相撲太郎

“相撲好き”の相撲マニアック日記

元朝乃若、断髪

2006-01-29 23:14:20 | 雑記
 元朝乃若が昨日、断髪式をおこなった。現役時代は土俵を這うような“カエル仕切り”や投げた塩にパンチを浴びせるパフォーマンスなどで話題を撒いたが、いずれも当時の協会から大目玉を食らい、最後の3,4年はおとなしかった。
 朝乃若で思い出すのは、角界きってのヘビメタ、ハードロック好きなこと。お互いにレインボー、リッチーブラックモア好きで話が盛り上がったことがある。
 今から22年前の“スーパーロック84”というハードロックコンサートに行ったことがあるという話も出た。ホワイトスネイク、マイケルシェンカーグループ、スコーピオンズが一堂に介するというビックなイベントで、自分は西武球場で、朝乃若は名古屋のどこかで観たそうだ。当時、まだ無名だったボンジョビも前座で参加していた。
 朝乃若というと、自分の場合はどうしてもハードロックを思い出してしまう。

阿武松部屋一番弟子、角界を去る

2006-01-26 19:08:26 | 相撲部屋探訪
 最高位幕下45枚目の阿武若が千秋楽の打ち上げパーティー前に断髪式をおこない、土俵を去った。首のケガで平成16年夏場所以降、番付外になり、再起をかけていたが、つらい決断となった。
 阿武松親方(元関脇益荒雄)にとって、独立して第1号弟子。「苦しいときの私を弟子ながら支えてくれた。感謝している」と胸を熱くした。
 しばらくはマネージャーとして部屋に残るが、「将来的には(飲食関係の)店を持ちたい」と本人は語っていた。
 個人的には1年前の初場所千秋楽の夜、阿武若や片山も含め、朝までバカ騒ぎしながら酒を飲んだことがいい思い出として残っている。
 マゲと別れを告げ、整髪後は「第二の人生では関取になれるようにがんばります」と挨拶。その思いは必ず実現するに違いない。

宝智山、悲願の関取

2006-01-25 23:07:47 | 相撲部屋探訪
 あと1勝で関取という一番を実に5度も逃してきた宝智山が、難産の末、ようやく十両昇進を果たした。昨年9月場所では東幕下3枚目で4勝を挙げ、場所後に昇進会見が設定されたものの幻に終わり、部屋に集まっていた多くの報道陣がそのまま引き返したこともあった。
 今日の会見では「一昨年九月場所、東幕下筆頭で3勝1敗から3連敗したときが一番つらかった」と目を赤らめていた。
 入門して幕下まではトントン拍子。しかし、幕下上位で何度も壁に跳ね返された。入門したばかりの澤井にけいこで歯が立たず、悔し涙を流したこともあった。琴欧州に負けず劣らず、ここ一番に硬くなる性格だが、上がってしまえば、本来の組んでよし、押してよしのスケールの大きな相撲が大きく花開くに違いない。

舌好調、34歳北桜

2006-01-19 23:53:05 | 本場所どこにも載ってない話
 関取最年長の北桜が今日も勝って9勝3敗と元気だ。支度部屋では「キレてないっすよ」という長州小力のモノマネが、すっかり恒例となってしまった。
 「今日もケガなく相撲が取れてよかったです」という口ぐせも、もしかしたら、本人は「(自分は)毛がない」と引っ掛けたギャグのつもりで言ってるかもしれないが、真相は定かではない。
 土俵上もそうだが、土俵を降りてからも不思議な雰囲気を持ったお相撲さんだ。あと1勝すれば、敢闘賞は確実だろう。

デーモン小暮閣下、国技館に現れる

2006-01-16 09:42:12 | 雑記
 相撲通として知られるデーモン閣下がNHKのゲストとしてテレビ出演。しかも午後1時から打ち出しまでの5時間という異例の長さだ。相撲の知識、造詣はそうとう深く、今回のテレビ出演によって、相撲の面白さや奥深さなども一般の視聴者に伝わったのではないかと思う。
 個人的には協会も閣下をやくみつる氏とともに早く横審委員に任命してもらいたいと思う。相撲のこともロクに知らないで居座っている今の何人かの委員よりも、よっぽど見る目が肥えているのは明らかだ。

