シーケンシャル・ツイン・ターボ開発にあたり、田所は、まず各領域での要求項目と課題の分類を行わせた。顕在する個々の課題、目標に加えて、開発過程で予想される要求項目と課題を抽出させ、その対応策に英知を集中させる事前検討を、徹底的に行わせた。この事前検討段階で特許が120件、後の開発段階で20件を加えると140件の特許を出願した。
低回転から高回転までターボ・ラグ(応答遅れ)無しの過給が得られる、まさに究極のターボシステムが完成した。
FD用のエンジンとして、このシーケンシャル・ツイン・ターボを柱として、燃費改善、潤滑改善、冷却改善等をおりこんで、ロータリーエンジンのコンパクト性を最大限生かした上で、本格スポーツカーとしての部厚いトルク、機敏なレスポンスを備えた255PSの高出力エンジンに仕上げられ、1991年12月に量産された。
その後、255PSでは、日本で公認される最高出力の280 PSにはまだ余裕がある。そこで、ターボチャージャーにアブレーダブル材のハイフロー翼を採用、排気系の抵抗低減、インタークーラー周りの冷却性能改善、メタリングオイル供給改善、エンジン制御コンピュータの最適セット等により待望の280 PSの達成と温度バテしないエンジンを完成させた。
このエンジンは、1998年12月にFDの最終エンジンとして搭載された。
低回転から高回転までターボ・ラグ(応答遅れ)無しの過給が得られる、まさに究極のターボシステムが完成した。
FD用のエンジンとして、このシーケンシャル・ツイン・ターボを柱として、燃費改善、潤滑改善、冷却改善等をおりこんで、ロータリーエンジンのコンパクト性を最大限生かした上で、本格スポーツカーとしての部厚いトルク、機敏なレスポンスを備えた255PSの高出力エンジンに仕上げられ、1991年12月に量産された。
その後、255PSでは、日本で公認される最高出力の280 PSにはまだ余裕がある。そこで、ターボチャージャーにアブレーダブル材のハイフロー翼を採用、排気系の抵抗低減、インタークーラー周りの冷却性能改善、メタリングオイル供給改善、エンジン制御コンピュータの最適セット等により待望の280 PSの達成と温度バテしないエンジンを完成させた。
このエンジンは、1998年12月にFDの最終エンジンとして搭載された。