三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

自律・自立 ~ある農家女性の場合~

2015年05月07日 | Weblog

━━━◆◇ いきいきすざか 市長のコラム ◇◆━━━━━━━━━━━

  自律・自立 ~ある農家女性の場合~

  ゴールデンウィークに整理をしていると、ある農家女性Aさんからいただいた次のお便りが出てきました。

  「今年の果実たちは苛酷な自然環境にもかかわらず元気に育ってくれました。直送販売をはじめて40年が経ちました。沢山のリピーターの皆さんに恵まれ、夢と希望の持てる農業ができることに感謝しています。

 誰かが何かをやってくれることに期待せず、自分らしさの中で輝いて生きて行こうと思います」

  少雨など気象条件が厳しかったにもかかわらず、今まで一番良いりんごが収穫できたということでした。Aさんは「長年丹精を込めて土づくりをしてきた結果に、リンゴが本来持っている生命力で応えてくれた」とおっしゃっていました。青森県の木村秋則さん(奇跡のリンゴ栽培農家)をほうふつさせるお話です。

  Aさんは、すべて直送販売されています。ある製造業の経営者が「自分で価格を決められること(安売りしない)、在庫をできるだけ少なくすることが基本」とおっしゃっていました。(言うことは簡単ですが、実際はかなり難しいと思います)

  誰かが何かをやってくれることに期待する依存心がある場合は、一時的によくても、継続性や永続性は難しいと思います。

  市長就任直後に市内の経営者の集いがあり、近隣自治体の経営者が来賓として招待されていました。市内のある経営者が私に要望をしたところ、近くにいた近隣自治体の経営者Bさんが「そんなことを市に要望するからダメなんだ」とおっしゃいました。

  AさんもBさんも、決して自己中心的ではなく、地域や業界などのことを常に考え、活動をされている方です。

  行政の公平

  私は、特定の個人や地域、団体などからの要望に対して、公平な対応をしています。中には「例外として、なんとか」という方もいますが、行っていません。

  公平は行政運営の基本です。不公平な運営をすれば、市民や市職員の信頼を損ないます。(論語「民(たみ)信無くば立たず」 個別最適全体不適)本当に須坂市や地域を思う方は、説明するとわかってくださいます。

  第1回目の選挙の時に、支援していただいたある方が、当選前は「財政再建が一番重要だ」とおっしゃっていましたが、当選後は「所属する団体への補助金を増額してほしい」と要望されました。

  私は増額しませんでした。その結果、その方との関係は悪化しました。現在、私を支援してくださる方は、無理難題を言ってきません。ありがたいことです。

  平成28年度採用の須坂市職員採用試験(上・中級)の募集を開始しました。受験案内には、私が市長に就任後は「口利き行為は固くお断りしています」と明記しています。

http://www.city.suzaka.nagano.jp/gyousei/chousya/bosyuu/h27/pdf/jukenannai_h27jc.pdf

  これは、人事という行政運営の基本に関して公平を確保するためですが、間に入らざるを得ない方(例えば議員)も断りやすくなります。

 ※公平(こうへい)

 広辞苑…かたよらずに、えこひいきがないこと

Wikipedia…公平は「公に平等」、すなわち、一部だけに手厚くしない、偏らないということ。人間には「先に手を出したもの勝ち」とか、偏り、えこひいき、仲間外れなどがつきものである。公平とはこれに対して、差別・不正・独占などを排しあるいは偏りなく分け合うことを表す。「公平」を目指し、公平に物事を進めるためには、自分の利益を優先したり、自分の主観で判断することは避けなければならず、このため公平無私という概念が存在する。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。