鉄人 須藤 將のホームページ

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「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その84

2009-10-16 00:32:22 | 車・バイク
ホンダのメンバー、ジル・ド・フェラン、サイモン・ペジノ、デイビッド・ブラバム、スコット・シャープ、エイドリアン・フェルナンデス達とド・フェラン・モータースポーツ、パトロン・ハイクロフト・レーシング、ロウズ・フェルナンデス・レーシングのピットクルー、ケータリングスタッフ、総勢80名が集合した。

1日目、早速、彼らはレーシングスーツに着替えて、アレクサンダー・ヴルツに車両の説明とドライビングのポイントの話を聞いた。
デイビッド・ブラバム、スコット・シャープ、エイドリアン・フェルナンデス達はサーキットに飛び出して、交互に練習走行をした。彼らは水素燃料電池車のドライブはじめてである。最初はとまどったが、すぐに慣れた。
残りのドライバー達も交互に練習走行をした。
その間、ピットクルーも、ピット作業の練習を行った。
小林と中村は、各車の走行データーのモニターをみながら、各ドライバーに走行の注意をした。
夕方までには、全員のレベルが揃ってきた。

2日目、小林は、ドライバーミーティングで1スティントを50分とし25スティントで走行するように指示を出した。
午後3時から24時間耐久テストを開始した。
スターティングドライバーは、1号車がジル・ド・フェラン、2号車がアレクサンダー・ヴルツであった。
第1スティントは、順調に何事も無く経過した。
1号車がピットインして燃料補充、サイモン・ペジノにチェンジした。
2号車がピットインして燃料補充しはじめたとき1号車がピットアウト、スコット・シャープにチェンジした2号車が水素の補充を終わってピットアウトしていった。
第2スティント、第3スティントは何事も無く順調に走行した。
3時間経過した。
1号車の4回目のピットインで、ブレーキディスクをチェックしたところ、かなり磨耗しているので交換することにした。2号車もかなり磨耗している。
これは、予想外の磨耗である。各車コーナーでの突っ込みが深く、思い切り制動をかけていた。アキュラは軽量で、スプリントレースであるので、各ドライバーそれに慣れていた。
小林は、ブレーキディスク交換の時間を使って、ドライバー全員にコーナリング時に回生制動を十分に利かせて、補助的に油圧ブレーキをもちるよう、一呼吸今までより一呼吸早く回生制動を働かせ、5スティントはブレーキディスクをもたせるるように指示した。
一方、ピットクルーのブレーキディスク交換作業ももたついて、20分かかった。
交換作業の間に水素の補充行い、タイヤを交換、ドライバーチェンジして約30のロスタイムで、2台はピットアウトした。
チーフメカニックの日野は、メカニック全員を集めて、作業分担の確認、段取りを指導した。

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