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(07/06/01)

ナチョ・リブレ

2006年11月04日 | 丁稚 定吉の映画日記
わてが丁稚の定吉だす。
11月3日公開の「ナチョ・リブレ」を観て来ました。
フライ・トルメンタをモチーフに、バス男の監督が映画を撮ったとなれば「デスノート」を差し置いても見に行かざるをえません。
フライ・トルメンタは日本でもドキュメンタリー番組や漫画にもなりましたが、教会で養う孤児の食費稼ぎにルチャ・リブレの選手になった神父です。
「リブレ」とは英語でいうところのリベラル、つまり自由という意味。ルチャ・リブレというメキシコのプロレスは、自由のための戦いという意味を持っています。白人に侵略されたインカの抵抗戦争をモチーフにして、選手の覆面やコスチュームはインカ文化につながるものである場合が多いのですが、この映画の主人公・ナチョの戦う理由はなんだったのでしょうか?
そりゃもう単純かつ純粋な子供たちへの愛。
そこに複雑かつ不純なシスターへの愛が加わって物語が混沌として…はきませんね、別に。
虚栄を助長するという理由でルチャを否定するシスターとルチャドールの恋。高橋留美子の20年来未完の「1ポンドの福音」の最終回がこの映画だといわれても納得しますよ。
と思って調べてみたら「1ポンドの福音」、完結編がこの11月から始まるって!
いやー、驚いた。これまた10年近く未完だった新井素子のブラックキャットシリーズの完結並みのショックです。それはさておき。
ストーリーははっきり言ってご都合主義ですし、連戦連敗だった割りにチャンピオンにあっさり勝ってしまう印象はぬぐえません。しかしそんなことがどうでもよくなる「ぬるい」雰囲気が漂っています。メキシコ風の力の抜けた歌謡曲が実にいい感じでマッチしています。
わてはわずかの場面ではありますが久しぶりに小人プロレスを見れたので非常に満足していますが、ルチャ好き・メキシコ好き・ぬるい好きのいずれかの条件が満たされていないと不満が残るかもしれません。

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