王ジャパンがキューバを破り、世界一に輝いた。優勝決定の瞬間は、大阪府立体育会館内の大型テレビ画面の前は、黒山の人だかり。記者クラブや審判部室、東西の支度部屋のテレビまでもが、この歴史的一戦を映し出していた。力士や親方衆、行司、呼び出し、床山に至るまで、この日はWBC日本優勝の話で持ちきりだった。まあ、今日ばかりは仕方がないか。心なしか、熱戦も少なかったような…。
宝智山が今日も勝って2連勝!今日は差しにいかず、突っ張る相撲を見せた。本人は四つ相撲を目指しているそうだが、見ていて突き押しのほうが安定感がある。
綱取りがかかる栃東は、下から下から露鵬を攻め上げ、相手がたまらず引いたところを押し出すという、まさに真骨頂の相撲。体調もよさそうで、あとはときにふっと途切れることがある集中力をいかに持続できるかといったところだろう。
白鵬も、万全の相撲で、大関取りの可能性は80%以上(舞の海さんもテレビでそう言ってた)と見た。
過去の例からも同時昇進のときは、条件が甘くなりがちで、ムードが大きく左右する。今回もそんな雰囲気が何となく漂う気がする。ただし、二人の実力からして、文句なしの同時昇進のほうが、可能性大だ。
白鵬も、万全の相撲で、大関取りの可能性は80%以上(舞の海さんもテレビでそう言ってた)と見た。
過去の例からも同時昇進のときは、条件が甘くなりがちで、ムードが大きく左右する。今回もそんな雰囲気が何となく漂う気がする。ただし、二人の実力からして、文句なしの同時昇進のほうが、可能性大だ。
春場所は前頭2枚目と自己最高位で迎える安馬。「お客さんが喜ぶ相撲が取りたい」というのが口ぐせだが、以前こんなことがあった。新十両だったころ、「自分はもっと昔の相撲を勉強してみたいんです。なにかビデオでもあったら、貸してください」と言われたことがあった。さっそく『昭和の名力士』という20巻のビデオセットを貸すと、3日もしないうちに、「初代若乃花って、すごいですね。自分もあんな相撲を取りたいんです」と、目を輝かせていた。
あれから2年半。先日、「あのビデオのおかげで、凄く勉強になった。ありがとうございます」と言われた。率直にうれしいが、それ以上に、安馬の努力の凄さを強く感じた。先場所も真っ向勝負で、露鵬、琴光喜を撃破。尊敬する横綱からも金星を挙げた。上位総当りとなる今場所、どこまでやってくれるか楽しみだ。
あれから2年半。先日、「あのビデオのおかげで、凄く勉強になった。ありがとうございます」と言われた。率直にうれしいが、それ以上に、安馬の努力の凄さを強く感じた。先場所も真っ向勝負で、露鵬、琴光喜を撃破。尊敬する横綱からも金星を挙げた。上位総当りとなる今場所、どこまでやってくれるか楽しみだ。
昨年の学生横綱、日大の下田は、いまだ進路を発表していない。「就職は決めていない」と言っていたので、プロ入りは確実だと思うが、どこの部屋に入るのかという話も、伝わってこない(噂はあるが)。幕下15枚目格付け出しの資格は持つが、普天王、垣添、朝陽丸、上林、吐合、中野など、今の制度になって同資格を使ってデビューした力士で、まだ1場所で関取になったケースはない。
内田(元大関豊山)、輪島(元横綱)、長浜(元小結豊山)、朝潮(元大関)、服部(元前頭)、久島(元前頭久島海)…。過去には学生からプロ入りした逸材は大きなスケールの選手が目立っていたが、最近の大学出は大物が皆無。新4年生を見渡しても、日大の森、山本、市原あたりは、やや決定打が足りない。東農大の田中、森下あたりが、活躍すれば、面白くなりそうなんだが…。
内田(元大関豊山)、輪島(元横綱)、長浜(元小結豊山)、朝潮(元大関)、服部(元前頭)、久島(元前頭久島海)…。過去には学生からプロ入りした逸材は大きなスケールの選手が目立っていたが、最近の大学出は大物が皆無。新4年生を見渡しても、日大の森、山本、市原あたりは、やや決定打が足りない。東農大の田中、森下あたりが、活躍すれば、面白くなりそうなんだが…。
以前にもこのブログで取り上げたが、東農大の木村が先日、時津風部屋に入門し、来場所初土俵を踏む。大学時代はタイトルがなく、昨年の全日本選手権ベスト16が最高。しかしながら、この選手はプロへ入ってから大化けしそうな気がする。190㌢、130㌔と体格に恵まれ、なかなかマスクもいい。
元朝乃若が昨日、断髪式をおこなった。現役時代は土俵を這うような“カエル仕切り”や投げた塩にパンチを浴びせるパフォーマンスなどで話題を撒いたが、いずれも当時の協会から大目玉を食らい、最後の3,4年はおとなしかった。
朝乃若で思い出すのは、角界きってのヘビメタ、ハードロック好きなこと。お互いにレインボー、リッチーブラックモア好きで話が盛り上がったことがある。
