取ると思っていたようで、ゆっくり来たと言う。こらHertzちゃんと連絡しろ!
 レッカーに乗せてもらって、24時間開いている空港のレンタカー屋に連れて行ってもらうことになったが、運転手は食時をとる時間が無く来たと言う。こっちも腹ペコだったので、一緒に中華料理を食べに行くことになった。車の中で色々と話をしたが、positive thinkingについて説かれてしまった。名前も聞かなかったが、この運転手や停まってくれた人達とのある意味良い出会いがあったから、良しとすることにした。
 夜中の1時過ぎにやっと空港に着いて車を換えてもらったが、道端で合計4時間も待たせたことに対する謝罪は無く、パンクの理由を聞いてくる。だから、知るか!車はアップグレードしてくれたが、ディスカウントもなにもなかった。パンクだから自分の責任でもあるかと思ったが、これが整備不良がらみのトラブルだったら怒鳴りつけていただろう。北米で期待するのが間違いだが、接客態度が全くなっていない。ちなみに保険はFull coverageなので、パンクも補償対象だった。
 この話をカナダの友人にすると、絶対に値引きさせるべきだと言われた。私もカナダに住んでいた頃は絶対そうしただろうけど、今ではすっかり日本人になってしまったし、とにかく早く帰りたかったので面倒くさくて何もしなかった。ま、面白い旅の経験と考えて良しとしよう。はぁ、疲れた。



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2 コメント

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Unknown (たかはむ)
2005-11-10 08:37:35
すごいです、Satoshiさん。もし僕がレンタカーで2回もパンクしたら、旅が台無しにされたと文句を・・・言えないか、英語では。いくらpositive thinkingと言われても無理。SeattleからPuget Soundを抜けて太平洋に出るときに感じましたが、SeattleもVancouverもはっきりとした四季があって、日本の気候に近いですね。他の話も楽しく拝読しました。
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ども (たかはむ)
2005-11-14 23:15:07
タカハムもblogを作ってください。タカハムUSAってタイトルでどう?
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