鉄人 須藤 將のホームページ

ホームページとして利用しています。モータージャナリスト、Webコンサルタントとしての活動をここに記載します。

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その113

2009-11-15 06:25:11 | 車・バイク
2時間目、3時間目もトップがマツダ2号車、2位マツダ1号車は変わらなかった。 4時間を過ぎて、もうすぐ半分の500マイル近く走行したとき、トップのマツダ2号車のミッション油温データが上昇した。ドライバーからも少しミッションが渋ると報告してきた。 大橋(真)は、すぐにピットインを命じて、ピットクルーにミッションオイル交換の準備をさせた。 マツダ2号車がピットインしてきた。 リヤカウルを外して、ミッシ . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その112

2009-11-14 16:16:00 | 車・バイク
2台のマツダ797改は快調に周回を重ねていった。 周回遅れのLMGTの集団に追いついたが、慎重にパスしていった。下からトルクが出ているので、余裕を持ってパスができた。 第2、3集団の中では、激しい戦いが行なわれていたが、2台のマツダ797改にとっては無縁であった。 第1スティントを終了し、ピットインして水素と水の補充を行なった。 データーレコーダーの値(主な値はテレメーターでリアルタイムに送られて . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その111

2009-11-12 06:25:19 | 車・バイク
10月10日(金)、11日(土)ALMS第10戦モントレーに由香里も大橋(真)と共にやってきた。ドライバーの片山と従野も日本から参加した。 予選を前に、ミーティングで由香里は、 「来年のル・マンを戦う上でこのモントレーは非常に重要です。新開発したH32Bエンジンを実戦で鍛えるためにやってきました。勝敗は度外視して、H32Bエンジンの育成に注力して欲しい」 と述べた。 続いて、大橋(真)は、 「新開 . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その110

2009-11-11 06:36:41 | 車・バイク
マツダ広島本社では、杉浦たちは2007年の東京モーターショーで発表した次世代ロータリーエンジン16Xをベースに4ローターレーシングロータリーエンジンを開発していた。 1ローター容積が約800cc、4ローターで係数1.8倍して5.76リッター。レギュレーショインの6リッター以下である。 この16Xは水素を考慮した新トロコロイド形状をしており、水素レーシンググロータリーエンジンの開発はやり易かった。 . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その109

2009-11-10 06:24:55 | 車・バイク
8月30日(金)、31日(土)にALMS第8戦ポーマンビルが開催された。 大橋(真)とマンデビルは、第7戦ロードアメリカと同様に積極的な作戦にでた。 予選で、惜しくもポールポジションは逃したが、2、3位のタイムを出した。 予選の結果は、トップがアウディ2号車、2位マツダ1号車、3位マツダ2号車、4位プジョー1号車、5位プジョー2号車、6位アウディ1号車、7位ポルシェ2号車、8位アキュラ1号車、9位 . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その108

2009-11-09 06:17:20 | 車・バイク
マツダ1号車と2号車は、順次第3スティントを終了した。 マツダ1号車は燃料補給だけでピットアウト、2号車は燃料補給とタイヤ交換をしてピットアウトした。マツダ2号車は、順位を1つ落とした。 他車も次々と第3スティントを終了、燃料補給とタイヤ交換を済ませてコースに復帰した。 混乱が落ち着いた時点でも、マツダ1号車はトップを維持していた。 3時間目の順位は、トップがマツダ1号車、2位アウディ2号車、3位 . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その107

2009-11-08 06:59:20 | 車・バイク
1時間目の順位は、トップがマツダ1号車、2位アウディ2号車、3位プジョー1号車、4位マツダ2号車、5位プジョー2号車、6位アウディ1号車、7位ポルシェ2号車、8位ポルシェ3号車、9位アキュラ1号車、10位アキュラ3号車、11位ポルシェ1号車、12位アキュラ2号車であった。 マツダ1号車とアウディ2号車が激しいトップ争いを始めた。 アウディ2号車は、長いストレートでスリップストリームを利用して、スト . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その106

2009-11-07 06:39:33 | 車・バイク
予選が始った。事前のセッティングでドンピシャであった。 早速、マンデビルJrが1号車のマツダ797で習熟走行を終え、タイムアタックを開始した。3周目に1分48秒847を出した。 続いて、2号車のマツダ797でボーレンJrが4周目に1分48秒431を出した。 マンデビルは、まだ最終コーナーが甘い。最終コーナーからグランドスタンドのストレートに入るスピードを上げるように指導した。 今度は、1号車のマツ . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その105

