鉄人 須藤 將のホームページ

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世界戦略車種アクセラその1

2009-07-23 03:22:50 | 車・バイク
この記事は、筆者が日経トレンディネットにクルマの鉄人として執筆したものに一部販売結果を加筆した。


マツダは2009年6月11日に、新型「アクセラ」を発売した。アクセラは、かつてマツダの主力コンパクトカーだった「ファミリア」の後継モデルだ。欧米を始めとする世界各地で販売する世界戦略車として、ボディーサイズを拡大。「VWゴルフ」や「アウディA3」「プジョー307」「オペル・アストラ」などのCセグメントで戦うために、走りや居住性などあらゆる面の実力を引き上げて開発されたクルマだ。

2003年に初代モデルが登場したアクセラは、グローバル累計販売台数が200万台を超え、マツダの年間総販売台数の3分の1以上を占める主力車種だ。2代目となる新型は、“再びカスタマーの期待を超える”を開発コンセプトとして、従来から評価の高いスポーティな走りとスタイリングを継承、さらに進化させている。加えて、質感が高く機能性に優れた室内空間、先進の環境・安全性能も実現している。

そして新型アクセラの2L 2WD車は、新開発のアイドリングストップ機構「i-stop(アイ・ストップ)」を標準装備、信号待ちなどでエンジンを自動停止し、ガソリンの無駄遣いを防いで燃費を向上した。再始動時間は、一般的なアイドリングストップ機構の半分となる約0.35秒を達成。また、エンジン停止・始動時の振動や騒音を抑えて、違和感のないスムーズな操作性を実現している。

現在の日本市場では、ホンダ「フィット」やトヨタ「ヴィッツ」など、アクセラより一回り小さいBセグメントのコンパクトカーが販売の主流だ。マツダはなぜ、ファミリアを上級移行してアクセラに変えたのか、その歴史と日本のコンパクトカー市場の変遷を振り返ってみる。

つづく

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