今から22年前の“スーパーロック84”というハードロックコンサートに行ったことがあるという話も出た。ホワイトスネイク、マイケルシェンカーグループ、スコーピオンズが一堂に介するというビックなイベントで、自分は西武球場で、朝乃若は名古屋のどこかで観たそうだ。当時、まだ無名だったボンジョビも前座で参加していた。
朝乃若というと、自分の場合はどうしてもハードロックを思い出してしまう。
朝乃若で思い出すのは、角界きってのヘビメタ、ハードロック好きなこと。お互いにレインボー、リッチーブラックモア好きで話が盛り上がったことがある。
今から22年前の“スーパーロック84”というハードロックコンサートに行ったことがあるという話も出た。ホワイトスネイク、マイケルシェンカーグループ、スコーピオンズが一堂に介するというビックなイベントで、自分は西武球場で、朝乃若は名古屋のどこかで観たそうだ。当時、まだ無名だったボンジョビも前座で参加していた。
朝乃若というと、自分の場合はどうしてもハードロックを思い出してしまう。
相撲通として知られるデーモン閣下がNHKのゲストとしてテレビ出演。しかも午後1時から打ち出しまでの5時間という異例の長さだ。相撲の知識、造詣はそうとう深く、今回のテレビ出演によって、相撲の面白さや奥深さなども一般の視聴者に伝わったのではないかと思う。
個人的には協会も閣下をやくみつる氏とともに早く横審委員に任命してもらいたいと思う。相撲のこともロクに知らないで居座っている今の何人かの委員よりも、よっぽど見る目が肥えているのは明らかだ。
個人的には協会も閣下をやくみつる氏とともに早く横審委員に任命してもらいたいと思う。相撲のこともロクに知らないで居座っている今の何人かの委員よりも、よっぽど見る目が肥えているのは明らかだ。
相撲巧者の追風海が引退を発表した。ヒザや首など度重なるケガが原因で30歳という若さでの引退だった。会見での涙が無念さを物語っていた。個人的には大好きな力士だったので、本当に残念でならない。
日大1年のとき、先輩の胸にぶつかった瞬間、首を骨折。以来、首はつながらないままで、その後、学生横綱にもなり、プロ入り後は関脇まで上り詰めた。もし、このケガがなければ、間違いなく横綱になっていたと言う相撲関係者は少なくない。相撲センスはまさに天才。土俵際で弓なりになりながらも、強じんな足腰と腕力で逆転の左上手投げや突き落としなど、観客を魅了するに十分な技能ぶりだった。
晩年によく見せた八艘飛びは、ケガで思い通りの相撲が取れずに、やむにやまれずの苦肉の策にすぎない。さぞかし、相撲巧者の内心はじくじたる思いであっただろう。もう一度、上で見てみたかった。
日大1年のとき、先輩の胸にぶつかった瞬間、首を骨折。以来、首はつながらないままで、その後、学生横綱にもなり、プロ入り後は関脇まで上り詰めた。もし、このケガがなければ、間違いなく横綱になっていたと言う相撲関係者は少なくない。相撲センスはまさに天才。土俵際で弓なりになりながらも、強じんな足腰と腕力で逆転の左上手投げや突き落としなど、観客を魅了するに十分な技能ぶりだった。
晩年によく見せた八艘飛びは、ケガで思い通りの相撲が取れずに、やむにやまれずの苦肉の策にすぎない。さぞかし、相撲巧者の内心はじくじたる思いであっただろう。もう一度、上で見てみたかった。
朝青龍の8連覇は間違いなし! 今日のけいこ総見を見てそう思った。決して朝青龍の体調が万全なわけではない。他が弱すぎるのだ。注目の琴欧州は緊張していたのか、立ち合いにまったく迫力がなく、踏み込みが甘すぎる。右四つがっぷりで横綱を持っていった相撲もあったが、本場所の敵ではないだろう。
ぶつかりけいこでは、横綱が垣添、片山を捕まえて、胸を出した。いつも真っ直ぐあたってくる垣添、今年の春巡業では自分から横綱にけいこをつけてもらおうと申し出た片山。二人のそういう姿勢が今日のぶつかりに指名されたゆえんなのだろう。しかし、片山のふがいないあたりに朝青龍はイラつき気味。ついには思い切り横から突くと、片山は後頭部を土俵に打ちつけ、その場で失神してしまった。白露山が頭から水を掛けてやるなど、応急処置を施した後、車椅子で運ばれた。幸いにもというか、単なる脳震盪で済んだようだが、片山の性格からして、これがトラウマにならなければいいが…、心配である。
ぶつかりけいこでは、横綱が垣添、片山を捕まえて、胸を出した。いつも真っ直ぐあたってくる垣添、今年の春巡業では自分から横綱にけいこをつけてもらおうと申し出た片山。二人のそういう姿勢が今日のぶつかりに指名されたゆえんなのだろう。しかし、片山のふがいないあたりに朝青龍はイラつき気味。ついには思い切り横から突くと、片山は後頭部を土俵に打ちつけ、その場で失神してしまった。白露山が頭から水を掛けてやるなど、応急処置を施した後、車椅子で運ばれた。幸いにもというか、単なる脳震盪で済んだようだが、片山の性格からして、これがトラウマにならなければいいが…、心配である。