照れなのか、サービス精神なのか…。おそらく両方だろう。今日おこなわれた“平成の怪物”と言われた元大関武双山の引退相撲では、止めバサミの師匠を含め、378人がハサミを入れた。マゲと別れを告げ、整髪時におこなわれた会見では、ジョークを連発し周囲を笑わせた。「(断髪式のとき、どんなことを思い浮かべていた?) ありがたい気持ちというか、何とか(進行が)時間どおりにできればいいとか、いろんなことを思っていた」、「(マゲがなくなってどうか?) これでゴルフに行って、帽子が被れますね」、「(優勝を決めた魁皇戦の実況が再現されたが?) あんな長い相撲だったかな。確か秒殺だったんだけど」(実際は2秒2)。質問が結婚について及ぶと、「しないでしょうね」と言い切ってしまった。
振り返れば、現役時代は報道陣の前で、本音をさらすことはなかったように思う。ケガをしても弱音はもちろん吐かなかったし、うれしいはずの勝利にも淡々としていた。自分に厳しく、それでいて周りの気配りを忘れない。大学出身でありながら、たたき上げの雰囲気を持った力士だった。
「人間的にも魅力ある力士を育てたい」と、これからの抱負を語った藤島親方。きっと素晴らしい弟子を育ててくれるに違いない。
(写真は整髪後、タレントのみのもんた氏と談笑する藤島親方)
振り返れば、現役時代は報道陣の前で、本音をさらすことはなかったように思う。ケガをしても弱音はもちろん吐かなかったし、うれしいはずの勝利にも淡々としていた。自分に厳しく、それでいて周りの気配りを忘れない。大学出身でありながら、たたき上げの雰囲気を持った力士だった。
「人間的にも魅力ある力士を育てたい」と、これからの抱負を語った藤島親方。きっと素晴らしい弟子を育ててくれるに違いない。
(写真は整髪後、タレントのみのもんた氏と談笑する藤島親方)