王ジャパンがキューバを破り、世界一に輝いた。優勝決定の瞬間は、大阪府立体育会館内の大型テレビ画面の前は、黒山の人だかり。記者クラブや審判部室、東西の支度部屋のテレビまでもが、この歴史的一戦を映し出していた。力士や親方衆、行司、呼び出し、床山に至るまで、この日はWBC日本優勝の話で持ちきりだった。まあ、今日ばかりは仕方がないか。心なしか、熱戦も少なかったような…。
琴欧州にあっさりと左上手を許すといいところなく敗れた露鵬。まったく無策な立ち合いにも見えた。支度部屋では「今日はインタビューなし!」と言ったきり、まわりをにらみつけ、報道陣を寄せ付けない。あとは隣にいた黒海に何やら、ロシア語でまくしたてていた。当然、ことばは分からないが、よっぽど、不満があったのだろう。相撲内容的には負けはしたものの、取材拒否するほどはなかったと思う。前日の勇み足のほうがよっぽど、悔しい黒星だと思うのだが。
これで露鵬は1勝5敗。逆に琴欧州は4勝2敗と、大けがを負っているものの、勝ち越しの芽が出てきた。なんとも不思議な雰囲気が、その場を支配していた。
これで露鵬は1勝5敗。逆に琴欧州は4勝2敗と、大けがを負っているものの、勝ち越しの芽が出てきた。なんとも不思議な雰囲気が、その場を支配していた。
宝智山が今日も勝って2連勝!今日は差しにいかず、突っ張る相撲を見せた。本人は四つ相撲を目指しているそうだが、見ていて突き押しのほうが安定感がある。
綱取りがかかる栃東は、下から下から露鵬を攻め上げ、相手がたまらず引いたところを押し出すという、まさに真骨頂の相撲。体調もよさそうで、あとはときにふっと途切れることがある集中力をいかに持続できるかといったところだろう。
白鵬も、万全の相撲で、大関取りの可能性は80%以上(舞の海さんもテレビでそう言ってた)と見た。
過去の例からも同時昇進のときは、条件が甘くなりがちで、ムードが大きく左右する。今回もそんな雰囲気が何となく漂う気がする。ただし、二人の実力からして、文句なしの同時昇進のほうが、可能性大だ。
白鵬も、万全の相撲で、大関取りの可能性は80%以上(舞の海さんもテレビでそう言ってた)と見た。
過去の例からも同時昇進のときは、条件が甘くなりがちで、ムードが大きく左右する。今回もそんな雰囲気が何となく漂う気がする。ただし、二人の実力からして、文句なしの同時昇進のほうが、可能性大だ。
春場所は前頭2枚目と自己最高位で迎える安馬。「お客さんが喜ぶ相撲が取りたい」というのが口ぐせだが、以前こんなことがあった。新十両だったころ、「自分はもっと昔の相撲を勉強してみたいんです。なにかビデオでもあったら、貸してください」と言われたことがあった。さっそく『昭和の名力士』という20巻のビデオセットを貸すと、3日もしないうちに、「初代若乃花って、すごいですね。自分もあんな相撲を取りたいんです」と、目を輝かせていた。
あれから2年半。先日、「あのビデオのおかげで、凄く勉強になった。ありがとうございます」と言われた。率直にうれしいが、それ以上に、安馬の努力の凄さを強く感じた。先場所も真っ向勝負で、露鵬、琴光喜を撃破。尊敬する横綱からも金星を挙げた。上位総当りとなる今場所、どこまでやってくれるか楽しみだ。
あれから2年半。先日、「あのビデオのおかげで、凄く勉強になった。ありがとうございます」と言われた。率直にうれしいが、それ以上に、安馬の努力の凄さを強く感じた。先場所も真っ向勝負で、露鵬、琴光喜を撃破。尊敬する横綱からも金星を挙げた。上位総当りとなる今場所、どこまでやってくれるか楽しみだ。