2009-11-06 06:51:25 | 車・バイク
8月8日(金)、9日(土)にALMS第6戦レキシントンが開催された。 LMP-1クラスには、アウディ、プジョー、マツダが各2台、LMP-2クラスに、ポルシェ、アキュラ各3台がの参戦であった 第5戦の経験を活かして、混戦であるが各チームとも無理をしなかった。 9日(土)の2時間45分の決勝では、ポルシェ2号車が優勝、2位アキュラ1号車、3位マツダ1号車、4位ポルシェ3号車、5位アウディ2号車、6位ア . . . 本文を読む

【鉄人】東京モーターショーに登場した3タイプのエコカーの現実性その5

2009-11-05 07:15:37 | 車・バイク
市場を確立したハイブリッド車、その次を目指した提案が多数見られた トヨタは現行プリウスをベースにしたプラグイン・ハイブリッド車、「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept(プリウス・プラグイン・ハイブリッド・コンセプト)」を出展した。内蔵バッテリーを市販モデルのニッケル水素から、より効率が高いリチウムイオンに変更。家庭用電源などからの外部充電を可能にして、燃費性能は55km . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その104

2009-11-05 07:12:10 | 車・バイク
各車、第2スティントを終了し、燃料補給のためにピットインしてきた。 トップがポルシェ2号車は、マツダ1号車を意識して走行したために、タイヤの消耗が激しく、タイヤ交換をした。 マツダ1号車サスペンションのセッティングがコースに合ったのと、ペースを守った走りで、タイヤのコンディションは良く、第3スティントをタイヤ交換無しで走行することにした。燃料補給のみのでピットアウトしたときに、マツダ1号車はトップ . . . 本文を読む

【鉄人】東京モーターショーに登場した3タイプのエコカーの現実性その4

2009-11-04 06:14:27 | 車・バイク
プラグイン・ハイブリッドは電気エネルギー社会移行までの現実的な解決策 3つめの「電気自動車に近い考え方で開発した、プラグイン・ハイブリッドによるエコカー」も、今回のモーターショーで目立ったコンセプトだ。三菱自動車の「Concept PX-MiEV(コンセプト ピーエックス ミーブ)」と、スズキの「スイフト プラグイン・ハイブリッド」の2台がこれに当たる。 これらのコンセプトカーは、あく . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その103

2009-11-04 06:12:23 | 車・バイク
マツダは、3スティントでレースを行ない、スプリントレースであるから最初から積極的に攻める作戦を立てた。 決勝が始った。 コース幅が狭く抜くのが難しいコースである。しばらく予選の順位でレースは展開していった。 第1コーナーでのアキュラ1号車が果敢なドライブで、ポルシェ2号車を抜いてトップに立った。しかし、そのトップも長くは続かなかった。 後続のポルシェ2号車を振り切るために、アップダウンの激しいコー . . . 本文を読む

【鉄人】東京モーターショーに登場した3タイプのエコカーの現実性その3

2009-11-03 06:05:43 | 車・バイク
スポーツカーやミニバン、様々なカテゴリーにハイブリッド車を展開 次に、「ハイブリッドをスポーツやユーティリティーなどに全面展開」というコンセプトを見てみよう。 これらのコンセプトカーは技術開発的には完成していて、商品展開としての提案だ。市販化されれば図1のようにほぼ全面展開となるが、まだベーシッククラスが空白だ。ベーシッククラスのハイブリッド化はやはりコスト的にかなり厳しく、前述した3リッ . . . 本文を読む

「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その102

2009-11-03 06:00:40 | 車・バイク
太田は、ハーネス、電源系の耐久信頼性と防水対策を進めていた。防水対策は設計図面では行なうことが難しく、現物の車をベースに開発する必要があった。開発用に3台目の797が製作され、その車で防水対策を行なっては、シャワーテストにかけた。これもなかなか根気の要る仕事であった。水は思わぬところから浸入してくる厄介なものであった。 マツダ797の改良方針にしたがって、マツダ797Bが製作される一方、実戦テス . . . 本文を読む