鉄人 須藤 將のホームページ

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ロータリーエンジンとモータースポーツ その5

2009-07-25 01:55:05 | 車・バイク
1970年、再びヨーロッパのツーリングカー・レースに挑戦した。
3年目のヨーロッパのツーリングカー・レースへのチャレンジは、ライバル車の研究・チーム体制・戦い方など前2年の経験を基に、より本格的レーシングカー作りとチーム体制充実に取り組んで3レースに参戦した。
併行して初のミッドシップ・ロータリーエンジン車シェブロンB16によるル・マン参加のプライベイーター支援も行ない、ロータリーエンジンのミッドシップ化で苦労したが、後世の富士グラチャンやル・マンにつながった。
‘70ヨーロッパ・ツーリングカー・レース&ル・マンは、志高く張り切って参戦したものの数々のトラブルに見まわれ大苦戦。松浦が本当にレーシングエンジニアとしてベースを築いた年、イベントであった。

目標はあくまでもスパ・フランコルシャン24時間耐久レース、そのための前哨戦として、RACツーリスト・トロフィー4時間レース、ニュールブルクリンク6時間耐久レースに参戦した。
それらのレース活動のために、以下の準備を行った。
①車両はレギュレーションいっぱいのワイドタイヤ装着ためのオーバーフェンダー化と、215PS/9000rpmエンジン。
②レース出場用3台+スペヤーカー1台のR-100 4台、エンジンは・フランコルシャン24時間レース用3台、他4台の7台、その他サービスパーツ・装備など、大量の物量を準備。
③ドライバーも日本人(片山、武智、片倉)に加え、現地有名ドライバー採用。

松浦の役割は、開発エンジニア・レースエンジニア&メカニックで、何から何までやっており多忙を極めていた。

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