三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

須坂市のボランティア

2011年07月16日 | Weblog
きらり=「愛情と根気」の26年
2011(平成23)年7月14日(木) 信濃毎日新聞朝刊26ページ 
 「娘の家庭内暴力がひどくて…」。24年前、女子中学生の母親は「警察や学校には相談できない」と憔悴(しょうすい)しきっていた。須坂市本上町の荒井芳子さん(71)は当時、須高少年友の会(現須高少年警察ボランティア協会)の活動を始めて2年目。相談を受けながら「自分には解決できない」と思った。

 周囲に頼み込まれて始めたボランティア。子育てと家業のタクシー会社の業務の合間に街頭補導に足を運んでいると、子どもの非行に悩む親から相談されるようになった。娘の暴力に悩む母親も、その1人だった。

 「とにかく理由を聞きたい」。少女を直接訪ね、電話で会話も重ねた。学校で自分の気持ちをうまく表現できず、ストレスが暴力につながっていることを知った。何度も接すると少女の口調も和らいだ。「私、お母さんに本当にひどいことをしちゃったんだね」。その言葉を聞いて「もう大丈夫だと思った」。その少女も今、母親になっている。

 荒井さんの活動は26年目。6月に警察庁長官と全国少年警察ボランティア協会長から本年度の少年補導栄誉金章を受けた。

 「愛情と根気」が信条だが、今も手探りという。最近もたばこを吸っている女子高生2人を見かけ、やめさせた。だが、吸い殻を荒井さんが片付けてしまったのは失敗、と振り返る。「いけないことと心から感じさせるために、2人が片付けるのを見守るべきだった」

 18年前に夫を亡くし、「ボランティアをしていなければ、毎日お仏壇の前でお父さんに話し掛けていたかも」。子どもたちに関わることで、自分が救われてきたとも感じている。

   (佳)


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