鉄人 須藤 將のホームページ

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「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その75

2009-10-06 11:23:40 | 車・バイク
美雪たち約100名とTSH021 2台の部隊がポールリカールに到着した。
美雪は、各セクションのチーフに24時間耐久テストの準備に取り掛かるように指示した。
各セクションは整然と準備を開始した。
組織的な動きであった。
TSH021 2台は、ガレージの工場に運び込まれた。
入念なチェック作業が開始された。
初日はチェック作業とピットの設営作業に当てられた。
日本人ドライバーたちは、TMGが用意した車でポールリカールサーキットを走ってコースに慣れた。

2日目は、予選を想定しての走りと、車両のセッティングにあてられた。
タイヤのウォームアップのために慎重なスタートを、関谷と片山右京は開始した。
F1ドライバーたちは、F1レースの合間をぬっての参加で、明日到着する。
タイヤ十分に温まると、関谷と片山右京は本格的にコーナーを攻めた。
キャパシタの容量アップによる回生制動力増強、及び本格的なコントローラーの冷却、モーターの冷却性能アップはうまくいっておりまったく問題なかった。
モーターの特性は良く、直線、コーナリングでの素晴らしい性能を発揮した。

3日目に、F1ドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリ、アラン・マクニッシュ、ミカ・サロたちが到着した。
早速、彼らはレーシングスーツに着替えて、TSH021のハンドルを握った。
シューマッハーとトゥルーリが、ポールリカールサーキットに飛び出していった。
美雪のヘッドフォーンに、シューマッハーとトゥルーリから「すばらし仕上がりだ」「ドライビングし易くなった」と報告が入った。
彼らに「少しオーバー気味ではないか」と質問したら「この方が奥まで突っ込める」との答えが両者から返ってきた。
燃費を気にしなければ、F1ドライバーたちのドライビングの方がタイムは稼ぐことができる。
美雪と大橋(孝)は、1号車をF1ドライバーのシューマッハーとトゥルーリ、マクニッシュに、2号車を関谷、片山右京、サロとして、1号車は燃費を気にしないタイム優先の走りをさせ、2号車には燃費走行のコーナリングをする作戦をとることにした。
大橋(孝)は、サロに関谷のドライビングアドバイス通りに走行すること命じて、練習走行させた

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