ケガの力士のコメント

2006-01-12 23:56:51 | 本場所どこにも載ってない話
 「力が出ないです。痛いから何もできない。仕切って立つだけしかできない。前に出ることができないから簡単に負けちゃう。痛みはどんどんひどくなっている」
 ある関取の取組後のコメントである。よくもこれだけの泣き言をツラツラと並び立てられるものである。そんなに痛いのなら、休場するべきだろう。出たいという気持ちは分かるが、無様な相撲はお客さんに失礼なのは言うまでもない。
 思えば、武双山はどんなにケガを負っても、「大丈夫です。まったく問題ありません」と決して弱音を吐かなかった。
 昔はケガのことを聞かれると、露骨に嫌な顔をする力士が多かったが、最近はそんな恥じらいもなくなってきているようで悲しい。

追風海引退会見

2006-01-10 23:57:58 | 雑記
 相撲巧者の追風海が引退を発表した。ヒザや首など度重なるケガが原因で30歳という若さでの引退だった。会見での涙が無念さを物語っていた。個人的には大好きな力士だったので、本当に残念でならない。
 日大1年のとき、先輩の胸にぶつかった瞬間、首を骨折。以来、首はつながらないままで、その後、学生横綱にもなり、プロ入り後は関脇まで上り詰めた。もし、このケガがなければ、間違いなく横綱になっていたと言う相撲関係者は少なくない。相撲センスはまさに天才。土俵際で弓なりになりながらも、強じんな足腰と腕力で逆転の左上手投げや突き落としなど、観客を魅了するに十分な技能ぶりだった。
 晩年によく見せた八艘飛びは、ケガで思い通りの相撲が取れずに、やむにやまれずの苦肉の策にすぎない。さぞかし、相撲巧者の内心はじくじたる思いであっただろう。もう一度、上で見てみたかった。

初場所初日

2006-01-09 01:41:00 | 本場所どこにも載ってない話
 横綱を倒すとすれば玉乃島と密かに思っていたのだが、本人曰く、立ち合いが合わなかったらしく、力を出せずじまい。朝青龍が順調な白星発進。琴欧州は予想通り(?)黒星スタート。
 個人的にはロシア出身、入門1年足らずで幕下の若ノ鵬を注目していたが、不戦勝。なんでも相手の鷹丸が、自分の取組を2日目と勘違いしてしまい、土俵に現れなかった。実際は1時には来ていたが、初場所初日で年間表彰など、セレモニーが多く、いつもより進行が早かったため、間に合わなかったらしい。鷹丸が師匠に怒られたであろうことは、想像に難くない。

新十両・猛虎浪

2006-01-05 22:47:12 | 小耳にはさんだ話
 先日、新十両の猛虎浪の化粧まわしの図案を見せてもらった。なんと文字通り猛虎、阪神タイガースのロゴそっくり。それもそのはずで、シコ名の由来は、初土俵が大阪であるのと、モンゴル出身ということで蒙古をひっかけて、立浪親方が「猛虎浪」と名付けたのだ。
 「阪神タイガースを応援しています。金本選手のファンです」とマスコミ向けに話すが、実際は千葉ロッテファン。セリーグではジャイアンツを応援しているらしい。ちなみに立浪チームでは外野を守っている。

幕下復帰を誓う風斧山

2006-01-04 23:32:34 | 相撲部屋探訪
 今日はカザフスタン出身の風斧山を訪ねて錦度部屋へ。先場所、幕下昇進を果たしたご褒美に、親方から里帰りの許可をもらったそうだ。番付発表翌日から約一週間、昨年30日に帰国した。平成15年九州が初土俵だから、入門して丸2年にして、初の帰郷となる。実家では20歳年下で1歳の弟と初めての対面。本国では唯一の力士ということで家族総出でテレビ出演と、大変な歓迎ぶりだったそうだ。
 初めての幕下だった先場所は3勝4敗と負け越し、今場所は三段目に逆戻り。「けいこは昨日から始めた。初日まではあと3日もあるから大丈夫」と幕下復帰に自信をのぞかせていた。けいこは初日前日まで隣りの八角部屋でおこなう。けいこ相手は幕下勢だが、十両の上林ともやって、「勝ったり負けたり」だそうだから、この先、頼もしい。
 「自分の相撲をビデオで研究したいんです」という言葉がきっかけで、場所が終わると、風斧山の相撲をダビングしたテープを本人に渡すのが、来訪の目的である。もう数場所目になるが、これが成果となって、大銀杏を結う姿を早く見てみたいものだ。