木綿街道カフェ&日本酒「結」

出雲市平田町の古民家で日本酒の飲めるカフェを経営する女性きき酒師のひとりごと。

日野原重明先生講演会

2011-11-13 | アナウンサー
聖路加国際病院理事長、日野原重明先生の「逆風に向かって凛々しく生きる」
と題した講演会が今日(13日)、島根県民会館で開催され、
司会を担当させていただきました。

日野原先生は、10月4日に100歳のお誕生日を迎えられたばかり。
NHKでもドキュメンタリー番組が放送されていましたネ。

先生は、5月5日、東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県南三陸町を訪問。
仮設病院、避難所を慰問されました。
100年の人生の中で、様々な経験をされている先生も、瓦礫の風景にぞっとしたそうです。
6月12日には、福島県福島市の避難所を訪問。
音楽による癒しの場を企画、提供され、被災者の方々を勇気づけられました。

このたびの被害を目の当たりにされた日野原先生は、
これからの時代、私たち一人一人が、また日本、世界が受け止めなければならない試練が大きいことを実感し、
試練に耐えて、どう長生きするかを改めて考えられたそうです。
「人生はヨットに似ている。ヨットは逆風の力を利用して船路のゴールに達することが出来る」
「今までの考えを変えれば、逆境を前進のコースに転じられる」
「知恵を持ちながら、勇気をもつ生き方」

先生の前向きな言葉に、勇気をいただけます。

今回の震災には134カ国から支援の申し込みがあり、
113カ国から救援活動人が来日。
特に1番最初に駆け付けたのはイスラエルで、医師、看護師100名を派遣。
仮設病院を作ってくれ、1ヵ月にわたって支援。
その病院は、その後、自治医大に託されたそうです。

先生は「国を超えて助けようとする気持ちが、なぜ核兵器をなくせないのか。
戦争は心を鬼にする」
とおっしゃっていました。

その他、先生の言葉をご紹介します。
「辛かったこと、困難なこと、不幸が新しい人間をつくる」
「人間は運命に生きるものではなく、新しい環境(自然および人間)を選択できる。
自然との出会い、友人、先輩、師との出会いは、あなたの新しい環境」
「他人を変えることは出来ないが、自分を変えることでイニシアティブをとる」
「ある事件にあい、目が覚める。あるモデルとあい、エネルギーをもらう」
「生活スタイル、環境が変わった時、思い切って新しい発想で行動する」
「願望(外なるもの)の中に生きるのではなく、希望(うちなるもの)の中に生きたい。
なぜなら幸福はそこにあるから」

100歳からが新たな人生のスタートという日野原先生。
私なんて、まだ半分にも満たないからなぁ・・(笑)
これからの人生、何がおこるか分からないけど、変わることを恐れず、
そして、常に柔軟な心でいれるように、心豊かに生きたいと感じました。

終了後、先生にご挨拶したら「いい司会でしたよ」と、握手をして下さいました。
その手はとってもあたたかかったです(*^^)
日野原先生から100歳の元気オーラをいただきました♪



(出演者の皆さんと日野原先生を囲んで)