鉄人 須藤 將のホームページ

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RX7物語その49

2009-09-10 05:37:57 | 車・バイク
FDの採用したダブルウィシュボーンは、サスペンションの上下ストローク、左右の旋回横力、制動や駆動の前後力のさまざまな入力や変位に対し、トーコントロールやキャンバーコントロールで、最適なジオメトリーを生み出す。
フロントサスペンションは、L型ロアアーム、A型アッパーアーム、ピロボール採用のスタビライザー、ロアアームに結合したダンパーがアッパーアームの中央を貫通するレイアウトから構成され、ステアリングタイロッドはキングピン前方に配置されている。
リアサスペンションは、ピロボールを介して結合されるトレーリングリンクとI型アームから構成されるロアアーム、Y型アッパーアーム、ダンパー、ボールジィント式スタビライザー及び、アッパーとロアーアームの中間前方に配置されたトーコントーロールリンクによって構成される。
これらの構成により、サスペンションジオメトリーの最適化として、キャンバーコントロールはダブルウィシュボーンのアッパーとロアーアームを不等長とすることにより実現。フロントサスペンションのトーコントロールは、旋回時は弱アンダーステアー特性を与えるようにトーアウトに設定された。制動時には、直進及び旋回時の制動安定性を狙って、トー変化が極力小さく、わずかにトーアウトになるように設定されている。
リアサスペンションのトーコントロールは、旋回時は弱アンダーステアー特性を与えるように、フロントとは逆にトーインに設定された。制動時には、直進及び旋回時の制動安定性を狙って、トーインに設定されている。また、駆動力やエンジンブレーキ力が後輪にかかったときの安定性を確保するために、トー変化が極力小さくなるように設定された。

スポーツカーの規範となる運動性能や心昂ぶるマン・マシーン・インターフェイスの実現に大きく影響するのが、車両重量である。
小早川主査は、開発の当初から軽量化を技術上の最重要課題として取り組んで、パワーウェイトレシオの必達目標を5kg/ps以下とした。

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